上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|推薦入試で伝わる多様性の書き方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科|推薦入試で伝わる多様性の書き方」です。
「多様性を大切にしたい」だけでは伝わりにくい
上智大学外国語学部ポルトガル語学科の推薦入試では、異文化理解や多様性への関心を伝えたいと考える人も多いでしょう。
しかし、出願書類に「私は多様性を大切にしたいです」と書くだけでは、あなた自身の考えが十分に伝わらないことがあります。
多様性という言葉は幅広く、文化、言語、国籍、価値観、生活環境、考え方など、さまざまな違いを含んでいるからです。
大切なのは、多様性について立派な言葉を並べることではありません。自分がどのような経験から違いに気づき、何を考えるようになったのかを具体的に伝えることです。
多様性は身近なところにもあります
多様性というと、海外留学や国際交流のような特別な経験を思い浮かべるかもしれません。
しかし、学校生活や部活動、日常の人間関係の中にも、多様性について考えるきっかけはあります。
例えば、文化祭の企画を決めるときに、目立つ演出を重視する人と、全員が参加しやすい内容を重視する人がいたとします。
どちらかが正しく、どちらかが間違っているとは限りません。それぞれが異なる経験や目的を持っているからこそ、意見に違いが生まれます。
こうした身近な経験から、「違う意見を持つ人とどのように関わるか」を考えることも、多様性を理解する第一歩です。
経験と考えをセットで書こう
多様性について書くときは、経験を紹介するだけで終わらせないことが大切です。
例えば、「学校で外国にルーツを持つ友人と交流しました」と書くだけでは、何を感じ、何を学んだのかが分かりません。
そこから、「最初は相手の文化について知ろうとすることが理解につながると思っていた。しかし、実際に話す中で、相手を文化や国籍だけで決めつけないことも大切だと気づいた」と考えを加えると、内容が深まります。
出来事、気づき、考えの変化という流れを意識すると、自分らしい多様性の捉え方が伝わりやすくなります。
違いを肯定するだけで終わらせない
「人それぞれ違っていてよい」という考えは大切です。
ただし、実際の社会では、違いがあることで意見がぶつかったり、すれ違いが生まれたりすることもあります。
多様性について深く考えるためには、違いを受け入れることの良さだけではなく、その難しさにも目を向ける必要があります。
例えば、部活動で練習への考え方が違う場合、全員の意見をそのまま採用するだけでは活動が進まないことがあります。
そのとき、相手の意見を聞きながら共通の目標を確認し、折り合える方法を探すことが必要です。
多様性を尊重するとは、違いをただ眺めることではなく、違いがある中で対話を続けることでもあります。
自分の思い込みにも目を向けてみよう
多様性について書く際には、相手の違いだけでなく、自分自身の見方を振り返ることも大切です。
私たちは、育った環境やこれまでの経験によって、無意識のうちに「普通はこうだ」と考えていることがあります。
ポルトガル語圏について学ぶ場合も、明るい文化、サッカー、音楽といったイメージだけで見てしまうと、その地域が持つ複雑な歴史や社会の課題を見落とすかもしれません。
新しい情報や他者の意見に触れたときに、「自分は一面的に見ていなかっただろうか」と問い直す姿勢が、多面的な理解につながります。
ポルトガル語学科の学びと多様性
上智大学外国語学部ポルトガル語学科では、ポルトガル語を使うさまざまな国や地域について学びます。
同じ言語を共有していても、それぞれの地域には異なる歴史、文化、民族、宗教、社会状況があります。
例えば、ポルトガルとブラジルを比べるだけでも、言葉の使い方や文化、歴史的背景には違いがあります。
さらに、アフリカやアジアのポルトガル語圏にも目を向けると、ポルトガル語が一つの文化だけに結びついた言葉ではないことが分かります。
大学では、こうした違いを覚えるだけではなく、なぜ違いが生まれたのか、歴史や社会が人々の考え方にどう影響しているのかを考えていきます。
高校の学びから大学の学びへ
高校では、国や地域の特徴を教科書の説明として学ぶことが多いでしょう。
一方、大学では、一つの地域についても複数の資料を読み、異なる立場の意見を比べながら理解を深めます。
同じ出来事でも、誰の立場から見るかによって意味が変わることがあります。
例えば、国際的な企業の進出は、雇用を生む一方で、地域の産業や環境に影響を与える可能性もあります。
一つの面だけを見て結論を出すのではなく、複数の立場から考えることが大学での学びです。
多様性を書くときにも、このような視点を意識すると、考えの深さが伝わりやすくなります。
出願書類では話の流れを意識しよう
出願書類で多様性への関心を伝える場合は、抽象的な理想だけではなく、次のような流れで整理してみましょう。
- 違いや価値観について考えるきっかけになった経験
- そのときに感じた疑問や戸惑い
- 相手との対話や調査を通して気づいたこと
- 自分の考えがどのように変化したのか
- 大学でさらに学びたいこと
例えば、「異文化を理解したい」で終わらせず、「文化の違いだけで相手を説明することの危うさに気づき、言語と社会の関係を学びたい」とつなげると、ポルトガル語学科を志望する理由も伝わります。
面接では相手の問いを受け止めよう
面接では、多様性について話した内容に対して、「意見が対立した場合はどうしますか」「相手を理解できないときはどうしますか」と質問されることも考えられます。
そのときに、「すべて受け入れます」と答えるだけではなく、対話しながら背景を知り、共通点や解決方法を探したいと説明できるとよいでしょう。
また、面接官から自分とは異なる視点を示された場合も、すぐに否定せず、一度受け止めて考える姿勢が大切です。
相手の質問を聞き、自分の考えを見直しながら答えること自体が、他者理解や対話姿勢を伝えることにつながります。
推薦入試で見られるのは考え続ける姿勢
推薦入試では、多様性について正しい言葉を使えるかどうかだけが評価されるわけではありません。
見られているのは、違いを前にしたときに問いを持ち、その背景を調べ、複数の視点から考えられるかどうかです。
また、自分の意見を持ちながらも、異なる考えに耳を傾け、対話を通して理解を深めようとする姿勢も大切です。
推薦入試は、どのような相手も最初から完全に理解できる人を選ぶ試験ではありません。
分からないことを分からないままにせず、相手を知ろうとしながら考え続けられる人を見る試験です。
自分の経験から多様性を考えてみよう
多様性について伝えるために、特別な海外経験を用意する必要はありません。
学校や部活動、友人関係の中で、自分とは違う考えに出会った経験を振り返ってみてください。
そのときに何を感じ、相手とどのように関わり、自分の考えがどう変わったのかを丁寧に整理することで、あなたらしい内容になります。
さらに、その経験をポルトガル語圏の言語、文化、歴史、社会への関心につなげて考えることで、大学で深めたい学びも見えてくるでしょう。
ぜひ、「多様性とは何だろう」と自分自身に問いかけながら、身近な経験から考えを深めてみてください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。

