上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試で評価される思考力の見せ方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試で評価される思考力の見せ方」です。


思考力とは「知識が多いこと」ではありません

推薦入試で「思考力が大切です」と言われると、「難しい知識をたくさん知っていなければならない」と考えてしまう人がいます。

しかし、上智大学総合人間科学部看護学科で評価される思考力とは、知識量そのものではありません。

目の前の出来事に対して、「なぜだろう」「本当にそうなのだろうか」と問いを持ち、自分なりに考えを深めていく姿勢が大切にされています。

看護は、一人ひとり異なる人と向き合う学問です。

そのため、一つの答えを暗記するのではなく、その場に応じて考え続ける力が求められます。


「事実」と「自分の考え」を分けて話そう

思考力を伝えるためには、「起きた出来事」と「そこから考えたこと」を分けて整理することが大切です。

例えば、「祖母が入院しました」というのは事実です。

そこから、「家族の不安にも寄り添う看護が必要だと感じました」というのが自分の考えです。

さらに、「患者さん本人だけでなく家族への支援についても学びたいと思いました」とつながると、自分の思考の流れが相手に伝わります。

出来事だけを説明するのではなく、自分が何を感じ、何を考えたのかを言葉にすることが重要です。


「なぜ」を繰り返す習慣をつけよう

思考力を深めるために効果的なのが、「なぜ」を繰り返すことです。

例えば、「高齢者が増えている」というニュースを見たとします。

そこで終わるのではなく、「なぜ高齢者が増えると医療の課題が大きくなるのだろう」「地域によって違いはあるのだろうか」「看護師にはどのような役割が求められるのだろう」と考えてみます。

一つの問いから次の問いへとつなげていくことで、考えは少しずつ深くなっていきます。

大学での学びも、このような姿勢を大切にしています。


一つの視点だけで考えない

看護では、多くの立場を理解することが求められます。

例えば、患者さんが治療を受けたくないと考えている場面があったとします。

医療者の立場から見ると治療は必要かもしれません。

一方で、患者さんには生活や家族、仕事など、さまざまな事情があります。

家族にも不安や希望があります。

どの立場が正しいと決めるのではなく、それぞれの考えを理解しようとすることが、多面的な思考につながります。

推薦入試でも、一つの意見だけを述べるより、「別の見方もある」と考えられる人が評価されます。


高校生活の経験も思考力につながる

思考力は、特別な研究やボランティア活動だけで身につくものではありません。

部活動で意見が対立した経験、文化祭でクラスをまとめた経験、友人との人間関係で悩んだ経験なども、大切な学びになります。

例えば、「最初は自分の考えだけが正しいと思っていたけれど、話し合う中で相手にも理由があることに気付いた」という経験はありませんか。

そのような振り返りこそが思考力です。

高校生活を振り返ることで、自分がどのように考えを深めてきたのかを整理できるようになります。


面接では「考える過程」が見られている

推薦入試の面接では、答えそのものだけで評価されるわけではありません。

質問に対してどのように考え、自分の言葉で説明するかという過程も見られています。

例えば、「最近気になったニュースはありますか」と聞かれた場合も、ニュースを紹介するだけでは十分ではありません。

「なぜそのニュースが気になったのか」「自分はどのように考えたのか」「大学でさらに学びたいことは何か」を話せると、自分の思考が伝わります。

途中で少し考える時間があっても問題ありません。

大切なのは、自分自身で考えながら答えようとする姿勢です。


推薦入試で評価される思考力とは

上智大学総合人間科学部看護学科では、知識量だけではなく、問いを持つ姿勢や思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢が重視されています。

推薦入試は、完璧な答えを持っている人を選ぶ試験ではありません。

大学でさらに考え続けられる人を選ぶ試験です。

だからこそ、「自分はこう思いました」で終わるのではなく、「なぜそう考えたのか」「ほかの考え方もあるのではないか」と一歩深く考えることが大切になります。


今日からできる思考力の鍛え方

思考力は、一日で身につくものではありません。

ニュースを見て気になったことをメモする、本を読んで感想を書く、友人や先生と意見を交換するなど、小さな積み重ねが大切です。

また、「自分ならどう考えるだろう」と日頃から意識するだけでも、少しずつ考える力は育っていきます。

看護を学ぶためだけでなく、社会で生きていく上でも役立つ力になります。


まとめ

上智大学総合人間科学部看護学科の推薦入試で評価される思考力とは、知識量ではなく、自分なりの問いを持ち、考えを深め、多面的な視点で人や社会を理解しようとする姿勢です。

高校生活の経験やニュース、探究活動など、日常のあらゆる出来事が思考力を育てるきっかけになります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、考え続けられる人を見ています。

ぜひ、「なぜだろう」という気持ちを大切にしながら、自分自身の考えを少しずつ深めてみてください。その積み重ねが、大学での学びへとつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。