上智大学文学部史学科|将来像の考え方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「将来像の考え方」です。

上智大学文学部史学科の推薦入試を目指している高校生の中には、「将来何になりたいですか」と聞かれることに不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

まだ高校生なのだから、将来の職業まで決められない。

歴史が好きだけれど、その先の仕事がイメージできない。

そんな悩みを持つ人は少なくありません。

しかし、安心してください。

推薦入試で求められているのは、必ずしも具体的な職業名ではありません。

むしろ大切なのは、「どのような人になりたいのか」「大学での学びを通して何を身につけたいのか」を考えていることです。

今回は、史学科を志望する人が将来像をどのように考えていけばよいのかについてお話しします。


将来像=職業ではない

まず知っておいてほしいのは、将来像と職業は必ずしも同じではないということです。

例えば、「教師になりたい」「公務員になりたい」「出版社で働きたい」というのは職業のイメージです。

一方で将来像とは、どのような考え方や姿勢を持った人になりたいかということです。

例えば、

多様な価値観を理解できる人になりたい。

社会問題を多面的に考えられる人になりたい。

歴史から学び、未来について考えられる人になりたい。

こうした考え方も立派な将来像です。

高校生の段階で職業が決まっていなくても問題ありません。

大切なのは、自分がどのような方向へ成長したいのかを考えることです。


史学科で身につく力を考える

将来像を考えるときは、まず史学科でどのような力が身につくのかを考えてみましょう。

史学科では、単に歴史を覚えるわけではありません。

資料を読み解く力。

情報を比較する力。

物事を多面的に考える力。

自分の考えを言葉にする力。

こうした力を身につけていきます。

そして、これらはどのような進路にも活かせる力です。

だからこそ、「どんな仕事に就くか」だけではなく、「どんな力を伸ばしたいか」という視点で考えることが大切です。


興味のあるテーマから将来を考える

将来像を考える方法の一つが、自分の興味を出発点にすることです。

例えば、地域の歴史に興味がある人なら、地域文化や観光、まちづくりに関わる仕事へ関心が広がるかもしれません。

国際関係の歴史に興味がある人なら、海外との交流や国際協力に興味を持つかもしれません。

文化史に関心がある人なら、出版や博物館、教育などに興味が広がることもあります。

現時点で一つに絞る必要はありません。

まずは自分が何に関心を持っているのかを整理することが大切です。


将来は変わっても構わない

高校生の中には、「今決めた将来像が変わったらどうしよう」と心配する人もいます。

しかし、将来の考えは変わって当然です。

大学で新しい学問に出会うこともあります。

新しい人との出会いによって価値観が変わることもあります。

むしろ、それは自然な成長です。

推薦入試で見られているのも、将来を完全に決めているかどうかではありません。

現時点でどのような関心を持ち、どのような方向へ進みたいと考えているかです。

そのため、「今の自分なりの考え」を持つことが大切です。


歴史を学ぶ意味を将来につなげる

史学科を志望する人は、「歴史を学ぶことが将来にどうつながるのか」を考えてみるとよいでしょう。

歴史は過去の出来事を学ぶ学問ですが、その本質は人間や社会を理解することにあります。

なぜ人はそのような選択をしたのか。

なぜ社会は変化してきたのか。

なぜ価値観は時代によって異なるのか。

こうした問いを考える力は、現代社会でも重要です。

だからこそ、歴史を学ぶことは単なる知識の習得ではなく、自分自身の成長にもつながっていくのです。


推薦入試で見られる将来像とは

推薦入試で将来について聞かれたとき、多くの人は職業の話をしなければならないと思いがちです。

しかし大学が知りたいのは、それだけではありません。

大学で何を学びたいのか。

なぜその学びに興味を持っているのか。

その学びを通してどのような人になりたいのか。

こうした流れが見えていることが大切です。

推薦入試で評価されるのは知識量ではなく、問いを持つ姿勢や思考の深さです。

将来像についても、完璧な答えを求められているわけではありません。

自分なりに考えていることが重要なのです。


史学科だからこそ考えられる未来

歴史を学ぶ人は、過去を知ることで現在を理解し、未来を考えることができます。

これは史学科ならではの魅力です。

社会の変化。

文化の違い。

国際関係。

地域の課題。

さまざまなテーマを歴史的な視点から考えられるようになります。

その経験は、どのような分野へ進んでも大きな強みになります。

だからこそ、将来像を考えるときも職業名だけにとらわれる必要はありません。

どのような視点を持った人になりたいのかを考えてみましょう。


最後に

将来像を考えることは、未来を完璧に決めることではありません。

今の自分が何に興味を持っているのか。

どのようなことを学びたいのか。

どのような人になりたいのか。

それを少しずつ言葉にしていくことが大切です。

上智大学文学部史学科の推薦入試でも、将来についての考え方は重視されます。

しかし、求められているのは完成された将来設計ではありません。

考え続ける姿勢です。

ぜひ、自分自身の興味や学びたいことを見つめ直しながら、将来について考えてみてください。

その時間が、史学科での学びや推薦入試の準備にもつながっていくはずです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。