上智大学外国語学部イスパニア語学科で日本語とスペイン語の翻訳や比較文化を学ぶ大学生のイメージ

上智大学 外国語学部 イスパニア語学科|日本はスペイン語でどう訳された?マルティネス・シレス パウラ准教授の翻訳学

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部イスパニア語学科のマルティネス・シレス パウラ准教授についてご紹介します。

皆さんは、日本語の「いただきます」を外国語でどのように表現するか、考えたことがありますか。

日本語では、食事を始める前に「いただきます」と言う習慣があります。しかし、この言葉には、単に食事を始めることを知らせるだけではない、文化的な意味が含まれています。

では、日本の映画やアニメに「いただきます」という場面が登場したとき、スペイン語の字幕ではどのように表現されるのでしょうか。

日本語をそのまま訳すのか、スペイン語圏の人々に伝わりやすい表現に置き換えるのか、それとも字幕では省略するのか。

こうした翻訳の選択によって、作品を見る人が受け取る印象は変わる可能性があります。

上智大学外国語学部イスパニア語学科のマルティネス・シレス パウラ准教授は、翻訳学と比較文化を専門とし、日本の文学作品や映像作品がスペイン語圏でどのように翻訳され、受け入れられてきたのかを研究しています。

翻訳は、単に言葉を別の言語に置き換える作業ではありません。言葉の背景にある文化や価値観を理解し、異なる文化を持つ人々の間で意味を伝える営みでもあります。

今回は、マルティネス・シレス准教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、翻訳学と比較文化を学ぶ魅力をご紹介します。

上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。


マルティネス・シレス パウラ准教授のプロフィール

マルティネス・シレス パウラ准教授は、上智大学外国語学部イスパニア語学科に所属する准教授です。

主な専門分野は、翻訳学と比較文化です。

特に、日本の文学作品や映像作品がスペイン語圏でどのように翻訳され、受け入れられてきたのかという問題に関心を持っています。

スペイン語は、スペインだけでなく、メキシコやアルゼンチン、コロンビア、ペルーなど、ラテンアメリカの多くの国々でも使われています。

そのため、日本の作品がスペイン語に翻訳されることは、さまざまな国や地域の人々に日本の文化が伝わることにもつながります。

しかし、同じ作品であっても、翻訳の方法や受け入れられ方は、国や地域、時代によって異なる場合があります。

こうした違いを調べることで、言語と文化の関係について理解を深めることができます。

マルティネス・シレス准教授の研究は、日本とスペイン語圏の文化交流を、翻訳という視点から考えるものです。


翻訳学とは?言葉を置き換えるだけではない学問

翻訳学とは、異なる言語の間で意味を伝える翻訳という行為について、さまざまな角度から研究する学問です。

例えば、翻訳者がどのような表現を選ぶのか、原文と翻訳文にはどのような違いが生まれるのか、翻訳された作品が社会でどのように受け入れられるのかといった問題を研究します。

また、翻訳が文学や映画、文化交流などにどのような影響を与えるのかを考えることもあります。

翻訳と聞くと、外国語の文章を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳したりする作業を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、言葉の意味は、辞書に書かれている説明だけで決まるわけではありません。

