こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部英文学科|志望理由の基本構造と推薦型選抜で伝わる書き方」です。


志望理由は「英語が好き」だけでは足りない

推薦型選抜の準備で、多くの受験生が悩むのが、出願書類や面接で問われる志望理由の整理です。

上智大学文学部英文学科を志望する場合、「英語が好きだから」「海外に興味があるから」という思いを持っている人は多いと思います。

もちろん、その気持ちは大切です。

しかし、それだけでは志望理由として少し浅く見えてしまうことがあります。

大学が知りたいのは、「なぜ英語に関心を持ったのか」「英語や文学、文化を通して何を考えたいのか」という部分です。


志望理由の基本構造

英文学科の志望理由は、次の流れで考えると整理しやすくなります。

  • 関心を持ったきっかけ
  • 言葉や文化への問題意識
  • なぜ英文学を学びたいのか
  • なぜ上智大学文学部英文学科なのか
  • 将来の方向性

この流れがあると、読み手に「なぜこの学科を志望しているのか」が伝わりやすくなります。

志望理由は、立派な言葉を並べるものではありません。自分の関心がどのように学問につながっているのかを整理するものです。


関心を持ったきっかけを書く

まず大切なのは、英文学科に関心を持ったきっかけです。

きっかけは、特別な経験でなくても構いません。

たとえば、本を読んだ経験、映画を見た経験、英語の授業、海外の音楽やドラマ、翻訳された作品に触れた経験などが考えられます。

大切なのは、その経験を通して何に気づいたのかです。

たとえば、英語の小説を読んで「日本語訳では伝わりにくいニュアンスがある」と感じたなら、それは言葉への関心につながります。

海外映画を見て「登場人物の価値観が日本と違う」と感じたなら、それは文化への関心につながります。


言葉や文化への問題意識を入れる

次に、自分がどのような問題意識を持っているのかを考えます。

英文学科では、英語を使えるようになることだけでなく、言葉や文化を通して人間や社会を理解することが大切になります。

たとえば、「なぜ同じ言葉でも文化によって受け止め方が違うのか」「文学作品にはその時代の価値観がどのように表れるのか」といった問いです。

このような疑問があると、単なる英語への興味ではなく、学問として英文学を学びたい理由が見えやすくなります。


なぜ英文学なのかを明確にする

志望理由で特に大切なのが、「なぜ英文学なのか」という部分です。

英語を学びたいだけなら、語学系の学びや国際系の学部など、他の選択肢もあります。

その中で英文学科を選ぶ理由を整理する必要があります。

たとえば、「文学作品を通して英語圏の文化や歴史を理解したい」「言葉の表現から人間の感情や価値観を考えたい」といった形です。

英文学科では、英語を道具として使いながら、作品、文化、社会、人間理解を深めていきます。

その点を意識して書くと、志望理由に説得力が生まれます。


なぜ上智大学文学部英文学科なのか

志望理由では、「なぜ上智大学文学部英文学科なのか」も重要です。

上智大学は、国際的な環境や多様な価値観に触れられる大学です。

英文学科で学ぶ内容も、文学作品を読むだけでなく、英語圏の文化や社会、人間理解へと広がっていきます。

また、上智大学が大切にしている「他者のために、他者とともに」という考え方は、異なる文化や価値観を理解しようとする英文学の学びともつながります。

自分が学びたいことと、上智大学文学部英文学科の学びがどう重なるのかを考えてみましょう。


将来の方向性は職業名だけでなくてよい

志望理由の最後には、将来の方向性を考えることも大切です。

ただし、高校生の段階で具体的な職業が完全に決まっている必要はありません。

たとえば、「言葉や文化の違いを理解し、人と人をつなぐ仕事に関心がある」「英語圏文化への理解を活かして、教育や国際的な分野に関わりたい」といった方向性でも十分です。

大切なのは、大学で学びたいことと将来の関心が自然につながっていることです。


最後に:志望理由は思考を整理する作業

志望理由を書くことは、単なる作文ではありません。

自分の関心、疑問、大学で学びたいこと、将来の方向性を整理する作業です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

最初からきれいな文章にする必要はありません。

まずは、自分が英語や文学、文化に関心を持ったきっかけを振り返ってみてください。

そして、「なぜ自分はそれに惹かれたのか」「英文学科で何を深めたいのか」を少しずつ言葉にしてみましょう。

その問いが、あなたらしい志望理由の出発点になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。