こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部新聞学科|推薦型選抜で思考力をどう見せるか」です。


思考力は難しい知識を見せることではない

上智大学文学部新聞学科の推薦型選抜では、「思考力」が大切だと言われることがあります。

しかし、思考力と聞くと、「難しいことを書かなければいけないのでは」「専門的な知識がないと評価されないのでは」と不安になる人もいるかもしれません。

実際には、思考力とは難しい理論を語ることではありません。

大切なのは、自分なりに問いを持ち、その問いについて考え続ける姿勢です。

新聞学科では、ニュースやSNS、メディアと社会の関係を考えます。そのため、日常の中で感じた小さな疑問も、思考力を見せる材料になります。


思考力とは「考えの流れ」

思考力を伝えるためには、考えの流れを見せることが大切です。

たとえば、「メディアに興味があります」という一文だけでは、なぜ興味を持ったのかが伝わりにくくなります。

しかし、「ニュースを見て、同じ出来事でもメディアによって伝え方が違うことに気づきました」と書くと、考えの出発点が見えます。

さらに、「なぜ伝え方によって受け取る印象が変わるのか疑問を持ちました」と続けると、思考の流れが伝わります。

推薦型選抜では、このようなきっかけ、気づき、疑問、学びたいことの流れが大切です。


疑問を持つことが出発点になる

思考は、多くの場合、疑問から始まります。

新聞学科につながる疑問には、たとえば次のようなものがあります。

  • なぜこのニュースは大きく報道されるのか
  • なぜSNSでは情報が急速に広がるのか
  • なぜ同じ出来事でも人によって受け止め方が違うのか
  • なぜ不確かな情報を信じてしまう人がいるのか

こうした疑問を持つことは、社会を注意深く見ているということでもあります。

最初から答えを持っている必要はありません。むしろ、「なぜだろう」と考え始めることが、大学での学びにつながります。


一つの意見だけで考えない

新聞学科の学びでは、さまざまな立場を理解することも大切です。

同じニュースでも、立場によって受け止め方は変わります。

たとえば、ある社会問題について、賛成の意見、反対の意見、当事者の立場、報道する側の視点など、複数の見方があります。

思考力とは、一つの答えをすぐに決めることではありません。

「別の立場から見るとどう見えるのか」と考えられることも、大切な思考力です。

推薦型選抜でも、多面的に考えようとする姿勢は評価されやすいポイントになります。


自分の言葉で説明する

思考力を伝えるときに大切なのは、自分の言葉で説明することです。

難しい言葉を並べても、自分の考えが見えなければ伝わりません。

たとえば、「メディアの影響力を分析したい」と書くだけでなく、「SNSで一つの投稿が多くの人の意見に影響しているように感じた」と書くと、自分の視点が伝わります。

推薦型選抜で見られるのは、専門知識の量だけではありません。

自分が何を疑問に思い、どのように考えたのかを、素直に説明することが大切です。


面接でも思考力は見られる

思考力は、出願書類だけでなく面接でも見られます。

たとえば、「最近気になったニュースはありますか」と聞かれたとします。

このとき、ニュースの内容を説明するだけではなく、「なぜ気になったのか」「そこから何を考えたのか」を話せると、思考の流れが伝わります。

面接は、完璧な答えを言う場ではありません。

自分の考えを相手に伝え、質問を受けながらさらに考える対話の場です。


最後に:考え続ける姿勢を大切にしよう

上智大学文学部新聞学科の推薦型選抜で大切な思考力とは、難しい知識を見せることではありません。

疑問を持つこと、考えの流れを伝えること、多様な視点を持つこと、自分の言葉で説明することです。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

ニュースやSNSを見たときに、「なぜこう伝わっているのだろう」「なぜ人によって受け止め方が違うのだろう」と考えてみてください。

その小さな問いを丁寧に深めていくことが、新聞学科で学ぶ力につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。