上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科の志望理由の基本構造とは?推薦入試で伝わる考え方を解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科の志望理由の基本構造」です。

社会福祉学科を志望する高校生の中には、「何を書けばよいかわからない」「人の役に立ちたいという理由だけで十分なのだろうか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

実際、推薦入試の提出書類では、「福祉に興味があります」「誰かを助けたいです」といった内容だけでは、自分らしさは伝わりにくくなってしまいます。

社会福祉学科が知りたいのは、あなたがどのような経験を通して社会に関心を持ち、大学で何を学び、その学びを将来どのようにつなげたいと考えているかです。

今回は、上智大学総合人間科学部社会福祉学科を目指す高校生に向けて、推薦入試で伝わりやすい志望理由の基本的な考え方を紹介します。


志望理由は「憧れ」を書くものではない

「人の役に立つ仕事がしたい」「福祉の仕事に興味があります」という気持ちは、とても大切です。

しかし、それだけでは「なぜ社会福祉学科なのか」が十分には伝わりません。

大学側は、その気持ちがどのような経験から生まれたのかを知りたいと考えています。

例えば、学校生活の中で友達の相談に乗った経験や、地域のボランティア活動、家族との出来事、ニュースを見て感じたことなど、小さな出来事でも構いません。

大切なのは、「どんな経験があり、その経験から何を考えるようになったのか」という流れを、自分の言葉で説明することです。


基本構造① 興味を持ったきっかけ

最初に整理したいのは、「なぜ社会福祉に興味を持ったのか」です。

きっかけは決して特別なものである必要はありません。

例えば、学校で福祉について学んだ授業、介護をしている家族を見た経験、子どもの貧困についてのニュース、地域のお祭りで高齢者と交流した出来事など、人によってさまざまです。

重要なのは、出来事を並べることではなく、「その経験で何を感じたのか」を具体的に書くことです。

その時の気持ちや疑問が、社会福祉への関心につながっていることを伝えられると、説得力が増していきます。


基本構造② なぜ社会福祉学科で学びたいのか

次に整理したいのは、「なぜ大学で学びたいのか」です。

高校までの学びでは、社会問題について知識を得る機会はあります。しかし大学では、その問題について自分で調べ、考え、多くの人と議論しながら理解を深めていきます。

例えば、「子どもの居場所づくりについて学びたい」「地域福祉について理解を深めたい」「制度だけでなく、人との関わり方についても学びたい」など、自分の興味を大学での学びにつなげて考えてみましょう。

社会福祉学科でしか学べない内容と、自分の関心が結び付いていることが伝わると、より納得感のある内容になります。


基本構造③ 将来どのように学びを生かしたいか

最後は、大学での学びを将来どのようにつなげたいのかを考えます。

このとき、「社会福祉士になります」と職業を断言する必要はありません。

まだ高校生ですから、将来が完全に決まっていなくても自然なことです。

例えば、「地域で安心して暮らせる社会づくりに関わりたい」「教育や福祉を結び付ける仕事に興味がある」「行政や民間企業でも福祉の視点を生かしたい」など、自分が実現したい社会の姿を考えてみましょう。

社会福祉学科は進路の幅が広い学科だからこそ、「何になりたいか」よりも、「どんな社会をつくりたいか」という視点も大切になります。


推薦入試で評価されるのは「考えた過程」

提出書類や面接で問われる志望理由では、立派な経験があるかどうかだけでは評価されません。

大学が見ているのは、その経験を通してどのように考え、どのような疑問を持ち、自分なりに答えを探してきたかという過程です。

例えば、ボランティア活動を経験していたとしても、「楽しかったです」で終わってしまえば学びは伝わりません。

一方で、「活動を通して地域とのつながりの大切さを感じ、もっと地域福祉について学びたいと思った」と考えを深められていれば、自分らしい志望理由になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

問いを持ち、学び続けようとする人かどうかを見ています。


高校生活の経験を大切にしよう

「社会福祉に関係する経験がない」と思っている人も安心してください。

部活動で後輩を支えた経験、文化祭でみんなが参加しやすい方法を考えた経験、アルバイトで幅広い年代の人と接した経験など、日常生活にも社会福祉につながる出来事はたくさんあります。

大切なのは、「何を経験したか」ではなく、「その経験から何を考えたか」です。

高校生活を振り返ることで、自分でも気付いていなかった社会への関心が見つかることもあります。


まとめ

上智大学総合人間科学部社会福祉学科の推薦入試では、「人の役に立ちたい」という思いだけではなく、その思いがどのような経験から生まれ、大学でどのように学びたいのかを伝えることが大切です。

志望理由は、「興味を持ったきっかけ」「大学で学びたい理由」「将来につなげたい思い」という流れで整理すると、自分の考えが伝わりやすくなります。

そして何よりも大切なのは、自分の経験を丁寧に振り返り、問いを持ちながら考えてきた過程です。

完璧な答えを書く必要はありません。自分らしい言葉で、社会への関心や学びたい気持ちを整理していきましょう。

この記事をきっかけに、自分自身の経験を少しずつ振り返りながら、「なぜ社会福祉を学びたいのか」を考えてみてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。