こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、「将来は何になるのかを考える視点」です。


「将来は何になるのか」という不安について

進路を考えるときに、「この学科に進んだら将来は何になるのだろう」と不安になる人は多いと思います。

特に、教育や社会について学ぶ学科は、医師や看護師のように資格や職業が直結しているわけではないため、イメージが持ちにくいかもしれません。

しかし、これは弱みではありません。むしろ、進路の幅が広いという大きな特徴でもあります。


教育学科で身につく力とは

上智大学総合人間科学部教育学科で身につくのは、特定の職業に限られたスキルではありません。

人がどのように学び、どのように成長するのかを考える力や、社会の仕組みと教育の関係を捉える力が育ちます。

たとえば、学校生活を振り返ると、「なぜこの授業は理解しやすかったのか」「なぜ発言しにくい雰囲気があったのか」と感じたことはないでしょうか。

こうした疑問をもとに、学びの環境や制度、他者との関わりを考える力が、教育学科では養われていきます。


進路はどのように広がっているのか

教育学科の卒業後の進路は、とても幅広いです。

もちろん、教員を目指す人もいますが、それだけではありません。

  • 企業(人材育成や研修、企画など)
  • 教育関連企業
  • 行政(教育や福祉に関わる分野)
  • NPOや地域活動
  • 大学院進学や研究職

このように、「人の成長」や「学び」に関わる力は、さまざまな分野で活かすことができます。

たとえば企業でも、新人研修や人材育成の場面で、「どうすれば人は成長するのか」を考える力が求められます。


推薦入試で大切なのは将来の職業ではない

推薦入試でよくある誤解の一つが、「将来の職業をはっきり決めていないといけない」というものです。

しかし、上智大学の推薦入試では、具体的な職業が決まっているかどうかはそれほど重要ではありません。

それよりも大切なのは、「どんなテーマに関心があるのか」「どのように社会と関わっていきたいのか」です。

たとえば、「多様な背景を持つ人が安心して学べる環境について考えたい」「人が自分らしく学べる仕組みに関心がある」といった方向性があれば十分です。


具体例で考えてみる

たとえば、部活動で後輩に教える経験をした人がいるとします。

その中で、「同じ説明でも理解の仕方が違うこと」に気づいたとします。

そこから、「人によって学び方が違うのはなぜだろう」と考えたことが、教育への関心につながるかもしれません。

このように、自分の経験から生まれた問いがあれば、それは十分に進路を考える材料になります。


「決まっていないこと」は不安ではない

将来がはっきり決まっていないと、不安に感じるかもしれません。

ですが、教育学科は、まさに「これから考えていく力」を育てる学科です。

すぐに答えを出すことよりも、「どんな問いを持ち続けたいのか」が大切にされます。

むしろ、「これから考えていきたいテーマがある」という状態のほうが、学びに向いているとも言えます。


最後に

進路を考えるときは、「何になるか」だけでなく、「何を考え続けたいか」という視点も大切にしてみてください。

上智大学総合人間科学部教育学科は、人の学びや成長を通して、社会との関わり方を考える学科です。

もしあなたが、日常の中で感じた違和感や疑問を大切にし、それを深めていきたいと思うなら、その気持ちは十分な出発点になります。

まずは、自分が気になっていることを一つ思い出し、「なぜだろう」と考えてみてください。

その問いが、あなたのこれからの進路につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。