上智大学文学部史学科|志望前に知っておくこと

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「志望前に知っておくこと」です。

上智大学文学部史学科に興味を持っている高校生の中には、「歴史が好きだから史学科に行きたい」と考えている人も多いと思います。

もちろん、その気持ちはとても大切です。

しかし、大学の史学科は高校までの歴史の授業とは大きく異なる部分があります。

その違いを知らないまま進学すると、「思っていた学びと違った」と感じてしまうこともあります。

逆に、事前に学びの特徴を理解しておけば、自分に合った進路かどうかを考えやすくなります。

今回は、上智大学文学部史学科を志望する前に知っておきたいことについてお話しします。


史学科は暗記中心の学科ではない

史学科に対して、「歴史好きな人がたくさん集まる場所」「年号や人物名をたくさん覚える学科」というイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし実際の大学での学びは少し違います。

大学では、出来事を覚えることよりも、その背景や意味を考えることが重視されます。

例えば、戦争が起きたという事実だけを学ぶのではありません。

なぜ戦争が起きたのか。

人々はどのような判断をしたのか。

別の選択肢はなかったのか。

こうした問いを掘り下げていきます。

そのため、歴史の知識だけでなく、「なぜだろう」と考える姿勢が大切になります。


資料を読む機会が多い

史学科では、多くの資料を扱います。

教科書だけでなく、歴史的な文書や記録、新聞、日記、手紙なども研究対象になります。

そして、その資料から何が読み取れるのかを考えていきます。

例えば、一つの資料だけで結論を出すことはあまりありません。

複数の資料を比較しながら、事実や背景を考察していきます。

そのため、本を読むことや文章を読み解くことが苦にならない人は、史学科の学びを楽しみやすいでしょう。

逆に、覚えるだけの勉強を想像しているとギャップを感じるかもしれません。


答えが一つとは限らない

高校のテストでは正解が決まっていることが多いですが、大学の歴史研究ではそうとは限りません。

同じ出来事についても、研究者によって解釈が異なることがあります。

また、新しい資料が発見されることで、それまでの通説が見直されることもあります。

つまり、歴史研究は「正解探し」ではなく、「より深く考えること」が重要なのです。

そのため、答えが一つでない状況を面白いと思える人には向いています。

反対に、常に正解を求めたい人は最初は戸惑うかもしれません。


歴史だけでなく社会への関心も必要

史学科は過去を学ぶ学科ですが、実際には現在の社会とも深くつながっています。

例えば国際問題や政治、文化の違いなどを理解するためには、その背景にある歴史を知る必要があります。

そのため、ニュースや社会問題に関心を持つことも大切です。

「なぜこの問題が起きているのだろう」

「その背景にはどのような歴史があるのだろう」

そうした視点を持てる人は、史学科での学びをより深めることができます。

歴史は過去だけを見る学問ではなく、現在を理解するための学問でもあるのです。


歴史好きだけが向いているわけではない

史学科というと、歴史マニアだけが集まる学科のように思われることがあります。

しかし実際には、人間や社会に興味がある人にも向いています。

歴史研究は、人々の暮らしや価値観、社会の変化を考える学問です。

そのため、文化や国際関係、社会問題などに関心がある人も多く学んでいます。

歴史の知識量よりも、「人間はなぜそう考えたのだろう」「社会はなぜ変化したのだろう」という問いを持てることの方が大切です。


推薦入試で見られるのは知識量ではない

上智大学文学部史学科の推薦入試を考えると、「歴史の知識が足りないのでは」と不安になる人もいるでしょう。

しかし、推薦入試で重視されるのは知識量だけではありません。

むしろ見られているのは、学びに向かう姿勢です。

どのようなことに興味を持っているのか。

なぜそのテーマに関心を持ったのか。

大学で何を学びたいのか。

こうした部分が、提出書類や面接で問われる志望理由につながります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

考え続ける人を見ようとする試験です。

そのため、自分なりの問いを持つことが大切になります。


大学での学びは主体性が求められる

高校までは先生が学ぶ内容を決めてくれることが多いですが、大学では自分で学びを深めていくことが求められます。

興味のあるテーマを探し、自分で調べ、考える機会が増えます。

そのため、「教えてもらう」だけではなく、「自分から学ぶ」姿勢が重要になります。

これは史学科に限ったことではありませんが、特に歴史研究では大切な考え方です。

大学生活を充実させるためにも、今のうちから興味のあることを調べる習慣を持っておくとよいでしょう。


最後に

上智大学文学部史学科を志望する前に知っておいてほしいのは、史学科が単なる暗記の学科ではないということです。

資料を読み。

問いを立て。

人間や社会について考える。

それが史学科の学びの中心です。

歴史が好きな人はもちろん、人間や社会に興味がある人にも魅力的な学問だと言えるでしょう。

推薦入試でも大切なのは知識量ではなく、問いを持つ姿勢や思考の深さです。

ぜひ、「自分は何に興味があるのだろう」「なぜそれが気になるのだろう」と考えてみてください。

その問いが、史学科での学びにつながっていくはずです。

史学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたいと思ったら、その気持ちを大切にしてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。