上智大学神学部神学科 角田佑一准教授とは?「諸宗教の神学」から東西の対話を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学神学部神学科の角田佑一准教授と、諸宗教の神学から考える東西の対話」です。

上智大学神学部神学科に興味を持っている高校生の中には、「日本の文化や仏教にも関心があるけれど、キリスト教を学ぶ神学部とどうつながるのだろう?」と感じている人もいるかもしれません。

そんな人に知ってほしいのが、角田佑一准教授です。現在、上智大学神学部神学科の准教授として在籍しており、大学公式サイトでは研究分野としてカトリック教義学、特にエキュメニズムや諸宗教の神学が紹介されています。大学院の公式ページでは、キリスト論や近代浄土真宗思想、日本の芸能なども研究対象として示されています。


角田佑一准教授はどのようなことを研究している?

角田准教授の研究の大きな特徴は、キリスト教だけを閉じた世界の中で考えるのではなく、他の宗教や文化との関係から神学を捉えていることです。

例えば「諸宗教の神学」という分野では、宗教が多元的に存在する現代社会の中で、キリスト教が他の宗教とどのように向き合うのかを考えます。上智大学神学部の公式カリキュラムでも、角田准教授が担当する「諸宗教の神学」について、宗教が多元的である現代世界におけるキリスト教のあり方を考察する授業と紹介されています。

これは、「キリスト教だけが正しいのか」「異なる宗教を持つ人とどう対話するのか」といった簡単には答えの出ない問いに向き合う学びでもあります。

日本には仏教、神道、キリスト教など、さまざまな宗教や宗教文化があります。自分とは違う考え方を排除するのではなく、違いを理解したうえで対話することは、多文化社会を生きる私たちにとっても身近なテーマです。


キリスト教と日本文化を一緒に考える面白さ

角田准教授の研究には、近代日本仏教思想や日本の芸能なども含まれています。上智大学大学院の公式紹介でも、教義神学に加えて近代浄土真宗思想、日本の芸能を研究していることが示されています。

神学部で日本文化を研究することに意外さを感じる人もいるでしょう。しかし、異なる宗教や文化を比較することで、逆にキリスト教について理解が深まることもあります。

例えば、日本の茶道や能、寺院文化に触れたとき、「なぜ静けさに心が落ち着くのだろう」「人はなぜ儀礼を必要とするのだろう」と考えることがあります。そこからキリスト教の祈りや礼拝と比較してみると、人間が目に見えないものとどう向き合ってきたのかという共通の問いが見えてきます。

大学では、違いを見つけて終わるのではなく、「似ているように見えるけれど本当に同じなのか」「それぞれの歴史的背景はどう違うのか」と一段深く考えていきます。


教会の違いを超えて対話する「エキュメニズム」

角田准教授の専門として公式に挙げられているもう一つの重要なテーマが「エキュメニズム」です。これは、歴史の中で分かれてきたキリスト教の諸教会が、違いを認めながら対話し、一致の可能性を探っていく考え方です。 {index=3}

上智大学公式の「The Knot」でも、角田准教授はキリスト論や三位一体論の研究から、分裂した教会の対話の道を探っている研究者として紹介されています。

このテーマは、宗教だけの問題ではありません。

例えば学校でも、同じ目標を持っているのに意見が合わないことがあります。部活動の方針を巡って対立したり、文化祭の企画で考え方が分かれたりすることもあるでしょう。

違いがあるから関係を切るのではなく、「何が違うのか」「それでも共有できるものは何か」と考える姿勢は、日常の人間関係にもつながっています。


学生から評価されている「諸宗教の神学」

角田准教授は、上智大学の「学生が選ぶGood Practice賞」を複数回受賞しています。公式の教員データベースでは、2023年度秋学期の「教父たちの思想」、2024年度春学期と2025年度春学期の「諸宗教の神学」が対象となり、2024年、2025年、2026年と3年連続で受賞していることが確認できます。

受賞歴だけで授業のすべてを判断することはできませんが、どのような授業が行われているのかを調べる一つの手がかりにはなります。

特に「諸宗教の神学」に興味を持った人は、科目名だけを見るのではなく、「異なる宗教と対話するとはどういうことなのだろう」と自分自身でも考えてみるとよいでしょう。


高校生活から「他宗教との対話」という問いを見つける

角田准教授の研究に関心を持ったからといって、高校生のうちから宗教学の専門知識をたくさん持っている必要はありません。

例えば茶道部や華道部、伝統芸能に関わる活動をしてきた人なら、「日本文化にはなぜ宗教的な要素が残っているのだろう」と考えることができます。

修学旅行で寺院や教会を訪れた経験から、「宗教によって祈り方が違うのはなぜだろう」と疑問を持った人もいるかもしれません。海外の人との交流から、宗教が生活や価値観に大きく関わっていることに気づいた人もいるでしょう。

そうした経験を、「自分は何を感じたのか」「自分とは違う価値観を理解するとはどういうことなのか」と問い直してみてください。

特別な活動実績よりも、一つの経験から問いを持ち、それをさらに調べていく姿勢が大学での学びにつながります。


推薦入試では教授名ではなく「自分の問い」を深める

推薦入試の準備として角田准教授について調べる場合も、「角田准教授のもとで諸宗教の神学を学びたい」と書くだけでは十分ではありません。

なぜ自分が諸宗教の対話に興味を持ったのか、そこから何を知りたいのかを考えてみましょう。

例えば、「日本では宗教を意識しない人も多いのに、初詣やお盆などの宗教文化は身近にある。そもそも宗教とは何なのだろう」という問いから始めてもよいでしょう。

さらに、「異なる宗教を理解するためには、自分自身の宗教観についても知る必要があるのではないか」「他者を尊重することと、自分の信念を持つことは両立できるのか」と問いを広げることもできます。

教授について調べることは、自分を立派に見せるためではありません。自分の疑問をより深い学問の問いへと育てていくために活用してみてください。


上智大学神学部神学科を目指すあなたへ

角田佑一准教授の研究を見ていくと、神学がキリスト教だけを内側から学ぶものではなく、他宗教、日本文化、歴史、芸術などと対話しながら深められる学問であることが見えてきます。

上智大学神学部神学科に向いているのは、最初から難しい神学用語を知っている人だけではありません。「なぜ宗教によって考え方が違うのだろう」「異なる価値観を持つ人と本当に分かり合えるのだろう」と立ち止まって考えられる人にも、学びを深める可能性があります。

推薦入試は、完璧な答えを持つ人だけを選ぶ試験として考える必要はありません。問いを持ち、自分とは違う考え方にも耳を傾けながら、調べ、考え続けていくことが大切です。

まずは自分の身近にある宗教や文化を一つ選び、「なぜ自分はこれを当たり前だと思っているのだろう?」と考えてみてください。そこから、上智大学神学部神学科でさらに深めたいテーマが見つかるかもしれません。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。

※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト、上智大学神学部公式サイト、上智学院教員教育研究情報データベース(REDB)等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。角田佑一准教授の所属・職位・研究分野・担当科目・受賞歴、神学部神学科のカリキュラム、推薦入試の制度、出願条件、提出書類、学科試問などは今後変更・更新される場合があります。受験を検討している方は、本記事の情報だけで判断せず、必ず上智大学の公式サイト、神学部神学科の公式ページ、REDBおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。