上智大学 総合人間科学部 看護学科|舩木由香准教授の研究紹介 基礎看護学から「看護師としての第一歩」を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「基礎看護学から『看護師としての第一歩』を考える」です。


基礎看護学ってどんな学問?

上智大学総合人間科学部看護学科の舩木由香准教授は、基礎看護学を専門としています。基礎看護学は、体温や脈拍の測定、清潔ケア、患者さんとのコミュニケーションのとり方など、看護のあらゆる場面で共通して必要となる基本的な知識と技術を学ぶ、看護学全体の土台となる分野です。将来どの診療科で働くとしても、患者さんと信頼関係を築き、安全に丁寧なケアを行うための基礎は共通しており、この土台をしっかり身につけることが、看護師としての第一歩になります。

舩木准教授は弘前大学で教育学の学士を、放送大学大学院で学術修士を取得しています。県立病院での看護師としての勤務や、短期大学での研究職を経て、横浜市立大学医学部看護学科での助教、上智大学での助教を経験したのち、関東学院大学での講師を経て、2018年から上智大学准教授として着任しました。臨床の実務経験と教育経験の両方を積み重ねてきた研究者です。


高校までの学びとの違い

高校までは、看護技術というと、注射や処置のような専門的な場面をイメージすることが多いかもしれません。しかし基礎看護学では、体温を測る、ベッドを整える、患者さんに声をかけるといった、一見当たり前に思える行為の一つひとつに、根拠にもとづいた正しい手順と、相手への配慮が求められることを学びます。技術の正確さと同時に、なぜその方法が必要なのかを理論的に理解する姿勢が、大学での学びの大きな特徴です。


具体的な学びの例

たとえば、自分や家族が入院したときに、看護師さんのちょっとした気配りに助けられた経験はないでしょうか。基礎看護学では、こうした患者さんの安心感につながる関わり方を、感覚だけに頼らず、体系的な知識として学んでいきます。ベッドから車椅子への移乗の仕方や、清潔を保つためのケアの手順なども、基礎看護学の重要な学習内容です。

また、患者さんの状態を正確に観察し、小さな変化にも気づく力を養うことも、基礎看護学の大切なテーマです。バイタルサインと呼ばれる体温・脈拍・血圧などの基本的な情報から、患者さんの体調の変化を読み取る力は、その後のあらゆる専門的な看護実践の基盤になります。

基礎看護学で学ぶ内容は、一見地味に思えるかもしれませんが、実はどの看護分野に進むうえでも欠かせない、看護師としての姿勢そのものを形づくるものです。舩木准教授の研究は、そうした看護の原点を丁寧に見つめ直す取り組みだといえます。


推薦入試とのつながり

上智大学の推薦入学試験(公募制)では、看護学科の出願にあたり、①看護体験やボランティアからの学びについて、②新聞記事を素材とした医療・看護の問題分析という2つのレポート課題(各A4用紙2枚・2,000字程度)が課されます。看護の基本的な技術や患者さんへの関わり方に関心がある場合、病院や施設でのボランティア経験があれば、そこで見た看護師さんの丁寧な対応をレポート①の題材にするとよいでしょう。

看護学科の選考では学科試問は実施されず、面接ではレポート内容について3分以内のプレゼンテーションと質疑応答が行われます。面接の具体的な評価基準は大学から公表されていないため、断定的な情報として扱うことはできません。出願を検討する際は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


推薦入試に向けて意識したいこと

推薦入試では、知識の量よりも、日常の何気ない配慮や気づきを、自分の言葉で丁寧に語れるかどうかが大切にされます。家族や友人が体調を崩したときにどう接したか、あらためて振り返ってみましょう。

医療安全や看護師の働き方に関するニュースにも日頃から関心を持ち、自分なりの考えを言葉にする練習をしておくことも、レポート②の準備につながります。基本を大切にする姿勢が、専門性の高い看護にもつながることを意識してみてください。


まとめ

基礎看護学は、あらゆる看護実践の出発点となる知識と技術を学ぶ分野です。一見シンプルに見える行為の一つひとつに、根拠と配慮が込められていることに気づくことが、この学問を理解する第一歩になります。ぜひ、身近な人との日々の関わり方について、あらためて考えてみてください。基本を丁寧に積み重ねる姿勢は、看護師に限らず、どんな仕事にも通じる大切な力になるはずです。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


※本記事は、記事作成時点の上智大学公式情報をもとに作成しています。最新情報や入試の詳細は、必ず上智大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。