こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部英文学科|志望理由でよくあるNG例と推薦型選抜で伝わる直し方」です。
志望理由は「好き」だけでは伝わりにくい
上智大学文学部英文学科の推薦型選抜を考えるとき、多くの高校生が悩むのが、出願書類や面接で問われる志望理由の内容です。
一生懸命書いたつもりでも、読み手から見ると、少し抽象的だったり、学科とのつながりが弱かったりすることがあります。
特に英文学科では、「英語が好き」「海外に興味がある」という理由だけでは、志望理由として少し弱く見えてしまうことがあります。
大切なのは、その気持ちの背景にある経験や疑問、そして英文学科で何を深めたいのかを伝えることです。
NG例①「英語が好きだから」で終わる
英文学科の志望理由でよく見られるのが、「英語が好きだから英文学科を志望しました」という書き方です。
もちろん、英語が好きという気持ちは大切です。
しかし、このままでは「なぜ英文学なのか」が伝わりにくくなります。
大学が知りたいのは、英語が好きになった理由や、英語を通して何を考えたいのかです。
たとえば、「英語の小説を読んだ経験から、言葉の表現が文化や社会の背景と深く関わっていることに興味を持ちました」と書くと、関心の背景が伝わりやすくなります。
NG例②「海外が好きだから」で止まっている
「海外に興味があります」「外国文化が好きです」という志望理由もよくあります。
これも自然な関心ですが、そのままでは少し抽象的です。
大切なのは、どの国や地域のどのような文化に関心を持ったのか、何に違いを感じたのかを具体的にすることです。
たとえば、海外映画を見て家族観や働き方の違いに関心を持った、英語圏の文学作品を読んで価値観の違いに気づいた、というように書くと、自分の視点が見えやすくなります。
NG例③「英語をもっと上達させたい」だけになる
「英語をもっと上達させたいから英文学科を志望しました」という理由も多く見られます。
しかし、英文学科は単に英語力を伸ばすためだけの学科ではありません。
英語は、文学や文化、社会、人間の考え方を理解するための大切な道具です。
そのため志望理由では、「英語を使って何を学びたいのか」を書くことが重要になります。
たとえば、「英語を通して文学作品を読み、英語圏の社会や文化、人々の価値観を深く理解したい」と書くと、英文学科で学ぶ理由が明確になります。
NG例④ 抽象的な言葉だけが並んでいる
志望理由では、「異文化理解を深めたい」「国際社会に貢献したい」といった表現もよく使われます。
これらの言葉自体は悪くありません。
ただし、具体的な背景がないと、誰にでも当てはまる文章に見えてしまうことがあります。
たとえば、「異文化理解を深めたい」と書くなら、どのような経験からそう思ったのかを添えることが大切です。
英語の授業で読んだ作品、映画、本、留学生との交流、ニュースなど、自分の経験と結びつけることで、志望理由に説得力が生まれます。
NG例⑤ 経験だけで終わってしまう
志望理由では、高校生活の経験を書くこともあります。
たとえば、英語スピーチコンテスト、英語ディベート、留学経験、英語の授業での学びなどです。
しかし注意したいのは、経験を紹介するだけで終わってしまうことです。
推薦型選抜で見られているのは、経験そのものの大きさだけではありません。
その経験から何を考えたのか、どんな疑問を持ったのか、大学で何を深めたいと思ったのかが大切です。
経験、気づき、学びたいことの流れを意識すると、志望理由は伝わりやすくなります。
志望理由で大切なのは「思考」が見えること
よくあるNG例に共通しているのは、思考が見えにくいという点です。
推薦型選抜では、専門知識の量だけでなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが見られます。
英文学科の場合も、「英語が好き」「海外に興味がある」で終わるのではなく、そこから何を考えたのかが重要です。
文学作品、映画、言葉、文化に触れたとき、自分は何に疑問を持ったのかを振り返ってみましょう。
最後に:自分の疑問を言葉にしてみよう
志望理由は、最初から完璧に書けるものではありません。
書いてみて、読み直して、また考える。その過程で、少しずつ自分の関心が整理されていきます。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
まずは、「なぜ英語に興味を持ったのか」「なぜ文学や文化を学びたいのか」「英語を通して何を考えたいのか」を、自分の言葉で整理してみてください。
その小さな問いが、上智大学文学部英文学科を志望するあなたらしい理由につながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