例えば、日本語の「よろしくお願いします」という表現は、場面によってさまざまな意味を持ちます。

初対面のあいさつとして使われることもあれば、仕事を依頼するときや、協力をお願いするときにも使われます。

そのため、スペイン語に訳す場合には、どのような場面で使われているのかを理解する必要があります。

また、話している人と相手の関係や、会話の目的などによっても、適切な表現は変わります。

翻訳学では、こうした言葉の意味や文化的な背景について考えます。

翻訳は、言語の知識だけでなく、文化や社会についての理解も必要とする営みなのです。


研究内容① 日本の文学作品はスペイン語圏でどう読まれてきたのか

マルティネス・シレス准教授の研究テーマの一つが、日本の文学作品がスペイン語圏でどのように翻訳され、受け入れられてきたのかという問題です。

日本の文学作品は、さまざまな言語に翻訳され、世界中で読まれています。

例えば、村上春樹や川端康成、三島由紀夫など、日本の作家の作品は海外でも知られています。

しかし、日本語で書かれた小説をスペイン語に翻訳する際には、さまざまな問題が生じます。

例えば、日本語では主語を省略することが多くあります。

一方、スペイン語では、文法や文脈に応じて動詞の形や代名詞などを使い分ける必要があります。

また、日本語の敬語や人間関係を表す表現を、スペイン語でどのように伝えるのかという問題もあります。

さらに、日本の文化や生活習慣を前提とした表現が登場する場合、スペイン語圏の読者にどのように伝えるかを考える必要があります。

例えば、畳や障子、神社、季節の行事など、日本の文化に関わる言葉が登場することがあります。

こうした言葉をそのまま残すのか、説明を加えるのか、別の表現に置き換えるのかによって、読者が受け取る印象は変わる可能性があります。

また、翻訳された作品がどのような読者に読まれ、どのように評価されてきたのかを調べることも重要です。

翻訳された作品を研究することは、文学だけでなく、日本の文化が海外でどのように理解されてきたのかを考えることにもつながります。


研究内容② 日本の映画やアニメはスペイン語でどう伝わる?

マルティネス・シレス准教授の研究では、文学作品だけでなく、映像作品も重要な対象になっています。

日本の映画やアニメは、世界中で楽しまれています。

スペイン語圏でも、日本の映像作品に関心を持つ人々がいます。

しかし、映画やアニメを翻訳する際には、小説とは異なる難しさがあります。

例えば、字幕では、画面に表示できる文字数や表示時間に制約があります。

そのため、登場人物のセリフをすべてそのまま訳すことが難しい場合があります。

また、吹き替えでは、登場人物の話す時間や口の動きなどに合わせて、自然な表現を選ぶ必要があります。

さらに、映像作品では、言葉だけでなく、表情や動作、音楽、背景なども意味を伝えています。

そのため、翻訳者は、映像全体の情報を考慮しながら、セリフを訳す必要があります。

例えば、日本のアニメに登場する学校生活の場面では、日本特有の文化や習慣が描かれることがあります。

文化祭や部活動、先輩と後輩の関係などは、日本の視聴者にとっては身近なものです。

しかし、スペイン語圏の視聴者にとっては、必ずしも同じように理解できるとは限りません。

そのため、翻訳では、文化的な背景をどのように伝えるかが重要になります。

映像作品の翻訳を研究することは、言語と文化の関係を考えるうえで興味深いテーマです。


研究内容③ 「いただきます」はスペイン語でどう訳す?

