上智大学外国語学部ドイツ語学科|志望理由でよくあるNG例と改善のポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科|志望理由でよくあるNG例」です。


志望理由は「書けば終わり」ではありません

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試を考え始めると、多くの高校生が最初に悩むのが志望理由です。

「何を書けばいいのか分からない」「自分の内容で大丈夫なのだろうか」と不安になる人も少なくありません。

実際に、多くの受験生が時間をかけて準備します。しかし、一生懸命書いた文章であっても、大学側から見ると少し物足りなく感じられてしまうケースがあります。

それは能力が足りないからではありません。大学が見たいポイントと、受験生が書いている内容にズレが生まれていることが多いのです。

今回は、上智大学外国語学部ドイツ語学科を目指す高校生によく見られる志望理由のNG例を紹介しながら、どのような視点が大切なのかを考えていきましょう。


NG① 「語学が好きだから」で終わってしまう

外国語学部を志望する人に最も多いのが、「語学が好きだからです」という理由です。

もちろん、語学が好きという気持ちは大切です。外国語を学びたいという関心がなければ、外国語学部を目指そうとは思わないでしょう。

しかし、それだけでは少し弱くなってしまいます。

なぜなら、「なぜドイツ語なのか」「なぜ上智大学外国語学部ドイツ語学科なのか」が見えてこないからです。

例えば、「外国語が好きだから外国語学部を志望しました」という文章は、英語学科にもフランス語学科にも当てはまります。

大学が知りたいのは、あなた自身の関心の方向です。

ドイツ語圏の文化に興味を持ったのか。ヨーロッパ社会について学びたいのか。歴史や思想に関心があるのか。その部分まで考えられると、志望理由に深みが生まれます。


NG② 大学の説明だけになっている

次によく見られるのが、大学や学科の説明だけで終わってしまうケースです。

例えば、「上智大学は外国語教育が充実しているため志望しました」「ドイツ語圏の文化や社会について学べるため魅力を感じました」といった内容です。

これ自体は間違いではありません。

しかし、その文章だけでは大学案内やパンフレットに書かれている内容と大きく変わりません。

大学が知りたいのは、「上智大学がどんな大学か」ではなく、「あなたが何を考えているのか」です。

例えば、「世界史の授業でドイツ統一について学び、現代ヨーロッパの社会に興味を持った」「ニュースで環境政策を知り、日本との違いに関心を持った」など、自分自身の経験や考えを加えることで、あなたらしい志望理由になります。


NG③ 興味のきっかけが見えない

「外国語を通して世界を理解したい」「異文化理解を深めたい」という文章を書く人も多くいます。

これらはとても前向きな考え方ですし、ドイツ語学科の学びとも関係しています。

しかし、読み手からすると一つ疑問が残ります。

それは、「なぜそう考えるようになったのか」という点です。

例えば、本を読んだ経験、ニュースを見た経験、学校の授業で感じた疑問、海外文化に触れた体験など、小さなきっかけで構いません。

きっかけが書かれていると、その人の考え方の流れが見えてきます。

推薦入試では結論だけではなく、そこに至るまでの思考の過程も大切にされています。

だからこそ、自分がどのような経験から興味を持ったのかを丁寧に振り返ることが重要です。


NG④ 抽象的な言葉ばかりになる

志望理由で頻繁に見られる表現として、「国際社会に貢献したい」「世界で活躍したい」という言葉があります。

もちろん、素晴らしい目標です。

しかし、そのままでは少し抽象的です。

例えば、「世界で活躍したい」と言われても、どのような分野なのか、なぜそう思うのかが分かりません。

そこで大切になるのが具体性です。

例えば、「ドイツ語圏の社会や文化を学び、多様な価値観を理解できる人になりたい」「異なる背景を持つ人と対話できる力を身につけたい」というように、自分の関心に結びつけて考えることが重要です。

具体的な経験や問題意識が入ることで、文章の説得力は大きく変わります。


推薦入試で見られているのは思考の深さです

ここまで紹介したNG例には共通点があります。

それは、自分自身の考えが見えにくいということです。

推薦入試では、知識量の多さや派手な実績だけが評価されるわけではありません。

むしろ大切なのは、「なぜそう思うのか」「どのように考えているのか」という思考の深さです。

例えば、部活動で意見の違いを経験したことから、多様な価値観に興味を持った人もいるでしょう。

文化祭の企画でさまざまな人と協力した経験から、対話の重要性を感じた人もいるかもしれません。

こうした身近な経験も、ドイツ語学科での学びとつながる可能性があります。

大学は、すでに完成された人を求めているわけではありません。問いを持ち、その問いについて考え続けられる人を求めています。


面接で問われる志望理由にも共通する考え方

提出書類だけでなく、面接で問われる志望理由にも同じことが言えます。

面接官は、模範解答を聞きたいわけではありません。

その人がどのような経験をし、何を感じ、どのような問いを持っているのかを知りたいのです。

そのため、立派な言葉を並べるよりも、自分の経験から生まれた考えを素直に伝えることが大切です。

分からないことがあっても構いません。むしろ、「だから大学で学びたい」と言えることの方が、学びへの意欲として伝わることがあります。


最後に

志望理由を書くときは、「正しい答えを書こう」と考えすぎないことが大切です。

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試で見られているのは、正解を知っているかどうかではありません。

なぜ興味を持ったのか、何を学びたいのか、どのような疑問を持っているのか。その思考の流れが大切です。

今回紹介したNG例を参考にしながら、自分自身の経験を振り返ってみてください。

授業で気になったこと、ニュースで考えたこと、本を読んで感じたこと。そこには、あなただけの志望理由のヒントが隠れているかもしれません。

ぜひ一度、「自分はなぜドイツ語学科で学びたいのだろう」と問いかけてみてください。その問いを深めることが、推薦入試への大切な第一歩になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。