上智大学 文学部 国文学科の志望理由の基本構造|推薦入試で伝わる書き方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 文学部 国文学科の志望理由の基本構造」です。
志望理由は「好き」だけでは伝わりません
国文学科を目指す高校生から、「本が好きなので国文学科を志望しています」という相談を受けることがあります。
もちろん、本が好きなことは大切なきっかけです。しかし、それだけでは大学側に「なぜ国文学科で学びたいのか」は十分に伝わりません。
推薦入試では、「好き」という気持ちだけではなく、その興味がどのように生まれ、大学でどのような学びにつなげたいのかまで整理することが大切です。
出願書類は、自分を良く見せるための文章ではありません。
これまでの経験と大学での学びを、自分の言葉で結び付けることが大切です。
最初は「興味を持ったきっかけ」から考えよう
志望理由を書くときは、まず「なぜ国文学に興味を持ったのか」を思い出してみましょう。
例えば、小説を読んで登場人物の気持ちに引き込まれた経験や、古典の授業で昔の日本語に興味を持った経験、読書感想文を書きながら作品の奥深さを感じた経験など、人によってきっかけはさまざまです。
大切なのは、立派な経験を書くことではありません。
「自分は何に心を動かされたのか」を素直に振り返ることが、志望理由の第一歩になります。
自分だけの経験が入ることで、文章にも自然な説得力が生まれます。
「なぜ」を深く掘り下げることが大切
きっかけを書いたら、次は「なぜそう感じたのか」を考えていきます。
例えば、「古典が好きです」と書くだけでは、大学で学びたい理由は伝わりません。
「昔の人が残した言葉から、その時代の価値観や人々の暮らしを知ることが面白いと感じた」「同じ作品でも読み方が人によって違うことに興味を持った」といったように、自分の考えを書いてみましょう。
推薦入試で評価されるのは、知識量ではなく、問いを持ち、考えを深める姿勢です。
「なぜ」を繰り返し考えることで、自分らしい志望理由に近づいていきます。
上智大学で学ぶ理由をつなげよう
興味を持った理由を書いた後は、「なぜ上智大学文学部国文学科なのか」を整理します。
国文学科で学びたいだけではなく、その学科で何を深めたいのかを書くことが大切です。
例えば、日本文学を通して人間や社会について考えたい、日本語という言葉の変化や表現について学びたい、多様な作品を比較しながら理解を深めたいなど、自分の興味と大学での学びを結び付けてみましょう。
大学の学びを調べ、自分が特に魅力を感じたことを整理しておくと、説得力のある内容になります。
高校生活での経験を結び付ける
推薦入試では、高校生活の経験も大切な材料になります。
ただし、「部活動を頑張りました」「文化祭を成功させました」という事実だけを書くのでは十分ではありません。
その経験から何を学び、どのような考え方が身についたのかを書くことが大切です。
例えば、読書会で友達と作品について意見交換した経験から、「一つの作品にもさまざまな読み方があることを知った」という学びがあれば、それは国文学科での学びにもつながります。
経験を書くのではなく、経験から得た気付きを書くことを意識してみましょう。
大学で何を学び、将来どう生かしたいか
最後には、大学での学びを将来につなげる考えも整理しておきましょう。
ここで大切なのは、具体的な職業を決めることではありません。
例えば、「日本語や文学を通して、人の考え方を深く理解できる力を身につけたい」「言葉を大切にしながら、人と社会をつなぐ仕事に生かしたい」というように、大学で学びたいことと将来の方向性を自然につなげることが重要です。
高校生の段階で将来がはっきり決まっていなくても問題ありません。
大学でさらに学びながら、自分の可能性を広げていきたいという姿勢も十分に伝わります。
推薦入試では「考える過程」が評価される
推薦入試では、完成された答えを書くことが求められているわけではありません。
提出書類や面接で問われる志望理由を通して、「この人はどのように考えてきたのか」「大学でも考え続けられる人なのか」が見られています。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話する姿勢は、国文学科で学ぶ上でも大切な力です。
だからこそ、立派な言葉を並べるよりも、自分の経験をもとに丁寧に考えたことを、自分らしい言葉で伝えることが重要です。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、学び続ける人を見ています。
まとめ
上智大学文学部国文学科の志望理由は、「興味を持ったきっかけ」「なぜそう思ったのか」「大学で何を学びたいのか」「将来どのように生かしたいのか」という流れで整理すると、自分の考えが伝わりやすくなります。
大切なのは、立派な経験を書くことではなく、自分自身の経験をどのように受け止め、どのような問いを持ったのかを丁寧に言葉にすることです。
推薦入試では、知識量よりも、考え続ける姿勢が評価されます。
ぜひ、自分が文学や日本語に興味を持った理由をもう一度振り返り、自分らしい志望理由を少しずつ形にしてみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