日本語には、日本の文化や生活習慣と深く結びついた表現が数多くあります。

例えば、「いただきます」という言葉があります。

この言葉は、食事を始める前に使われる表現ですが、食べ物や食事を用意してくれた人々への感謝など、文化的な意味も含まれています。

では、この言葉をスペイン語に翻訳する場合、どのように表現すればよいのでしょうか。

スペイン語には、食事の前に「Buen provecho」と声をかける習慣があります。

しかし、「Buen provecho」と日本語の「いただきます」は、使われる場面や意味が完全に一致するわけではありません。

そのため、翻訳する際には、どのような場面で使われているのかを考える必要があります。

例えば、映画の字幕であれば、登場人物の動作や場面の流れから、食事を始めることが伝わる場合もあります。

一方、小説では、登場人物の気持ちや文化的な背景を伝えるために、表現を工夫することが考えられます。

また、翻訳の目的や読者によっても、適切な方法は異なる場合があります。

このように、一つの言葉を翻訳する場合でも、文化や場面について考える必要があります。

翻訳学では、こうした具体的な表現を手がかりに、言語と文化の関係を研究することができます。


研究内容④ 敬語や人間関係は翻訳できるのか

日本語には、相手との関係や場面に応じて、言葉の使い方を変える仕組みがあります。

例えば、敬語や丁寧語などがあります。

また、相手の名前を呼ぶ際に、「さん」や「先生」、「先輩」などの呼び方を使うこともあります。

こうした表現は、話している人と相手の関係を示す役割を持っています。

一方、スペイン語にも、相手との関係や場面に応じて表現を使い分ける仕組みがあります。

例えば、親しい相手に使う「tú」と、丁寧な場面で使う「usted」などがあります。

ただし、日本語の敬語とスペイン語の表現は、仕組みが完全に一致するわけではありません。

そのため、日本語の小説や映画をスペイン語に翻訳する際には、人間関係をどのように伝えるかが問題になります。

例えば、登場人物が相手を「先生」と呼んでいる場合、その呼び方をどのように訳すかによって、人物同士の関係の伝わり方が変わることがあります。

また、日本語では言葉遣いによって人物の性格や立場が表現されることがあります。

こうした特徴をスペイン語でどのように表現するかは、翻訳者にとって重要な課題です。

翻訳学では、こうした言語の違いを比較しながら、意味をどのように伝えるのかを考えることができます。

日本語とスペイン語の表現を比較しながら翻訳研究に取り組む大学生のイメージ

研究内容⑤ 翻訳によって日本のイメージは変わる?

マルティネス・シレス准教授の研究では、日本の作品がスペイン語圏でどのように受け入れられてきたのかという問題にも注目しています。

例えば、日本の小説や映画を通して、日本の文化や社会について知る人もいます。

しかし、作品の中で描かれている日本の姿が、日本社会のすべてを表しているわけではありません。

また、翻訳の方法や作品の紹介のされ方によって、読者や視聴者が受け取る印象が変わる可能性もあります。

例えば、ある作品が海外で紹介される際に、日本の伝統文化が強調される場合があります。

一方、現代の都市生活や若者文化に注目して紹介される場合もあります。

こうした違いによって、作品を通して伝わる日本のイメージが変わることがあります。

また、翻訳された作品がどのような読者に受け入れられたのかを調べることも重要です。

例えば、ある作品がスペイン語圏で人気を集めた場合、なぜその作品が受け入れられたのかを考えることができます。

作品の内容や翻訳の方法だけでなく、出版や流通、読者の関心なども関係しているかもしれません。

このように、翻訳を研究することは、異なる文化の間で作品がどのように伝わり、理解されていくのかを考えることにもつながります。


比較文化とは?日本とスペイン語圏の共通点と違いを考える

マルティネス・シレス准教授の専門分野には、比較文化も含まれています。

比較文化とは、異なる文化を比較しながら、それぞれの特徴や共通点、違いなどを研究する分野です。

例えば、日本とスペインの生活習慣や価値観、文学、映画などを比較することができます。

また、同じテーマを扱った作品でも、文化によって表現方法が異なる場合があります。

例えば、家族関係や友情、恋愛などは、さまざまな国の文学や映画で描かれるテーマです。

しかし、登場人物の行動や会話、社会的な背景などには、文化による違いが見られることがあります。

こうした違いを比較することで、文化の特徴について理解を深めることができます。

ただし、比較文化では、ある国の人々がすべて同じ価値観を持っていると考えないことが重要です。

同じ国の中でも、地域や世代、社会的な背景などによって、文化や価値観は異なります。

そのため、文化を比較する際には、単純なイメージや固定観念にとらわれないことが大切です。

翻訳学と比較文化を組み合わせることで、言語と文化の関係について、より深く考えることができます。


翻訳と異文化コミュニケーションの関係

翻訳は、異なる言語を使う人々の間で、情報や考えを伝えるための重要な手段です。

しかし、異なる文化の間で意味を伝えるためには、言葉の意味だけでなく、文化的な背景についても理解する必要があります。

例えば、日本語では、相手に直接的な表現を避けて、遠回しに伝えることがあります。

一方、スペイン語圏の文化でも、場面や人間関係によって、表現の仕方が異なります。

そのため、ある表現を翻訳する際には、言葉の意味だけでなく、話している人の意図や、相手との関係について考える必要があります。

また、同じ言葉でも、文化によって受け取られ方が異なる場合があります。

例えば、冗談や皮肉、感情を表す表現などは、文化的な背景を理解していないと、意図が伝わりにくいことがあります。

こうした問題は、文学や映画の翻訳だけでなく、日常生活や国際交流の場面でも重要です。

翻訳学を学ぶことは、異なる文化を持つ人々の間で、どのように意味を伝えるのかを考えることにもつながります。


機械翻訳やAIが普及した今、翻訳学を学ぶ意味とは?

