上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|探究テーマの見つけ方とは?推薦入試につながる考え方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「探究テーマの見つけ方」です。
推薦入試を目指している高校生から、よくいただく質問があります。
「探究活動をしたいけれど、どんなテーマを選べばいいかわかりません。」
社会福祉学科を志望する場合でも、「福祉について調べなければいけない」「大きな社会問題を扱わなければ評価されない」と考えてしまう人は少なくありません。
しかし、上智大学総合人間科学部社会福祉学科が求めているのは、難しいテーマを扱うことではありません。
自分が感じた疑問を出発点にして、その背景を考え、さまざまな立場から考察しようとする姿勢です。
今回は、社会福祉学科を目指す高校生に向けて、探究テーマの見つけ方や考え方のコツを紹介します。
探究テーマは「気になること」から始まる
探究というと、壮大な研究をイメージする人もいるかもしれません。
しかし、高校生の探究活動では、身近な疑問からスタートすることが大切です。
例えば、「なぜ高齢者は地域のイベントに参加しにくいのだろう」「学校には相談しづらいと感じる生徒がいるのはなぜだろう」「子ども食堂は地域にどのような役割を果たしているのだろう」といった疑問も立派な探究テーマになります。
社会福祉学科では、人と社会のつながりを考える学問だからこそ、「身近な違和感」に気付く力がとても大切です。
日常生活には探究のヒントがたくさんある
テーマ探しに悩んだときは、まず自分の生活を振り返ってみましょう。
学校生活、部活動、アルバイト、家族との会話、ニュース、地域の出来事など、探究のきっかけは意外と身近なところにあります。
例えば、部活動で後輩がなかなか相談できない様子を見て、「安心して相談できる環境とは何だろう」と考えた経験もあります。
また、電車で高齢者やベビーカーを利用している人を見て、「誰もが移動しやすい社会とはどんな社会だろう」と疑問を持つこともあるでしょう。
こうした日常の気付きが、社会福祉につながる探究テーマへと発展していきます。
テーマは広すぎないほうが考えやすい
「福祉について調べたい」「社会問題を研究したい」というテーマでは、範囲が広すぎてしまいます。
探究では、一つのテーマを少しずつ深めていくことが大切です。
例えば、「高齢化社会」ではなく、「高齢者が地域活動へ参加しやすくする工夫」に絞ると、調べる内容が具体的になります。
「子どもの貧困」ではなく、「放課後の居場所づくりはどのような役割を持つのか」と考えることもできます。
テーマを絞ることで、自分なりの考えをまとめやすくなり、大学でも評価される思考の深さにつながります。
答えを探すより「問い」を深めることが大切
高校では、「正しい答え」を求める学習が多いかもしれません。
一方、大学では答えが一つではない問題について考えることが増えていきます。
社会福祉学科でも、「これが正解」という課題ばかりではありません。
だからこそ、「なぜそうなるのか」「他の方法はあるのか」「違う立場の人はどう考えるのか」と問いを深めることが重要です。
例えば、高齢者支援について考える場合でも、高齢者本人だけでなく、家族、地域、行政、医療機関など、さまざまな立場があります。
多面的に考える姿勢が、大学での学びにもつながっていきます。
推薦入試で評価される探究とは
推薦入試では、「難しいテーマを扱ったかどうか」が評価されるわけではありません。
大学が見ているのは、テーマを通してどのように考えたのかという過程です。
提出書類や面接で問われる志望理由でも、「調べました」という報告だけでは十分ではありません。
「調べた結果、新しい疑問が生まれた」「最初の考えが変わった」「別の立場から見ることの大切さに気付いた」といった思考の変化が伝わると、自分らしい探究になります。
推薦入試は、完璧な研究成果を求める試験ではありません。
問いを持ち、学び続けようとする姿勢が大切にされています。
社会福祉学科だからこそ大切にしたい視点
社会福祉学科では、人と社会の関わりについて幅広く学びます。
そのため、一人の立場だけではなく、多くの人の視点を考えることが重要です。
例えば、「支援する人」と「支援を受ける人」という二つの立場だけではなく、その家族や地域社会、行政なども含めて考えることで、より深い探究になります。
相手の立場を理解しようとする姿勢や、対話を大切にする姿勢は、社会福祉学科で学ぶうえでも、推薦入試でも大切にされる力です。
高校生活そのものが探究活動になる
探究活動は、特別な時間だけに行うものではありません。
学校生活の中で疑問を持ち、先生や友達と話し合い、本を読んだりニュースを調べたりすることも立派な探究です。
「なぜだろう」と考える習慣を持つことで、日々の経験が少しずつ学びへと変わっていきます。
社会福祉学科では、そのような積み重ねを通して、人や社会について深く考えられる学生が求められています。
まとめ
上智大学総合人間科学部社会福祉学科を目指すなら、探究テーマは身近な疑問から見つけることがおすすめです。
ニュースや学校生活、部活動、地域での出来事など、自分が「なぜだろう」と感じたことが探究の出発点になります。
推薦入試では、知識量よりも、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者を理解しようとする姿勢が大切にされています。
完璧な答えを見つけることよりも、自分なりに考え続けることを意識してみてください。
ぜひ今日から身近な出来事に少しだけ目を向けて、「なぜだろう」と考える時間を増やしてみましょう。その積み重ねが、社会福祉学科での学びにも、推薦入試にもつながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


