上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|笠原千絵教授の研究紹介 社会福祉学から「社会を変える」を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「社会福祉学から『社会を変える』を考える」です。


社会福祉学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の笠原千絵教授は、社会福祉学を専門としています。社会福祉学というと、困っている人を助ける仕事というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、笠原教授は、社会福祉の専門職には「社会変革」「社会開発」「社会的結束の促進」といった、より大きな役割があると考えています。目の前の困りごとに対応するだけでなく、人々を苦しめている社会の構造そのものに働きかけ、変えていく視点が重視されているのです。

笠原教授は上智大学大学院で社会福祉学の博士号を取得しています。人を支援するという営みを通じて、社会のあり方そのものを見つめ直す教育・研究に取り組んできた研究者です。


高校までの学びとの違い

高校までは、福祉というと、高齢者や障がいのある人への介助といった、個別のケアをイメージすることが多いかもしれません。しかし社会福祉学では、なぜその人が困難な状況に置かれているのかを、貧困や差別、社会の仕組みという、より大きな視点から捉え直していきます。個人への支援と同時に、社会そのものを変えていく力を身につける学びが、大学での学びの大きな特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、探究活動やボランティア活動の中で、困っている人を助けたいと思う一方で、「そもそもなぜこの人はこんなに苦しい状況にあるのだろう」と疑問に感じた経験はないでしょうか。社会福祉学では、こうした疑問を出発点に、貧困や格差がどのような社会の仕組みから生まれているのかを学び、制度や政策のあり方を考えていきます。

また、笠原教授は、学生が社会福祉について学ぶ経験そのものが、社会をどう見るかという価値観を根本から変えていくことを大切にしています。授業を通じて得た知識を、将来どのような立場であっても、社会に働きかける力として活かしてほしいという思いが込められています。

誰かを助けたいという気持ちは、多くの人が自然に持つものです。しかし、その気持ちを一時的な善意で終わらせず、社会の仕組みを変える力に育てていくことこそが、社会福祉学を学ぶ意義だといえるでしょう。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、社会福祉学科の出願にあたり、「現代において社会福祉の果たす役割が重要になっている理由」についてまとめ、自分の考えを述べるレポート(A4用紙・約3,000字、専門的文献の明記が必要)が課されます。社会の仕組みや構造的な問題に関心がある場合、探究活動やボランティアで感じた疑問を、レポートの出発点にしてみるとよいでしょう。

社会福祉学科の選考では学科試問が行われるほか、面接ではレポート内容についてB4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションも求められます。学科試問や面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、社会の課題に対して自分なりの問いを持ち、深めてきたかどうかが大切にされます。ボランティア活動などで感じた「なぜ」という気持ちを、専門的な文献を読みながら掘り下げてみましょう。

貧困や格差、社会保障に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分の考えを言葉にする練習をしておくことも良い準備になります。専門用語が出てきても、自分なりに調べて理解する姿勢を大切にしてください。

また、面接では提出したレポートの内容をもとに、B4サイズ程度のポスターを用いた3分以内のプレゼンテーションが求められます。自分の考えを図や言葉でわかりやすく整理して伝える練習も、あわせて行っておくとよいでしょう。学科試問では社会福祉に関する基礎的な理解も問われる可能性があるため、日頃から新聞やニュースで福祉に関する話題に触れておくことも大切です。


まとめ

社会福祉学は、目の前の困りごとに応えるだけでなく、社会そのものを変えていく視点を養う学問です。誰かを助けたいという気持ちを、社会を見つめ直す力へとつなげていく学びは、これからの社会にとってますます大切になっていくでしょう。ぜひ、身の回りの「なぜ」という疑問について、あらためて考えてみてください。社会を変える視点を持つことは、どんな進路に進んでもきっと役立つはずです。

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※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。