
上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|新藤こずえ教授の研究紹介 当事者とともに歩む社会福祉学を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「当事者とともに歩む社会福祉学を考える」です。
社会福祉学ってどんな学問?
上智大学総合人間科学部社会福祉学科の新藤こずえ教授は、社会福祉学を専門としています。新藤教授は、社会福祉における実践を「もっとも不利な立場に置かれている人々とともに、社会を変えていく営み」として捉えています。支援する側が一方的に何かを与えるのではなく、困難な状況にある人々の声に耳を傾け、その人たちが持つ力や可能性を理解しながら、ともに歩んでいく姿勢が大切にされています。
新藤教授は北海道大学大学院で教育学の博士号を取得し、複数の大学での教育・研究経験を積んだのち、2024年から上智大学教授として着任しました。現在はメルボルン大学公衆衛生学大学院の名誉フェローも務めており、国内外の視点から社会福祉のあり方を研究している研究者です。
高校までの学びとの違い
高校までは、困っている人を助けるというと、支援する側とされる側がはっきり分かれているイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし社会福祉学では、支援を必要とする「当事者」自身の声や経験を尊重し、その人たちとともに社会をよりよくしていくという、対等な関係性を大切にする視点を学んでいきます。一方的な支援ではなく、対話を通じて理解し合う姿勢が、大学での学びの大きな特徴です。
具体的な学びの例
たとえば、障がいのある人や困難な状況にある人と接したとき、「かわいそう」という気持ちだけで終わらせず、その人が本当に望んでいることは何かを考えた経験はないでしょうか。社会福祉学では、当事者の視点に立って社会の課題を捉え直すことの大切さを学んでいきます。支援する側の思い込みではなく、当事者自身が持つ強みや可能性に目を向ける姿勢が重視されます。
また、新藤教授の研究は日本国内だけでなく、国際的な視点も取り入れながら進められています。異なる国や文化の中で、当事者とともに社会を変えていく取り組みを比較することで、より広い視野から社会福祉のあり方を考えることができます。
誰かのために何かをするという発想から一歩進んで、その人とともに考え、ともに社会を変えていくという姿勢は、社会福祉学だけでなく、これからの社会で人と関わるあらゆる場面に通じる考え方だといえるでしょう。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会福祉学科の出願にあたり、「現代において社会福祉の果たす役割が重要になっている理由」についてまとめ、自分の考えを述べるレポート(A4用紙・約3,000字、専門的文献の明記が必要)が課されます。当事者との対等な関わり方に関心がある場合、ボランティアや部活動で誰かと対話を重ねた経験を、レポートの題材にしてみるとよいでしょう。
社会福祉学科の選考では学科試問が行われるほか、面接ではレポート内容についてB4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションも求められます。学科試問や面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと
推薦入試では、知識の量よりも、他者の立場に立って物事を考えられるかどうかが大切にされます。誰かと意見が違ったときに、どう対話を重ねてきたか、自分の経験を振り返ってみましょう。
障がい者福祉や国際的な福祉のあり方に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも良い準備になります。専門的な文献に触れる際は、当事者の視点がどう描かれているかにも注目してみてください。
また、面接では提出したレポートの内容をもとに、B4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションが求められます。当事者の声をどう自分の言葉で伝えるか、図や言葉を工夫してまとめる練習もあわせて行っておくとよいでしょう。学科試問では社会福祉に関する基礎的な理解も問われる可能性があるため、日頃から関連するニュースに触れておくことも大切です。
まとめ
社会福祉学は、支援する側とされる側という関係を超えて、当事者とともに社会を変えていく視点を学ぶ学問です。対話を通じて相手を理解しようとする姿勢は、これからの社会でますます求められていくでしょう。ぜひ、身の回りの人との対話のあり方について、あらためて考えてみてください。ともに歩むという視点を持つことは、どんな進路に進んでもきっと役立つはずです。
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※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


