こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学神学部神学科の推薦型選抜|志望理由でよくあるNG例」です。


神学科の志望理由で注意したいこと

上智大学神学部神学科の推薦型選抜では、提出書類や面接で問われる志望理由がとても重要になります。

しかし実際には、一生懸命書いたつもりでも、自分の考えがうまく伝わらないことがあります。

特に神学科の場合、「宗教について書かなければ」と考えすぎて、文章が抽象的になってしまうことがあります。

大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。

自分がどのような問いを持ち、どのように考えてきたのかを伝えることです。


NG例1「宗教に興味があります」で終わる

よくあるのが、次のような書き方です。

「私は宗教に興味があります。人間の生き方について学びたいと思ったからです。」

この文章自体が間違っているわけではありません。

しかし、これだけでは志望理由としては少し弱くなります。

なぜなら、なぜ宗教に興味を持ったのか、どんな疑問を持っているのかが見えないからです。

神学科の志望理由では、「興味があります」で終わらせるのではなく、関心が生まれたきっかけを書くことが大切です。

例えば、

「学校生活の中で、価値観の違いによって人の考え方が大きく変わることに気づき、宗教や思想が人間の生き方にどのような影響を与えるのかに関心を持ちました。」

このように書くと、関心の背景が伝わりやすくなります。


NG例2 宗教の説明だけになる

神学科を志望する人の中には、宗教について調べた内容をそのまま書こうとする人もいます。

例えば、

「キリスト教は世界中で信仰されている宗教であり、歴史的にも大きな影響を与えてきました。」

というような文章です。

内容としては間違っていません。

しかし、志望理由として見ると、自分の考えが見えにくくなります。

推薦型選抜で見られるのは、知識の量だけではありません。

大切なのは、その知識を通して何を考えたのかです。

宗教の説明を書く場合も、「自分はそこから何を疑問に思ったのか」まで書くことを意識しましょう。


NG例3 社会問題の説明だけになる

神学科では、社会問題への関心を書くこともあります。

例えば、宗教と社会、多様性、平和、人権などのテーマです。

ただし、社会問題の説明だけで終わってしまうと、志望理由としては弱くなります。

例えば、

「現代社会では宗教や文化の違いによる対立が問題になっています。」

という文章だけでは、自分の考えが十分に伝わりません。

ここで大切なのは、

「その問題を見て、自分は何を感じたのか」
「なぜその問題を神学科で考えたいのか」

という部分です。

社会問題は、志望理由の材料にはなります。

しかし、材料を並べるだけではなく、自分の問いにつなげることが大切です。


NG例4 抽象的な言葉が多すぎる

神学科の志望理由では、抽象的な言葉が多くなりやすいです。

例えば、次のような表現です。

  • 人間の本質
  • 社会のあり方
  • 生きる意味
  • 価値観の理解

これらは神学に関係する大切な言葉です。

しかし、具体的な説明がないと、読み手には内容が伝わりにくくなります。

例えば、

「人間の本質を考えたい」

と書くよりも、

「人はなぜ他者を助けようとするのかを考えたい」

と書いた方が、問いが具体的になります。

難しい言葉を使うより、自分が本当に気になっている疑問を具体的に書くことが大切です。


NG例5 自分の経験が見えない

志望理由で意外と多いのが、自分の経験がほとんど書かれていない文章です。

神学や宗教、社会問題について説明していても、

「なぜ自分がそれを考えるようになったのか」

が見えないと、志望理由としては弱くなります。

特別な経験である必要はありません。

学校生活、部活動、読書、ニュース、友人との会話など、日常の中にもきっかけはあります。

例えば、クラスで意見が分かれた経験から「人によって大切にする価値観が違う」と気づくこともあります。

その気づきが、神学の学びにつながることもあります。


良い志望理由に必要な視点

良い志望理由には、共通して「問い」があります。

例えば、次のような流れです。

  • ある経験や出来事に出会う
  • 疑問を持つ
  • その疑問について考える
  • 大学でさらに深めたいと思う

この流れがあると、提出書類でも面接でも、自分の思考が伝わりやすくなります。

志望理由は、正しい答えを書く文章ではありません。

自分がどのような問いを持ち、その問いをどう深めたいのかを伝える文章です。


上智大学神学部神学科を目指すあなたへ

神学科の志望理由を書くとき、難しい宗教知識をたくさん並べる必要はありません。

大切なのは、自分の問いを言葉にすることです。

「なぜ人は他者を理解しようとするのか」
「価値観の違いをどう受け止めればよいのか」
「社会の中で人はどう生きるべきなのか」

こうした問いは、神学部神学科の学びにつながります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

問いを持ち、考え続けられる人を見ている試験です。

まずは、自分がどんな疑問を持っているのかを整理してみてください。

そこから、あなたらしい志望理由が少しずつ見えてくるはずです。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。