上智大学 総合人間科学部 看護学科を目指す人へ|探究活動をどう深めるかを解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科を目指す人の探究活動をどう深めるか」です。


探究活動は「調べて終わり」ではありません

高校で探究活動に取り組んでいる人は多いと思います。

テーマを決めて資料を集め、発表資料を作成することも大切な学びです。

しかし、上智大学総合人間科学部看護学科の推薦入試では、「何を調べたか」だけではなく、「調べる中で何を考えたか」がより重視されます。

探究活動は、知識を増やすことが目的ではありません。

自分なりの問いを持ち、その問いに向き合いながら考え続けることに大きな意味があります。

大学でも、この姿勢は学びの基本になります。


問いを一段深くしてみよう

探究活動を深めるためには、「なぜ」という問いを繰り返すことが大切です。

例えば、「高齢化社会」というテーマを選んだ場合、「高齢者が増えている」という事実だけで終わらせるのではなく、「なぜ高齢化が医療に影響するのか」「地域によって課題は違うのか」「家族にはどのような負担があるのか」と考えていきます。

一つの答えが見つかったら、さらに新しい疑問が生まれることがあります。

その繰り返しが、探究を深めることにつながります。

看護の学びでも、一つの出来事をさまざまな角度から考える姿勢が求められます。


複数の立場から考えてみる

看護では、一人の人だけを見て判断することはありません。

患者さん本人だけでなく、家族、医療スタッフ、地域社会など、多くの立場があります。

探究活動でも同じように考えてみましょう。

例えば、「子どもの健康」をテーマにした場合でも、子ども本人、保護者、学校、医療機関など、それぞれ違う考え方があります。

一つの立場だけで結論を出すのではなく、「ほかの人はどう考えるだろう」と想像することが、多面的な視点につながります。

推薦入試でも、このような考え方が評価されます。


ニュースや本を活用して視野を広げよう

探究活動を深めるためには、情報を集めることも大切です。

教科書だけではなく、新聞やニュース、書籍、公的機関の資料などにも目を向けてみましょう。

例えば、医療や福祉に関するニュースを見ると、自分の探究テーマと関連する話題が見つかることがあります。

「こんな課題もあるのか」「自分が考えていたこととは違う視点がある」と気付くことも少なくありません。

新しい情報に触れるたびに、自分の考えを見直していくことが探究を深めるポイントです。


自分の経験と結び付けることが大切

探究活動は、資料を読むだけでは終わりません。

自分自身の経験と結び付けて考えることで、より深い学びになります。

例えば、部活動でけがをした経験がある人なら、スポーツと健康について考えることができます。

家族の介護を身近に感じた経験があれば、高齢者医療や地域包括ケアについて興味を持つかもしれません。

学校生活で友人の悩みを聞いた経験から、心の健康について探究を深める人もいます。

自分自身の体験が加わることで、探究活動には自分らしさが生まれます。


高校と大学の探究の違い

高校では、テーマを調べてまとめることが中心になる場合が多いでしょう。

一方で大学では、「その結果をどう考えるか」「別の立場から見るとどう見えるか」まで考えることが求められます。

例えば、「高齢化が進んでいる」という事実だけではなく、「高齢者が安心して暮らすためには地域はどう変わるべきか」「看護職にはどのような役割が期待されるのか」といった視点へ発展していきます。

大学では、答えを覚えるのではなく、新しい問いを生み出す力も大切になります。


推薦入試で評価される探究活動とは

推薦入試では、「立派な発表をしたこと」だけが評価されるわけではありません。

提出書類や面接で問われる志望理由では、「なぜそのテーマを選んだのか」「探究を通して何を考えたのか」「大学ではさらに何を学びたいのか」が重要になります。

上智大学では、知識量よりも、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢を大切にしています。

推薦入試は、完璧な答えを持つ人ではなく、考え続けられる人を選ぶ試験です。

探究活動も、「答えが出たから終わり」ではなく、「さらに知りたいことが生まれた」という姿勢が大学での学びにつながります。


今日からできる探究の深め方

探究活動は、特別なことをしなければ深まらないわけではありません。

気になったニュースをメモする、先生や友人と意見を交換する、本を一冊読んでみるなど、小さな積み重ねが大切です。

また、「自分はなぜそう考えたのだろう」と振り返る習慣も効果的です。

日々の生活の中で問いを持ち続けることが、大学での学びにも推薦入試にもつながっていきます。


まとめ

上智大学総合人間科学部看護学科を目指す人にとって、探究活動は知識を集めることではなく、人や社会について考え続ける練習でもあります。

問いを深め、多面的な視点で考え、自分の経験と結び付けながら学びを積み重ねることが、大学での学びにつながります。

推薦入試では、知識量だけではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、他者理解、対話姿勢が評価されます。

ぜひ、自分の探究活動を振り返り、「もっと知りたいことは何だろう」と考えてみてください。その積み重ねが、自分らしい学びへとつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。