上智大学 総合人間科学部 看護学科の志望理由の基本構造とは?推薦入試で伝わる考え方を解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科の志望理由の基本構造」です。


志望理由は「看護師になりたい」だけでは足りない

推薦入試の準備を始めると、多くの人が最初に悩むのが志望理由です。

「小さい頃から看護師になりたかった」「人を助けたいと思った」という気持ちは、とても大切な出発点です。

しかし、それだけでは他の受験生との違いが伝わりにくくなってしまいます。

大学が知りたいのは、「なぜ看護なのか」だけではありません。

「なぜ上智大学で学びたいのか」「大学で何を学び、どのように成長したいのか」という考えまで知りたいと思っています。

つまり、志望理由とは夢を伝える文章ではなく、自分の考えを整理して伝える文章なのです。


志望理由には一つの流れがある

伝わりやすい志望理由には、共通した流れがあります。

  • 看護に興味を持ったきっかけ
  • その経験から考えたこと
  • 大学で学びたい内容
  • 将来どのように学びを生かしたいか

この四つが自然につながることで、読み手にも納得感のある内容になります。

例えば、「家族の入院をきっかけに看護に興味を持った」という経験だけを書くのではなく、その出来事を通して何を感じ、どんな疑問を持ち、大学で何を学びたいと思うようになったのかまで書くことが大切です。


経験を書くことより「考えたこと」が重要

推薦入試では、特別な経験が評価されるわけではありません。

医療ボランティアに参加していなくても、病院で長期間過ごした経験がなくても問題ありません。

学校生活や部活動、委員会活動、アルバイト、家族との出来事など、身近な経験にも学びはたくさんあります。

例えば、部活動で後輩を支えた経験から、「相手によって必要な声のかけ方が違うこと」を学んだ人もいるでしょう。

文化祭でチームをまとめる難しさを経験し、「相手の立場を考えながら話すこと」の大切さに気付いた人もいるかもしれません。

大学が知りたいのは経験そのものではなく、その経験を通して何を考えたのかです。

自分なりの気付きや疑問がある文章ほど、その人らしさが伝わります。


「なぜ上智大学なのか」を言葉にしよう

看護学科は全国にあります。

その中で、なぜ上智大学を選ぶのかは、とても重要なポイントです。

「有名だから」「偏差値が高いから」という理由だけでは十分ではありません。

上智大学総合人間科学部看護学科では、人間の尊厳を大切にし、多職種との連携や国際的な視点など、幅広い学びが行われています。

そのような特徴を調べた上で、「自分はこの環境でどのように成長したいのか」を考えてみましょう。

大学について調べることは、志望理由を作るためだけではありません。

自分が本当に学びたいことを確認する大切な時間でもあります。


提出書類と面接は一つにつながっている

提出書類を書き終えると安心してしまう人もいますが、推薦入試では面接も重要です。

面接で問われる志望理由は、提出書類の内容をさらに深く聞かれることが多くあります。

そのため、暗記した文章をそのまま話そうとするよりも、「自分はなぜそう考えたのか」を理解しておくことが大切です。

「なぜその経験が印象に残ったのですか」「大学では何を学びたいですか」と質問されたとき、自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。

推薦入試では、上手に話すことだけではなく、自分の考えを誠実に伝える姿勢も評価されています。


推薦入試で評価されるのは「考え続ける力」

上智大学の推薦入試では、知識量だけではなく、問いを持つ姿勢や思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが大切にされています。

例えば、「人を支えたい」という思いがあったとしても、「支えるとは具体的にどういうことだろう」「相手が本当に望んでいることは何だろう」と考え続けられる人は、大学でも大きく成長できます。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

大学で学びながら、自分の考えを深めていける人かどうかが見られています。

だからこそ、「まだ考えがまとまっていない」と感じることを必要以上に心配する必要はありません。

考え続ける過程そのものが、大学での学びにつながっていきます。


毎日の生活が志望理由につながる

志望理由は机に向かって考えるだけでは完成しません。

ニュースで医療や福祉に関する話題を見たとき、自分ならどう考えるかを意識してみましょう。

学校生活では、友人や先生との関わりの中で感じたことを振り返る習慣を持つことも大切です。

その積み重ねが、自分らしい言葉につながります。

誰かの文章をまねするより、自分自身の経験や考えを大切にした方が、読み手にも伝わりやすい志望理由になります。


まとめ

上智大学総合人間科学部看護学科の志望理由では、「看護師になりたい」という思いだけではなく、そのきっかけや考え方、大学で学びたいこと、将来の目標まで一つの流れで伝えることが大切です。

提出書類でも面接で問われる志望理由でも、大学が見ているのは知識量ではなく、自分自身の経験をどのように受け止め、考えを深めてきたかという姿勢です。

推薦入試は、完璧な答えを求める試験ではありません。

人や社会に関心を持ち、自分なりの問いを持ちながら考え続ける人が評価されます。

ぜひ、自分自身の経験を振り返り、「なぜ看護を学びたいのか」「なぜ上智大学なのか」を少しずつ整理してみてください。その積み重ねが、自分だけの志望理由につながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。