こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学神学部神学科の推薦型選抜|将来像をどう考えればよいのか」です。
神学科志望者は将来像をどう考えればよいのか
上智大学神学部神学科の推薦型選抜では、提出書類や面接の中で将来について聞かれることがあります。
しかし神学科を目指す受験生の中には、
「将来の仕事をどう書けばいいのだろう」
「神学は職業に直結しないのでは」
と悩む人も少なくありません。
確かに神学は、資格取得や特定の職業だけを目的とした学問ではありません。
ですが、だからこそ神学科では、
どんな問題意識を持って社会と関わりたいのか
が大切になります。
推薦型選抜でも、完成された将来設計より、「何を考え続けたい人なのか」が重視されることが多いです。
職業名だけで考えなくてよい
将来像を書くとき、
「教師になりたい」
「出版社で働きたい」
「国際協力に関わりたい」
のように、まず職業を決めようとする人は多いです。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
ただ、神学科の場合は職業名だけを書くと、少し浅い印象になってしまうことがあります。
大切なのは、
「なぜその分野に関心があるのか」
という背景です。
例えば、
- 価値観の違いによる対立に関心がある
- 人間の倫理観について考えたい
- 他者理解を深める教育に関わりたい
- 社会の中で弱い立場の人を支える仕組みに関心がある
こうした問題意識が見えると、神学科で学びたい理由とも自然につながります。
神学は社会のさまざまな分野につながっている
神学というと、「宗教関係の仕事だけにつながる学問」と思われることがあります。
しかし実際には、神学を学んだ人はさまざまな分野で活躍しています。
例えば、
- 教育
- 出版・メディア
- 行政
- 福祉
- 国際協力
- 企業
など、多様な分野があります。
その理由は、神学で学ぶ内容が「人間や社会をどう理解するか」というテーマと深く関わっているからです。
神学を通して身につく、
- 物事を深く考える力
- 異なる価値観を理解する力
- 対話を通して考える姿勢
は、社会のさまざまな場面で活かされます。
大学での学びと将来をつなげる
推薦型選抜では、「大学で何を学びたいのか」と「将来どう社会と関わりたいのか」がつながっていることが大切です。
例えば、
高校生活の中で、多様な価値観の違いに悩んだ経験があったとします。
そこから、
「人はなぜ同じ出来事でも違う考え方をするのだろう」
という疑問を持ったとします。
その問いを神学や宗教思想、倫理の視点から深く学びたい。
そして将来は、人と人が対話できる社会づくりに関わりたい。
このように、
問い → 学び → 将来
という流れが見えると、志望理由に説得力が生まれます。
「まだ決まっていない」は悪いことではない
高校生の段階で、将来を完全に決めることは簡単ではありません。
むしろ、まだ迷っている人の方が自然かもしれません。
神学の学び自体が、
「人間とは何か」
「社会とは何か」
「自分はどう生きたいのか」
を考える学びだからです。
そのため、推薦型選抜でも、
「まだ答えは出ていないが、考え続けたいテーマがある」
という姿勢は、とても大切です。
推薦入試は、完璧な未来図を持った人だけを選ぶ試験ではありません。
問いを持ち、考え続けられる人を見ている試験でもあります。
上智大学が大切にしている視点
上智大学の教育では、知識だけでなく「他者とどう向き合うか」という姿勢も大切にされています。
神学科でも、
- 価値観の違いをどう理解するか
- 社会の問題をどう考えるか
- 他者とどう対話するか
という視点が重視されます。
そのため将来像を書くときも、
「自分が社会とどう関わっていきたいのか」
を意識すると、神学科らしい内容になりやすいでしょう。
上智大学神学部神学科を目指すあなたへ
神学科を志望する理由は、必ずしも具体的な職業に直結している必要はありません。
むしろ大切なのは、
人間や社会について考え続けたいという姿勢
です。
どんな問題に関心があるのか。
なぜその問いが気になるのか。
大学で何を深めたいのか。
その流れが見えることで、提出書類や面接でもあなたらしさが伝わりやすくなります。
まずは、「自分はどんな問題に心が動くのだろう」と考えるところから始めてみてください。
その問いこそが、神学科での学びの出発点になるかもしれません。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