近年、機械翻訳や生成AIなどの技術が発展し、外国語の文章を簡単に翻訳できるようになりました。

例えば、スマートフォンの翻訳アプリを使えば、外国語の文章を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳したりすることができます。

また、AIを活用して、文章の翻訳や表現の修正を行うこともできます。

こうした技術は、外国語を学ぶ人々にとって便利な道具です。

しかし、機械翻訳やAIによる翻訳が、すべての場面で適切な表現を選べるとは限りません。

例えば、文化的な背景が重要な表現や、登場人物の感情を表すセリフなどでは、翻訳の方法によって印象が変わる場合があります。

また、文章の目的や読者によって、適切な翻訳が異なることもあります。

そのため、翻訳された文章が、どのような意味を伝えているのかを考えることが重要です。

翻訳学では、翻訳の正確さだけでなく、意味の伝わり方や文化的な背景についても考えます。

こうした視点は、機械翻訳やAIを活用する際にも役立ちます。

例えば、AIが生成した翻訳文をそのまま使うのではなく、原文の意味や文化的な背景を確認し、適切な表現になっているかを判断することができます。

翻訳技術が発展した現代だからこそ、翻訳とは何かを考えることには大きな意味があります。


担当授業|スペイン語の基礎から日西比較文学まで

マルティネス・シレス准教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎イスパニア語
  • 総合イスパニア語
  • 演習(日西比較文化・翻訳研究)
  • 日・西語圏比較文学

基礎イスパニア語では、スペイン語の基本的な文法や語彙、発音などを学びます。

また、総合イスパニア語では、スペイン語の運用能力をさらに高めることが期待されます。

スペイン語の力を身につけることで、日本語とスペイン語の表現を比較したり、翻訳された作品を分析したりするための土台を築くことができます。

さらに、日・西語圏比較文学では、日本とスペイン語圏の文学を比較しながら学ぶことが期待されます。

例えば、文学作品のテーマや表現方法、文化的な背景などについて比較することが考えられます。

そして、演習(日西比較文化・翻訳研究)では、翻訳学や比較文化に関する専門的な研究に取り組みます。

このように、スペイン語の学習と並行して、翻訳や比較文化について深く学ぶことができます。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 翻訳を通して日本とスペイン語圏の文化交流を考える

