上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試で評価される力とは?高校生向けに解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試で評価される力」です。
推薦入試で見られるのは「完璧さ」ではありません
上智大学総合人間科学部看護学科を目指す人の中には、「医療の知識がたくさんないと評価されないのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。
しかし、推薦入試で見られているのは、知識量だけではありません。
もちろん、看護や医療に関心を持ち、基本的な情報を調べておくことは大切です。ただ、それ以上に大切なのは、自分なりに問いを持ち、考え続ける姿勢です。
推薦入試は、すでに完成された人を選ぶ試験ではありません。
大学で学びながら成長していける人かどうか、人と向き合いながら考え続けられる人かどうかを見ています。
評価される力1:問いを持つ姿勢
看護学科では、「人を支えるとはどういうことか」を深く考えていきます。
そのため、日常生活の中で疑問を持つ姿勢がとても大切です。
例えば、ニュースで高齢者の介護問題を見たときに、「なぜ家族だけで支えることが難しくなっているのだろう」と考えることがあります。
学校で友人が体調を崩したときに、「体の不調だけでなく、不安な気持ちにもどう寄り添えばよいのだろう」と考えることもあるでしょう。
このように、身近な出来事から問いを持てる人は、大学での学びを深めやすいです。
大切なのは、立派な答えをすぐに出すことではありません。
「なぜだろう」「もっと知りたい」と考え始めること自体が、学びの出発点になります。
評価される力2:思考の深さ
推薦入試では、自分の経験をただ説明するだけではなく、そこから何を考えたのかが大切になります。
例えば、ボランティア活動に参加した経験があったとしても、「人の役に立ててうれしかった」だけで終わると、少し浅く見えてしまうことがあります。
そこから、「なぜ相手は支援を必要としていたのか」「自分の関わり方にはどのような課題があったのか」「次に同じ場面があれば何を意識したいか」まで考えられると、思考の深さが伝わります。
看護は、目の前の相手を見ながら、その背景まで想像する学びです。
だからこそ、経験そのものの大きさよりも、経験をどう受け止め、どう考えたかが重要になります。
評価される力3:多面的な視点
医療や看護の現場では、一つの出来事を一つの方向からだけ見ることはできません。
患者さん本人の気持ち、家族の思い、医療者の判断、地域や社会の仕組みなど、さまざまな視点が関わっています。
例えば、病気の治療を続けることが大切だと分かっていても、仕事や家庭の事情で通院が難しい人もいます。
そのときに「なぜ通院しないのか」と責めるのではなく、「その人の生活にはどのような事情があるのだろう」と考える視点が必要です。
推薦入試でも、一つの意見だけを押し通すのではなく、複数の立場を考えながら話せるかどうかが見られます。
これは、看護学科で学ぶ上でもとても大切な力です。
評価される力4:他者理解
看護は、人と深く関わる学びです。
そのため、自分とは違う考え方や価値観を持つ相手を理解しようとする姿勢が求められます。
学校生活でも、友人と意見が合わなかったり、部活動で考え方の違いに悩んだりすることがあると思います。
そのときに、「自分が正しい」と決めつけるのではなく、「相手はなぜそう考えたのだろう」と考えられるかどうかが大切です。
医療の現場では、患者さんの思いが必ずしも医療者の考えと一致するとは限りません。
だからこそ、相手の言葉に耳を傾け、その人の立場から考えようとする力が必要になります。
評価される力5:対話姿勢
推薦入試の面接では、用意した答えを一方的に話すだけではなく、質問を受けながら考えを深めていく姿勢も大切です。
対話姿勢とは、上手に話すことだけを意味するわけではありません。
相手の質問をきちんと受け止め、自分の考えを整理しながら言葉にすることです。
分からないことがあったときに、無理に取りつくろうのではなく、「今の自分はこのように考えています」と誠実に伝えることも大切です。
看護の学びでも、患者さんや家族、医療チームの人たちと対話しながら支援を考えていきます。
その意味で、面接での対話は、大学での学びにつながる大切な場面でもあります。
高校生活の経験は評価につながる
推薦入試で話せる経験は、特別なものでなくても大丈夫です。
部活動で仲間を支えた経験、クラスで役割を果たした経験、家族の体調不良をきっかけに医療に関心を持った経験など、身近な出来事にも学びはあります。
大切なのは、その経験を通して何を感じ、何を考え、今後どのように学びたいと思ったのかを自分の言葉で整理することです。
提出書類でも面接で問われる志望理由でも、借りてきた言葉ではなく、自分の経験に根ざした言葉の方が伝わりやすくなります。
まとめ
上智大学総合人間科学部看護学科の推薦入試で評価されるのは、医療知識の量だけではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢など、大学で学び続けるための土台となる力が見られています。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、考え続けられる人を見ています。
だからこそ、今の自分に足りないところがあっても、そこで諦める必要はありません。
日常生活の中で感じたことを振り返り、自分なりの問いを持ち、少しずつ言葉にしていくことが大切です。
「自分はなぜ看護を学びたいのか」「人を支えるとはどういうことなのか」を、ぜひ自分でも考えてみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。

