こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科を志望する前に知っておきたいこと」です。


人気があるからこそ、学びの特徴を理解しよう

上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科は、上智大学の中でも人気の高い学部の一つです。

「国際問題を学びたい」「世界の社会問題に関心がある」という理由で志望する高校生も多くいます。

ただし、名前の印象だけで志望すると、実際の学びとの間に少しギャップを感じることもあります。

総合グローバル学部は、単に海外について学ぶ学部ではありません。世界の問題がなぜ起きているのか、その背景や構造を多面的に考える学部です。


海外志向だけの学部ではない

総合グローバル学部という名前から、「海外に行きたい人の学部」「英語を使って国際的に活躍したい人の学部」というイメージを持つ人もいます。

もちろん、国際社会への関心は大切です。しかし、この学部で重視されるのは、海外への憧れだけではありません。

たとえば、なぜ貧困が生まれるのか、なぜ紛争が長く続くのか、なぜ環境問題は国によって対応が違うのか。こうした問いを深く考えることが学びの中心になります。

大切なのは、「世界を知りたい」という気持ちを、「世界の問題をどう考えたいのか」まで深めていくことです。


英語力だけで評価されるわけではない

総合グローバル学部を志望する人の中には、「英語が得意でないと難しいのでは」と不安に思う人もいます。

確かに、国際問題を扱う学部なので、英語に触れる機会はあります。英語を学び続ける姿勢も大切です。

しかし、推薦型選抜で評価されるのは英語力だけではありません。

むしろ重要なのは、社会問題への関心、問いを持つ姿勢、自分の考えを言葉にする力です。

海外経験や英語の資格だけでなく、「なぜその問題に関心を持ったのか」「どのように考えているのか」を説明できることが大切になります。


社会問題を多角的に考える学び

総合グローバル学部の特徴の一つは、社会問題を多角的に考えることです。

たとえば環境問題を考える場合、自然を守ることはもちろん大切です。しかし同時に、企業の活動、政府の政策、市民の生活、発展途上国の経済成長など、さまざまな立場が関わっています。

一つの立場だけで「正しい」「間違っている」と決めるのではなく、それぞれの背景を理解しながら考える姿勢が求められます。

このような学びは、推薦型選抜でも大切にされる視点です。


答えが一つではない問題に向き合う

社会問題には、必ずしも一つの正解があるわけではありません。

環境保護を重視する考えもあれば、経済発展を重視する考えもあります。人権の問題でも、国や文化によって考え方が異なることがあります。

総合グローバル学部では、こうした複雑な問題について、議論を通して理解を深めていきます。

そのため、最初から完璧な答えを持っている必要はありません。むしろ、「なぜそうなるのか」「別の見方はないか」と考え続ける姿勢が大切です。


志望理由で大切にしたいこと

出願書類や面接で問われる志望理由では、「世界に興味があります」だけでは少し弱くなってしまいます。

大切なのは、どのような社会問題に関心を持ったのか、なぜその問題が気になったのかを具体的に伝えることです。

たとえば、授業で貧困問題を知った、ニュースで難民問題に関心を持った、探究活動で環境問題を調べたなど、きっかけは身近なもので構いません。

そこから、「もっと背景を知りたい」「多様な立場から考えたい」と学びにつなげることで、志望理由に深さが出ます。


最後に:自分の関心を見つめてみよう

上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科を志望する前に大切なのは、この学部が「海外に関心がある人のためだけの学部」ではないと理解することです。

世界の社会問題を、さまざまな視点から考え続ける学部です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

ニュース、授業、探究活動、日常の出来事の中で、「なぜこの問題が起きているのだろう」と感じたことを振り返ってみてください。

その小さな疑問が、総合グローバル学部を志望するあなたらしい理由につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。