
上智大学神学部神学科 川中仁教授とは?「聖書・教会・霊性」から上智で学ぶ意味を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学神学部神学科の川中仁教授と、聖書・教会・霊性から考える上智大学での学び」です。
上智大学神学部神学科を目指している高校生の中には、「キリスト教について学びたいけれど、大学では具体的にどのようなことを研究するのだろう?」と感じている人もいるでしょう。そんなときに参考になるのが、実際に神学部で教えている先生の研究や授業を調べることです。
今回は、上智大学神学部神学科の川中仁教授に注目します。上智大学の公式情報によると、川中教授は基礎神学、イグナチオ・デ・ロヨラの『霊操』、イエズス会の霊性などを研究しています。また、「新約聖書概説」「イエス・キリスト」「キリストの教会」などの科目も担当しています。
川中仁教授はどのような研究をしている?
川中教授の専門の一つである「基礎神学」は、キリスト教の信仰について、その意味や根拠を問い直していく分野です。ただ教えを覚えるのではなく、「そもそも信じるとはどういうことなのか」「現代社会の中でキリスト教をどのように語ることができるのか」といった根本的な問題を考えます。
さらに、川中教授はイエズス会の創立者であるイグナチオ・デ・ロヨラの『霊操』を中心に、イエズス会の霊性について研究しています。上智大学公式の教員紹介では、『霊操』について、神と人とのコミュニケーションという観点から研究を進めていることも紹介されています。
「霊性」という言葉は高校生には少し難しく感じるかもしれませんが、自分が何を大切にして生きるのか、自分と他者、そして神との関係をどのように考えるのか、といった人間の内面や生き方に関わるテーマと捉えるとイメージしやすいでしょう。
聖書を「覚える」のではなく「問いながら読む」
川中教授は、神学部神学科で「新約聖書概説」や「新約聖書Ⅰ・Ⅱ」などの授業も担当していることが、上智学院の教員教育研究情報データベースで確認できます。
高校までの学習では、人物名や出来事、用語などを覚えることが中心になる場合があります。しかし大学では、聖書についても「何が書かれているか」だけではなく、「なぜこの言葉が書かれたのか」「当時の人々はどのように受け止めたのか」「現代を生きる私たちはどう考えるのか」と問いながら読んでいきます。
例えば、隣人を愛するという考えについても、意味を覚えるだけではありません。自分と価値観が合わない相手も隣人なのか、助けを必要としている人に寄り添うとはどういうことなのか、現代社会の分断や孤立に対してこの教えは何を語ることができるのか、と考えを広げることができます。
こうした「一つの答えで終わらせない姿勢」が、大学で神学を学ぶ面白さの一つです。
「キリストの教会」から共同体について考える
上智大学神学部の公式サイトでは、川中教授が「キリストの教会」を担当していることも紹介されています。現在の科目紹介では、第二バチカン公会議とその後の展開を踏まえながら、教会の本質について体系的に考える授業とされています。
教会というと、建物を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし神学では、教会を「人々がどのようにつながり、ともに生きるのか」という共同体の問題として考えることもできます。
これは高校生活にも意外と近いテーマです。例えば部活動で、考え方の違うメンバーと一緒に一つの目標を目指した経験がある人もいるでしょう。委員会活動で、自分とは違う意見を聞きながら話し合った経験がある人もいると思います。
そこから、「違いを持った人たちがともに生きるためには何が必要なのか」「相手を尊重することと、自分の意見を持つことは両立できるのか」といった問いを考えることができます。
川中教授と「上智大学らしさ」のつながり
川中教授は全学共通科目「上智大学のルーツとアイデンティティ」の輪講にも関わっています。また、過去には「イエズス会大学としての上智大学らしさとは?」というテーマで、上智大学のアイデンティティについて論じています。
上智大学は「他者のために、他者とともに(For Others, With Others)」を教育精神として掲げています。現在のアドミッション・ポリシーでも、他者を尊重して向き合う姿勢、多角的に物事を考える力、より良い社会のために奉仕しようとする意欲などが示されています。
推薦入試を考えるうえでも、この言葉だけを覚えるのではなく、「自分にとって他者とともに生きるとは何だろう?」と考えてみることが大切です。
教授の研究を推薦入試につなげるときに大切なこと
川中教授について調べたからといって、提出書類や面接で教授の名前を書けばよいわけではありません。教授について調べる目的は、自分自身の問いを深めることにあります。
例えば、部活動で意見の対立を経験した人なら、「価値観の異なる人が本当の意味でともに生きるには何が必要なのだろう」という問いを持つことができます。ボランティア活動を経験した人なら、「他者のために行動するとは、本当はどういうことなのだろう」と考えることもできます。
その問いを持ったうえで、新約聖書、イエス・キリスト、教会、イエズス会の霊性といった川中教授の研究や授業を調べてみると、「自分は大学でこの問いをもっと深く考えたい」という方向が見えてくるかもしれません。
推薦入試では、知識をたくさん並べることだけを目的にするのではなく、なぜ自分がその問題に関心を持ったのか、別の立場から考えるとどう見えるのか、大学でさらに何を知りたいのか、と問いを育てていくことが重要です。
上智大学神学部神学科を目指すあなたへ
川中仁教授の研究を見ていくと、聖書、イエス・キリスト、教会、イグナチオの『霊操』、イエズス会の霊性などが、それぞれ別々の知識ではなく、「人間はどのように生き、他者とどのように関わるのか」という大きな問いへとつながっていることが見えてきます。
神学部を目指すからといって、最初から難しい神学の答えを持っている必要はありません。「なぜ人は助け合うのだろう」「本当に他者を理解することはできるのだろう」「自分は何を大切にして生きたいのだろう」。そんな身近な問いから始めてもよいのです。
推薦入試は、最初から完璧な人だけを選ぶものとして考える必要はありません。問いを持ち、調べ、異なる考え方にも触れながら、自分自身の考えを深めていく。その過程は、上智大学に入学した後の学びにもつながります。
ぜひ川中教授の公式プロフィールや上智大学神学部の授業紹介も実際に読んでみてください。そして、「自分だったら何をもっと考えてみたいだろう?」と一つ問いを立ててみましょう。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト、上智大学神学部公式サイト、上智学院教員教育研究情報データベース等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。川中仁教授の所属・研究分野・担当科目、神学部神学科のカリキュラム、推薦入試の制度、出願条件、提出書類、学科試問などは今後変更・更新される場合があります。受験を検討している方は、本記事の情報だけで判断せず、必ず上智大学の公式サイト、神学部神学科の公式ページ、教員教育研究情報データベース(REDB)および対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。2027年度推薦入学試験(公募制)の入試要項は、2026年7月8日に上智大学入試情報サイトで公開されています。
KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した
上智大学合格プロジェクト
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


