
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 眞城百華教授とは?アフリカ史・エチオピア研究から国家と民族、紛争を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「眞城百華教授の研究と、総合グローバル学科で学べるアフリカ史・アフリカ研究について」です。
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、アフリカの歴史や政治を研究しているのが眞城百華教授です。専門は、アフリカ史、アフリカ研究、エチオピア研究、エリトリア研究、国際関係学です。特にエチオピアやエリトリアを対象に、国家と民族の関係や紛争の歴史を研究しています。
眞城百華教授は何を研究している?

眞城教授がアフリカ研究に関心を持ったきっかけは、エチオピアで起きた紛争や飢饉について知り、「なぜアフリカで紛争が起こるのか」「なぜさまざまな問題が生まれるのか」と疑問を持ったことでした。
現在は主にエチオピア北部などで調査を行い、政治や歴史、社会、ジェンダーといった複数の視点から地域を研究しています。
アフリカの紛争について考えるとき、「民族が違うから争っている」と一言で説明されることがあります。しかし、実際の紛争には国家の形成、政治制度、歴史的な対立、周辺国との関係など、さまざまな要因が関係しています。眞城教授の研究は、その複雑な背景を歴史から丁寧に読み解いていくものです。
エチオピアとエリトリアから国家と民族を考える
眞城教授が専門としているエチオピアとエリトリアは、歴史的に深い関係を持つ隣国です。エリトリアは長い独立闘争を経て、1993年にエチオピアから独立しました。その後も両国の間では対立や緊張が続いてきました。
こうした歴史を考えるときに重要なのが、「国家の境界」と「人々のつながり」が必ずしも一致しないという点です。
同じ民族や言語、文化を共有する人々が国境をまたいで暮らしていることもあれば、一つの国家の中に多くの民族集団が存在することもあります。国家という枠組みだけを見ていては、人々の関係や紛争の背景を十分に理解できない場合があります。
アフリカの問題をアフリカだけの問題にしない
眞城教授は、アフリカを世界から切り離された地域として考えないことも大切にしています。
アフリカの歴史は、ヨーロッパによる植民地支配、冷戦期の国際政治、貿易、国際援助など、世界の動きと深く結びついてきました。現在の政治や社会について考える場合も、地域内部の事情だけでなく、国際社会との関係を見る必要があります。
例えば紛争について、「その地域の民族同士が対立している」と説明するだけでは、なぜその対立が政治的に大きくなったのか、国家や国際社会がどのように関係してきたのかが見えなくなってしまいます。
ローカルな出来事と世界の歴史を結びつけて考えることが、眞城教授のアフリカ研究を理解する重要なポイントです。
現地の人々の声から歴史を調べる

眞城教授は、エチオピア北部などを訪れ、現地の人々へのインタビューを重ねながら研究を進めています。
歴史を研究するというと、本や公文書を読むイメージが強いかもしれません。しかし、文字として残された資料だけでは分からないこともあります。実際に出来事を経験した人が何を考え、どのように行動したのかを聞くことで、異なる角度から歴史を見ることができます。
特に眞城教授は、アフリカの女性たちの経験や活動にも注目しています。紛争や政治運動について語られる歴史の中で、女性たちがどのような役割を担ってきたのかを記録することも研究テーマの一つです。
紛争を見るときに「誰の視点か」を考える
海外の紛争についてニュースを見ると、政府や軍、国際機関の動きが中心に報道されることがあります。しかし、その地域には当然、普通に生活している市民もいます。
同じ出来事でも、政府から見た歴史、反政府勢力から見た歴史、地域住民から見た歴史では、語られ方が異なることがあります。
眞城教授の研究テーマから考えると、「何が起きたか」だけではなく、「誰がどのようにその出来事を経験したのか」を見ることも重要です。一つの説明だけを正解とせず、異なる資料や証言を照らし合わせることで、より立体的に社会を理解できます。
高校生なら世界史とニュースをつなげてみよう
眞城教授の研究は、高校の世界史や地理の学習ともつながっています。
例えば、学校でアフリカの植民地化や独立について学んだとき、「独立した後、それぞれの国では何が起きたのだろう」と調べてみることができます。また、アフリカの紛争についてニュースを見たら、「この問題にはどのような歴史があるのだろう」と過去へさかのぼってみるのもよいでしょう。
ニュースと世界史を別々に覚えるのではなく、現在起きている問題がどのような歴史の上に成り立っているのかを考えることで、学問的な問いが生まれてきます。
「アフリカ」という一つのイメージから離れてみる
アフリカについて、貧困や紛争、自然といった限られたイメージを持っている人もいるかもしれません。しかしアフリカには多くの国と地域があり、それぞれ異なる歴史、政治、文化、社会があります。
眞城教授は、アフリカの歴史や政治、社会を多角的に学ぶことで、その地域をより深く理解することを大切にしています。
「アフリカではこうだ」と大きくまとめるのではなく、「エチオピア北部ではどうなのか」「その中でも人によって経験は違うのではないか」と具体的に見ていくことが地域研究の入口になります。
総合グローバル学科の中東・アフリカ研究とどうつながる?
眞城教授は、総合グローバル学部の中東・アフリカ研究領域を担当しています。
総合グローバル学科では、具体的な地域の歴史や社会を詳しく学ぶ地域研究と、国家間関係や国際社会の動きを考える国際関係論を組み合わせて学ぶことができます。
眞城教授の研究も、エチオピアやエリトリアという具体的な地域を深く研究しながら、その背景にある国際関係や世界史まで視野を広げています。ローカルとグローバルの両方を見ることで、一つの紛争や社会問題を単純化せずに理解できるようになります。
推薦入試では「なぜ?」を歴史まで掘り下げてみよう

推薦入試を考えている高校生も、眞城教授の研究テーマそのものに合わせる必要はありません。教授の研究を知ることで、自分が関心を持っている社会問題をどこまで深く調べられるか考えてみてください。
例えば、「アフリカの紛争に関心がある」なら、「なぜ紛争が起きたのか」「現在の国境はどのようにつくられたのか」「当事者によって歴史の見方は違うのか」と問いを広げることができます。
一つの記事やSNS投稿だけで判断せず、歴史的な背景や異なる立場の情報まで調べていくことで、自分が大学で研究してみたいテーマも少しずつ具体的になっていくでしょう。
眞城百華教授の研究からアフリカを深く見てみよう
眞城百華教授の研究を知ると、現在のアフリカで起きている出来事を理解するためには、歴史、政治、社会、国際関係など複数の視点が必要だと分かります。
次にアフリカのニュースを見たときは、「なぜ今この出来事が起きているのだろう」「この地域にはどのような歴史があるのだろう」と一歩踏み込んで調べてみてください。世界史で学んだ知識と現在のニュースがつながったとき、地域研究の面白さも見えてくるはずです。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


