
上智大学 理工学部 機能創造理工学科 教授・教員紹介総まとめ|研究分野から学科の魅力を知ろう
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 理工学部 機能創造理工学科の教授・教員紹介総まとめ」です。
大学選びでは、カリキュラムだけでなく「どのような先生がいて、どのような研究が行われているのか」を知ることも大切です。特に上智大学 理工学部 機能創造理工学科は、機械工学、電気・電子工学、物理学などを融合的に学べるため、教員の研究テーマも非常に幅広くなっています。
今回は、上智大学理工学部の公式情報をもとに、機能創造理工学科の教員と研究テーマをまとめて見ていきましょう。
機能創造理工学科はどんな学科?

上智大学 理工学部 機能創造理工学科では、理学と工学を融合的に学びながら、産業技術と自然科学の調和ある発展を考えていきます。
特徴的なのは、「機械だけ」「電気だけ」「物理だけ」と最初から狭く区切られていないことです。たとえば自動車を考えても、車体や機械の構造だけでなく、モーター、半導体、制御、エネルギー、材料など多くの技術が関係しています。
高校で学んでいる数学や物理も、大学では力学、電磁気、熱、流体、材料、量子などへ発展し、実際の技術や自然現象を理解するための道具になっていきます。
機械・モビリティ・ものづくりを研究する教員
機械工学に関係する研究では、乗り物から人体、精密加工、流体まで多様なテーマがあります。
- 竹原昭一郎教授:機械・人間系の動力学解析
- 田中秀岳教授:精密工学
- 張月琳准教授:振動計測・解析に基づく生体の健全性評価
- 曄道佳明教授:高度輸送システム、探査システムのダイナミクスと制御
- 長嶋利夫教授:計算力学手法を用いた構造物の損傷進展シミュレーション
- 久森紀之教授:高度医療技術を支える生体機能材料の構築
- 渡邉摩理子准教授:混相流、特に噴霧や固体粒子を含む流動の解析
このほかにも、熱流体、燃焼、自動運転、ロボット、材料などに関係する研究が行われています。たとえばEmir Yilmaz准教授は冷却システムやアンモニア燃焼現象などの熱流体解析、曹文静准教授は自動車の自動運転や移動型ロボットの自律走行などを研究しています。
「乗り物が好き」という興味も、大学では「なぜ振動するのか」「どうすれば安全に制御できるのか」「エネルギーをどう効率よく使うのか」といった研究の問いへ発展していきます。
電気・エネルギー・半導体を研究する教員

スマートフォン、鉄道、発電設備、通信機器など、現代社会を支える多くの技術には電気・電子工学が関わっています。
- 宮武昌史教授:電力変換・制御、持続可能な交通システムの電動化及びスマート化
- 谷貝剛教授:超電導を用いた低炭素電力システム、直流送配電工学
- 中村一也教授:電力機器のための超伝導利用技術
- 野村一郎教授:新半導体材料の開発とデバイス応用
- 中岡俊裕教授:ナノテクを駆使した物理現象研究とデバイスへの応用
- 富樫理恵准教授:光・電子デバイス応用、結晶成長に関する研究
- 下村和彦教授:ナノ構造デバイスを用いた光集積回路、光インターコネクション
たとえば宮武教授の研究では鉄道の省エネルギー化、谷貝教授や中村教授の研究では超電導技術が扱われています。また、半導体や光デバイスなど、私たちが普段利用している電子機器を支える物理現象や材料を研究する教員もいます。
高校の電磁気や電気回路を「問題を解くための公式」として終わらせず、実際の電力、交通、通信、デバイスへつなげて考えられるのが大学での学びです。
物理学から「物質の不思議」を研究する教員
機能創造理工学科には、工学だけでなく物理学を専門とする教員も多数所属しています。
- 足立匡教授:新奇な量子物質、超伝導、新機能材料
- 大槻東巳教授:数理物理、物性基礎
- 黒江晴彦准教授:量子スピン系、強相関系の実験的研究
- 桑原英樹教授:強相関電子系における電子物性
- 後藤貴行教授:超伝導体・量子スピン磁性体の研究
- 酒井志朗准教授:強相関電子系、超伝導、準結晶など
- 平野哲文教授:ハドロン物理学に関する理論的研究
- Marra Pasquale特任助教:トポロジカル量子現象、トポロジカル超伝導など
さらに、コンピュータシミュレーションやAIを用いて物性物理学を研究する金子隆威特任准教授など、物理学と計算技術を組み合わせた研究もあります。
高校物理で学ぶ原子や電子の世界は、大学では量子力学や物性物理学へと発展します。「物質によって電気の流れ方が違うのはなぜだろう」「超伝導ではなぜ電気抵抗がなくなるのだろう」といった疑問も、本格的な研究テーマにつながります。
エネルギー・環境という視点から見る研究
教員の研究を横断して見ると、エネルギーや環境に関係する研究が多いことにも気づきます。
一柳満久教授はアンモニア燃焼技術や熱交換器の高効率化、鈴木隆教授はカーボンフリーエンジン、高井健一教授は輸送機器やインフラ材料の水素脆化、高尾智明教授は超伝導技術の環境・エネルギー応用などを研究しています。
ただし、環境問題は一つの技術だけで解決できるものではありません。エネルギー効率、安全性、材料、コスト、インフラなど複数の条件を考えながら、よりよい技術を探っていくことが理工学の重要な役割です。
教授紹介を見るときは「自分の疑問」を探そう
推薦入試を考えている高校生にとって、教授紹介は先生の名前を覚えるためのページではありません。
「鉄道の省エネに興味がある」「半導体はどうやって光を出しているのだろう」「自動運転では車をどう制御するのだろう」「人体の中の空気の流れを工学で研究できるのが面白い」など、自分が気になるテーマを探す材料として活用してみましょう。
そこから、「なぜ興味を持ったのか」「高校で学んだ数学や物理とどうつながるのか」「上智大学でさらに何を知りたいのか」と考えていくと、自分と学科との接点が少しずつ具体的になります。
高校生の段階で研究テーマを完全に決める必要はありません。むしろ、教授紹介を読みながら知らなかった研究に出会い、自分の関心を広げていくことにも意味があります。
まとめ|機能創造理工学科は研究テーマから見ると面白い

上智大学 理工学部 機能創造理工学科の教員研究を見ていくと、機械、モビリティ、エネルギー、電気・電子、半導体、材料、流体、超伝導、量子物理など、幅広いテーマが一つの学科に集まっていることが分かります。
一見すると別々の研究でも、「物理現象を理解する」「技術として制御する」「人や社会にどう生かすか考える」というところでつながっています。
まずは気になった教員を一人選び、その先生が「何を明らかにしようとしているのか」まで調べてみてください。そこから自分の身近な疑問と、上智大学 理工学部 機能創造理工学科での学びとの接点が見つかるかもしれません。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


