
上智大学 総合人間科学部 看護学科|吉野八重准教授の研究紹介 グローバルヘルスから「世界の母子保健」を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「グローバルヘルスから『世界の母子保健』を考える」です。
グローバルヘルス・母子保健ってどんな学問?
上智大学総合人間科学部看護学科の吉野八重准教授は、グローバルヘルス、母子保健とリプロダクティブヘルス、公衆衛生学を専門としています。グローバルヘルスとは、国境を越えて世界中の人々の健康課題に取り組む分野で、特に開発途上国では、出産にともなう母親の死亡率や、乳幼児の健康を守るための仕組みが十分に整っていない地域も少なくありません。日本では当たり前とされる母子の健康が、世界にはまだ十分に届いていない現実があります。
吉野准教授は聖路加看護大学(現・聖路加国際大学)で看護学の学士を、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院で公衆衛生学の修士と熱帯医学のディプロマを取得し、北里大学大学院で医科学の博士号を取得しています。国際的な教育機関で学びながら、母子保健や公衆衛生の専門性を高めてきた研究者です。
高校までの学びとの違い
高校までは、看護や医療というと、身近な病院での出来事としてイメージすることが多いかもしれません。しかしグローバルヘルスでは、国や地域によって医療へのアクセスや衛生環境が大きく異なる現実を踏まえ、世界規模で人々の健康をどう守っていくかを学んでいきます。日本の中だけでなく、世界というより広い視野で看護や公衆衛生を捉える姿勢が、大学での学びの大きな特徴です。
具体的な学びの例
たとえば、ニュースなどで、開発途上国において十分な医療を受けられずに命を落とす妊産婦や子どもがいることを見聞きした経験がある人もいるかもしれません。グローバルヘルスでは、こうした課題がなぜ起こるのか、貧困や教育、文化的な背景も含めて多面的に理解し、どうすれば改善できるかを考えていきます。母子保健やリプロダクティブヘルスという分野では、妊娠・出産だけでなく、女性が自分の体について正しい知識を持ち、健康な選択ができる環境づくりも重要なテーマです。
また、公衆衛生学の視点からは、感染症の予防や衛生教育など、一人ひとりへのケアだけでは解決できない、社会全体の仕組みづくりについても学んでいきます。国際協力や海外での医療支援に関心がある人にとって、専門性の土台となる分野です。
世界には、日本にいると気づきにくい健康格差が数多く存在します。吉野准教授の研究は、そうした格差に光を当て、母と子の命を守るためにどのような支援が必要かを、国際的な視点から探るものです。
推薦入試とのつながり
上智大学の推薦入学試験(公募制)では、看護学科の出願にあたり、①看護体験やボランティアからの学びについて、②新聞記事を素材とした医療・看護の問題分析という2つのレポート課題(各A4用紙2枚・2,000字程度)が課されます。国際保健や海外の医療事情に関心がある場合、留学経験や国際交流イベントへの参加経験があれば、それをレポート①の題材として掘り下げてみるとよいでしょう。
看護学科の選考では学科試問は実施されず、面接ではレポート内容について3分以内のプレゼンテーションと質疑応答が行われます。面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
推薦入試に向けて意識したいこと
推薦入試では、知識の量よりも、世界の健康格差というテーマに対して、自分なりの問題意識を持てているかどうかが大切にされます。国際協力や開発途上国のニュースに触れた経験があれば、そのときに感じたことを整理しておきましょう。
母子保健や国際保健に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも、レポート②の準備につながります。聞き慣れない専門用語が出てきても、自分なりに調べて理解する姿勢を大切にしてください。
まとめ
グローバルヘルスは、日本国内にとどまらず、世界中の人々の健康を視野に入れて考える学問です。母と子の命を守るための取り組みは、これからの国際社会にとってますます重要なテーマになっていくでしょう。ぜひ、世界の医療格差というテーマについて、あらためて関心を向けてみてください。国境を越えて人の命と向き合う視点は、看護師としての可能性を大きく広げてくれるはずです。自分の国だけでなく、世界に目を向けて学び続ける姿勢を、大学生活の中で少しずつ育てていってください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


