上智大学外国語学部ドイツ語学科では何を学ぶのか|推薦入試で考えたい学びの特徴

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「上智大学外国語学部ドイツ語学科では何を学ぶのか」です。


ドイツ語学科は、ドイツ語だけを学ぶ学科ではありません

上智大学外国語学部ドイツ語学科に興味を持っている人の中には、「ドイツ語を学ぶ学科なんだよね」「語学が好きな人が行くところかな」と考えている人も多いかもしれません。

もちろん、ドイツ語を学ぶことは大きな中心です。発音、文法、読解、会話、作文などを基礎から積み重ね、ドイツ語を使って考えたり伝えたりする力を育てていきます。

ただし、ドイツ語学科の学びは語学だけで終わりません。ドイツ語という言葉を入り口にして、ドイツ語圏の社会、文化、歴史、政治、思想、人々の価値観まで深く学んでいくことが大切になります。

つまり、上智大学外国語学部ドイツ語学科は、言語を通して世界の見方を広げる学科だと言えます。


ドイツ語はヨーロッパを理解するための入り口です

ドイツ語というと、まずドイツで使われている言葉というイメージがあると思います。しかし、ドイツ語はドイツだけでなく、オーストリア、スイス、リヒテンシュタインなどでも使われています。

また、ドイツはヨーロッパの政治や経済を考えるうえで大きな存在です。環境政策、社会保障、民主主義、移民、多文化共生など、日本の高校生にとっても考えやすいテーマが多くあります。

たとえば、学校の授業で環境問題について学んだときに、「なぜドイツは環境政策に積極的なのだろう」と疑問を持つことがあります。そこから歴史や政治、国民の意識、教育制度などに関心が広がっていくかもしれません。

このように、ドイツ語を学ぶことは、単に外国語を覚えることではなく、ヨーロッパ社会を理解するための大きな入り口になるのです。


言葉の背景には、文化や歴史があります

外国語を学ぶとき、単語や文法だけを覚えても、その言葉が使われる背景を知らなければ、本当の意味で理解することは難しいです。

たとえば、日本語にも「空気を読む」「和を大切にする」といった表現があります。言葉そのものの意味は説明できても、日本社会の人間関係や価値観を知らなければ、深く理解することはできません。

ドイツ語も同じです。ドイツ語の表現の奥には、ドイツ語圏の人々が大切にしてきた考え方、歴史、社会の仕組みがあります。

だからこそ、上智大学外国語学部ドイツ語学科では、語学とあわせて文学、文化、歴史、思想、社会問題などを学ぶことが重要になります。言葉と社会を切り離さずに学ぶことで、より深い理解につながっていきます。


推薦入試では、知識量よりも問いを持つ姿勢が見られます

上智大学の推薦入試では、専門知識をどれだけ多く持っているかだけが評価されるわけではありません。大切なのは、自分なりの問いを持ち、その問いについて考え続けようとする姿勢です。

たとえば、「ドイツ語を学びたいです」だけで終わってしまうと、少し浅く聞こえてしまうかもしれません。そこから一歩進んで、「なぜドイツ語なのか」「ドイツ語を通して何を考えたいのか」「日本社会を見るうえで、ドイツ語圏の学びがどう関係するのか」まで考えられると、志望の深さが伝わりやすくなります。

推薦入試は、完璧な答えを持っている人を選ぶ試験ではありません。むしろ、まだ答えが出ていないテーマに対して、自分なりに向き合い、考え続けられる人かどうかを見ている試験です。

そのため、面接で問われる志望理由でも、立派な言葉を並べるより、自分の経験や関心から自然に生まれた問いを伝えることが大切です。


高校生活の経験も、学びへの関心につながります

ドイツ語学科を目指すきっかけは、必ずしも特別な経験である必要はありません。

たとえば、世界史の授業でヨーロッパの歴史に興味を持ったこと、ニュースでドイツの環境政策を知ったこと、音楽や文学を通してドイツ文化に触れたこと、部活動で海外の人と交流したことなども、十分に出発点になります。

大切なのは、その経験から何を考えたのかです。「面白かった」で終わらせず、「なぜそうなっているのだろう」「日本とは何が違うのだろう」「言語を学ぶことで、もっと深く理解できるのではないか」と考えを広げていくことが重要です。

身近な経験を丁寧に掘り下げることで、提出書類や面接で語れる内容も自然に深まっていきます。


ドイツ語学科に向いている人とは

上智大学外国語学部ドイツ語学科に向いているのは、最初からドイツ語が得意な人だけではありません。むしろ、異なる文化や社会の考え方に興味を持てる人、言葉の違いを面白いと感じられる人、自分の当たり前を見直してみたい人に向いています。

  • ヨーロッパの社会や文化に関心がある人
  • 言語を通して人や社会を理解したい人
  • 日本と海外の違いについて考えたい人
  • 自分の考えを言葉で伝える力を伸ばしたい人

ドイツ語を大学で初めて本格的に学ぶ人もいます。大切なのは、今どれだけできるかではなく、これからどのような問いを持って学び続けたいかです。


最後に、自分の問いを見つけてみましょう

上智大学外国語学部ドイツ語学科は、ドイツ語を学ぶだけの場所ではありません。ドイツ語を通して、ヨーロッパ社会、文化、歴史、思想、人々の価値観を理解し、自分自身の世界の見方を広げていく学科です。

推薦入試を考えるときは、「ドイツ語が好きです」だけでなく、「ドイツ語を通して何を考えたいのか」まで少しずつ深めてみてください。

まだ答えがはっきりしていなくても大丈夫です。推薦入試で大切なのは、完璧な答えを持っていることではなく、自分なりの問いを持ち、考え続ける姿勢です。

ぜひ、今の自分の関心や高校生活での経験を振り返りながら、「自分はドイツ語を通して何を学びたいのか」を考えてみてください。その問いが、上智大学外国語学部ドイツ語学科への第一歩になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。