上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|推薦入試で伝わる思考力の見せ方とは?高校生が意識したいポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「思考力の見せ方」です。

推薦入試について調べていると、「思考力が大切です」という言葉を目にすることがあるでしょう。

しかし、「思考力とは何ですか」「どうすれば思考力があると伝わるのですか」と疑問に感じる高校生も少なくありません。

社会福祉学科では、人や社会について考え続ける姿勢がとても大切にされています。

そのため、推薦入試でも単に知識を持っていることより、自分なりに考え、その考えを深めてきた過程が評価されます。

今回は、上智大学総合人間科学部社会福祉学科を目指す人に向けて、「思考力」をどのように伝えればよいのかをわかりやすく解説します。


思考力とは「たくさん知っていること」ではない

思考力というと、難しい知識をたくさん持っていることだと思う人もいるかもしれません。

しかし、社会福祉学科で大切にされる思考力は少し違います。

例えば、ニュースで子どもの貧困について知ったとき、「かわいそうだった」と感じるだけではなく、「なぜこの問題は起きているのだろう」「地域によって違いはあるのだろうか」と考えられることが思考力です。

知識は考えるための材料ですが、それをどのように使って自分なりの考えを深めるかが重要になります。


「なぜ」を繰り返すことが思考力につながる

思考力を身に付ける一番の方法は、「なぜ」と問い続けることです。

例えば、「高齢者が地域活動に参加しにくい」という話を聞いたら、「なぜ参加しにくいのだろう」「交通手段の問題なのか」「地域とのつながりが少ないからなのか」と考えてみます。

さらに、「もし自分の地域だったらどうだろう」「別の方法はないだろうか」と考えることで、思考はさらに深まります。

大学では、このように一つのテーマをさまざまな角度から考える学びが多くあります。

高校生のうちから「なぜ」を意識することが、大学での学びにつながります。


自分の経験と結び付けて考える

思考力を伝えるためには、自分の経験を大切にすることも重要です。

例えば、部活動で意見がまとまらなかった経験があったとします。

その出来事について、「話し合いが大変でした」で終わるのではなく、「どうすれば全員が意見を言いやすくなっただろう」と考えた経験は、思考力を示す材料になります。

また、文化祭や委員会活動、アルバイトなどで感じた疑問も、社会福祉につながる視点を育ててくれます。

身近な経験を振り返り、自分が何を考えたのかを整理してみましょう。


一つの立場だけで考えない

社会福祉学科では、多面的な視点がとても大切です。

例えば、高齢者支援を考える場合でも、高齢者本人だけではなく、その家族、地域、行政、医療機関など、それぞれ異なる立場があります。

「自分はこう思う」と伝えることは大切ですが、「別の立場では違う考え方もあるかもしれない」と考えられる人は、より深い思考ができていると言えます。

高校生活でも、友達との話し合いやグループ活動では、さまざまな意見に出会うことがあります。

そうした経験を通して、多面的に考える力を育てていきましょう。


推薦入試で思考力はどのように伝わるのか

推薦入試では、「思考力があります」と書くだけでは伝わりません。

提出書類や面接で問われる志望理由を通して、自然に伝わるものです。

例えば、「ニュースを見て疑問を持ち、本を読んで調べた」「先生や友達と話し合う中で考えが変わった」といった過程を書くことで、自分がどのように考えを深めたのかが伝わります。

また、「最初はこう考えていたけれど、調べるうちに別の見方があることに気付いた」というような思考の変化も、とても大切なポイントです。

大学は、最初から正解を知っている人ではなく、学びながら成長できる人を求めています。


高校と大学では「考える深さ」が変わる

高校では、教科書の内容を理解し、知識を身に付けることが中心になります。

一方で大学では、「この制度は本当に今の社会に合っているのだろうか」「もっと良い方法はないだろうか」と、自分で問いを立てながら学びます。

社会福祉学科では、社会問題について一つの正解を探すのではなく、多くの人と議論を重ねながら理解を深めていきます。

だからこそ、推薦入試でも「考え続けられる人」が評価されます。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

問いを持ち、思考を深め、多様な価値観を受け入れながら学び続けられる人かどうかを見ています。


日常生活の中で思考力は育てられる

思考力は、特別な勉強をしなければ身に付かないものではありません。

ニュースを見て疑問を持つこと、本を読んで考えること、友達と意見交換をすること、学校生活を振り返ることなど、毎日の積み重ねが思考力につながります。

「どうしてそうなったのだろう」「自分ならどう考えるだろう」という習慣を持つだけでも、大きな成長につながります。


まとめ

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の推薦入試では、知識量よりも、自分なりに考え続ける姿勢が大切にされています。

思考力とは、正解を知っていることではなく、問いを持ち、多面的な視点で考え、他者の考えも受け入れながら理解を深めていく力です。

高校生活の経験やニュース、探究活動など、身近な出来事をきっかけに「なぜだろう」と考えることが、大学での学びにもつながります。

ぜひ今日から、自分の経験を振り返りながら、一歩踏み込んで考える習慣を意識してみてください。その積み重ねが、推薦入試でも自然と伝わる思考力になっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。