マルティネス・シレス准教授のゼミの名称は、演習(日西比較文化・翻訳研究)です。

提供されたゼミ紹介情報によると、翻訳学を中心に、日本とスペインの異文化コミュニケーションについて学びます。

また、翻訳を通して、日本とスペイン語圏の文化の受け入れ方がどのように変化してきたのかに注目します。

例えば、日本の文学作品がスペイン語に翻訳された場合、原文と翻訳文を比較することで、表現の違いについて考えることができます。

また、翻訳された作品が、スペイン語圏でどのように紹介され、受け入れられてきたのかを調べることもできます。

さらに、時代によって翻訳の方法や文化の受け入れ方がどのように変化したのかを考えることも重要です。

こうした研究を通して、翻訳が異文化交流に果たす役割について理解を深めることができます。


ゼミの特色② 論文を読み、翻訳研究の方法を学ぶ

マルティネス・シレス准教授のゼミでは、翻訳学に関する論文を読み、考察や議論を重ねます。

大学で研究を進める際には、自分の関心だけでテーマを決めるのではなく、関連する研究について調べることが重要です。

例えば、日本語の小説がスペイン語に翻訳された際の表現の違いについて研究したい場合、まず翻訳学の基本的な考え方や、関連する先行研究について学ぶ必要があります。

先行研究とは、自分が研究しようとしているテーマについて、これまでに行われてきた研究のことです。

また、翻訳の方法や、文化的な背景について分析するためには、研究の方法について理解することも重要です。

例えば、原文と翻訳文を比較し、どのような表現が選ばれているのかを調べる方法があります。

また、翻訳された作品がどのように受け入れられたのかを調べるために、書評や出版資料などを分析することも考えられます。

こうした研究方法を学ぶことで、自分の関心を学問的な問いへと発展させることができます。


ゼミの特色③ 自分のテーマでゼミ論文や卒業論文を書く

マルティネス・シレス准教授のゼミでは、受講生が関心を持つテーマを取り上げ、議論やディスカッションを重ねながら、ゼミ論文や卒業論文の執筆を進めます。

例えば、日本の小説や映画、アニメなどに関心がある学生は、作品の翻訳について研究することが考えられます。

また、日本とスペイン語圏の文学や文化を比較するテーマも考えられます。

さらに、翻訳された作品が、スペイン語圏でどのように受け入れられてきたのかを研究することもできます。

ただし、研究テーマを決める際には、作品が好きだという気持ちだけでなく、どのような問いを明らかにしたいのかを考えることが重要です。

例えば、ある日本の小説のスペイン語訳に関心を持った場合、特定の表現がどのように翻訳されているのかを調べることができます。

また、翻訳によって登場人物の印象がどのように変わるのかを考えることもできます。

さらに、翻訳された作品がどのような読者に受け入れられたのかを調べることもできます。

こうした問いを立て、資料を集めて分析することで、翻訳学の研究を進めることができます。

翻訳学の論文や文学作品を読みながらゼミ研究を進める大学生のイメージ

ゼミで考えられる翻訳学・比較文化の研究テーマ

翻訳学や比較文化では、さまざまなテーマについて研究することができます。

例えば、次のような研究テーマが考えられます。

  • 日本の小説における敬語表現のスペイン語訳
  • 日本のアニメの字幕翻訳と文化的な表現
  • 日本の映画の吹き替えと登場人物の印象
  • 日本語の「いただきます」や「よろしくお願いします」の翻訳
  • 日本の漫画に登場する文化的な表現のスペイン語訳
  • 日本の文学作品がスペイン語圏で受け入れられてきた歴史
  • 日本とスペイン語圏の文学における家族や社会の描かれ方
  • 翻訳によって日本文化のイメージがどのように伝わるのか
  • 機械翻訳やAIによる翻訳と人間による翻訳の比較
  • 日本とスペイン語圏の異文化コミュニケーション

これらは、翻訳学や比較文化の研究で考えられるテーマの例です。

実際にマルティネス・シレス准教授のゼミで扱う研究テーマや指導内容については、最新のゼミ紹介や担当教員への確認が必要です。

重要なのは、翻訳された作品を読んで終わるのではなく、どのような表現が選ばれているのか、その理由は何かを考えることです。

例えば、ある日本語の表現がスペイン語で異なる言葉に置き換えられている場合、なぜその表現が選ばれたのかを考えることができます。

また、翻訳によって意味や印象がどのように変わるのかを調べることもできます。

こうした研究を通して、言語と文化の関係について理解を深めることができます。


高校生のうちからできる翻訳学の学び

マルティネス・シレス准教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず身近な翻訳について考えることから始めてみましょう。

例えば、外国語の映画やドラマを、字幕版と吹き替え版で見比べることができます。

また、日本の漫画やアニメが海外でどのように紹介されているのかを調べることもおすすめです。

さらに、日本語の表現を外国語で説明しようとするときに、どのような難しさがあるのかを考えることもできます。

例えば、次のような問いを考えてみましょう。

  • 日本語の「いただきます」は、スペイン語でどのように表現できるのか
  • 「よろしくお願いします」の意味は、場面によってどのように変わるのか
  • 日本語の敬語や呼び方は、スペイン語でどのように伝えられるのか
  • 日本のアニメの字幕では、文化的な表現がどのように翻訳されているのか
  • 字幕と吹き替えでは、登場人物の印象が変わることがあるのか
  • 日本の文学作品は、スペイン語圏でどのように受け入れられてきたのか
  • 翻訳によって、日本の文化や社会のイメージはどのように伝わるのか
  • 機械翻訳やAIによる翻訳には、どのような長所や課題があるのか

こうした問いについて調べる際には、実際の作品や翻訳文を比較してみることが重要です。

また、翻訳された作品を読む際に、原文ではどのような表現が使われているのかを確認してみることもおすすめです。

スペイン語をまだ学んだことがない場合でも、日本語と英語の翻訳を比較することから始められます。

例えば、英語の映画を日本語字幕で見たときに、原文と字幕の表現がどのように異なるのかを考えてみましょう。

そのうえで、スペイン語にも関心を広げていくことで、翻訳学への理解を深めることができます。


推薦入試を目指す高校生へ|翻訳への関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部イスパニア語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜスペイン語を学びたいのか、そしてスペイン語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。

例えば、翻訳された小説や映画を見て、原文と翻訳文の違いに興味を持った経験があるかもしれません。

また、日本の漫画やアニメが海外で人気を集めていることを知り、日本文化がどのように受け入れられているのかに関心を持った人もいるでしょう。

さらに、日本語特有の表現を外国語で説明しようとして、難しさを感じた経験がある人もいるかもしれません。

こうした経験や関心を志望理由につなげる際には、単に「翻訳に興味がある」という気持ちだけでなく、大学で何を学びたいのかを具体的に考えることが重要です。

例えば、「スペイン語を学び、日本の文学作品がスペイン語圏でどのように翻訳され、受け入れられてきたのかを研究したい」という目標が考えられます。

また、「日本語とスペイン語の表現の違いを比較し、文化的な背景が翻訳にどのような影響を与えるのかを研究したい」という関心も考えられます。

さらに、「日本の映画やアニメの翻訳を通して、日本文化が海外でどのように伝わるのかを考えたい」という目標も考えられます。

そのうえで、なぜ外国語学部イスパニア語学科で学びたいのかを説明できるようにしましょう。

例えば、「スペイン語の運用能力を高めながら、日本語とスペイン語の表現を比較し、翻訳を通して日本とスペイン語圏の文化交流について研究したい」という目標が考えられます。

また、マルティネス・シレス准教授の研究分野に関心がある場合でも、イスパニア語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

スペイン語の学習と翻訳学・比較文化の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。


まとめ|翻訳を通して日本とスペイン語圏の文化をつなぐ

マルティネス・シレス パウラ准教授は、翻訳学と比較文化を専門とし、日本の文学作品や映像作品がスペイン語圏でどのように翻訳され、受け入れられてきたのかを研究する教員です。

翻訳は、単に言葉を別の言語に置き換える作業ではありません。

言葉の背景にある文化や価値観を理解し、異なる文化を持つ人々の間で意味を伝える営みでもあります。

担当科目には、基礎イスパニア語、総合イスパニア語、演習(日西比較文化・翻訳研究)、日・西語圏比較文学などが含まれています。

ゼミでは、翻訳学を中心に、日本とスペイン語圏の異文化コミュニケーションについて学びます。

また、関連する論文を読み、研究手法や最新のテーマについて理解を深めながら、ゼミ論文や卒業論文の執筆を進めます。

日本の小説や映画、アニメなど、身近な作品をきっかけに翻訳について考えることもできます。

翻訳を研究することは、言語の違いを理解するだけでなく、文化がどのように伝わり、受け入れられていくのかを考えることにもつながります。

また、機械翻訳やAIが普及した現代において、翻訳された言葉がどのような意味を伝えているのかを考えることは、ますます重要になっています。

翻訳や通訳に関心がある方、日本の文学や映像作品が海外でどのように受け入れられているのか知りたい方、言語と文化の関係について研究したい方は、マルティネス・シレス准教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部イスパニア語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。