上智大学文学部史学科|志望理由NG例
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「志望理由NG例」です。
上智大学文学部史学科の推薦入試を目指していると、「どのような志望理由なら評価されるのだろう」と考えることがあると思います。
その一方で、「どのような内容が評価されにくいのか」は意外と知られていません。
実際には、歴史への興味がある人でも、伝え方によって魅力が十分に伝わらないことがあります。
もちろん、絶対に書いてはいけない正解・不正解があるわけではありません。
しかし、史学科の学びや推薦入試の考え方と少しずれてしまうパターンは存在します。
今回は、上智大学文学部史学科を志望する際によく見られるNG例を紹介しながら、どのような考え方が大切なのかを解説していきます。
NG例①「歴史が好きだから」だけで終わっている
最も多いのが、このパターンです。
「私は昔から歴史が好きなので史学科を志望します。」
もちろん、歴史が好きであることは素晴らしいことです。
しかし、それだけでは大学側に十分な情報が伝わりません。
なぜ歴史が好きなのか。
どのような時代やテーマに興味があるのか。
歴史を通して何を学びたいのか。
そこまで掘り下げて初めて、その人らしさが見えてきます。
史学科は歴史ファンを集める学科ではありません。
歴史を通して社会や人間について考える学科です。
「好き」という気持ちの先にある興味や問いを言葉にすることが大切です。
NG例② 知識自慢になってしまう
歴史好きな人ほど注意したいのがこのパターンです。
例えば、好きな時代や人物について詳しく説明し続ける志望理由です。
確かに知識が豊富であることは強みになることがあります。
しかし、推薦入試で見られているのは知識量そのものではありません。
大学が知りたいのは、その知識を通して何を考えたのかです。
例えば戦国時代に詳しい人なら、
「なぜ戦国大名は異なる統治方法を選んだのかに興味を持った」
「地域ごとの社会構造の違いに関心を持った」
というように、自分の考えにつなげることが重要です。
知識の量よりも、知識からどのような問いを持ったのかが評価されます。
NG例③ 「有名大学だから」という理由だけになっている
大学選びの中で、大学の知名度やブランド力を意識することは自然なことです。
しかし、それだけを志望理由にしてしまうと説得力は弱くなります。
例えば、
「上智大学は有名だからです。」
「就職に有利そうだからです。」
という内容だけでは、なぜ史学科で学びたいのかが見えてきません。
大学は職業訓練校ではなく学問の場です。
そのため、大学で何を学びたいのか、自分の関心とどう結びついているのかを伝える必要があります。
大学名ではなく、学びたい内容に焦点を当てることが大切です。
NG例④ 将来像がまったく見えない
高校生の段階で将来の職業を決めている必要はありません。
しかし、大学で学ぶ意味についてまったく触れられていない場合は少し注意が必要です。
例えば、
「歴史が好きだから学びたいです。」
だけで終わってしまうケースです。
大学で学んだ先に、どのような力を身につけたいのか。
どのような視点を持った人になりたいのか。
そうした内容があると、学びへの意欲が伝わりやすくなります。
将来の職業名を書く必要はありません。
歴史を学ぶことで成長したい方向性を考えてみることが大切です。
NG例⑤ 自分の経験が出てこない
推薦入試では、その人らしさが重要です。
しかし時々、誰にでも当てはまるような内容だけで終わってしまうことがあります。
例えば、
「歴史は大切だと思います。」
「歴史から学ぶことは多いです。」
という内容です。
もちろん間違いではありません。
しかし、それだけではその人自身が見えてきません。
なぜそう思ったのか。
どのような経験があったのか。
授業や読書、部活動、ニュースなど、何かきっかけがあったはずです。
自分自身の体験と結びつけることで、志望理由は一気に説得力を持ちます。
推薦入試で評価されるのは思考のプロセス
ここまでのNG例を見ると共通点があります。
それは、「考えた過程が見えない」ということです。
上智大学文学部史学科の推薦入試では、答えそのものよりも考える過程が重視されます。
なぜ興味を持ったのか。
どのような疑問を抱いたのか。
その疑問に対してどのように考えているのか。
大学でどのように学びたいのか。
この流れが見えることで、その人らしい志望理由になります。
推薦入試は、完璧な知識を持った人を探す試験ではありません。
考え続ける人を見ようとする試験です。
史学科だからこそ大切な視点
史学科は、過去の出来事を通して人間や社会を理解する学問です。
そのため、単純な知識の暗記ではなく、物事を多面的に考える姿勢が求められます。
歴史上の人物にもさまざまな立場があります。
同じ出来事でも見方によって解釈は変わります。
そうした学びを行う学科だからこそ、推薦入試でも思考の深さや対話姿勢が重視されるのです。
志望理由を書くときも、「自分はこう考える」というだけでなく、「なぜそう考えるようになったのか」を意識してみましょう。
最後に
上智大学文学部史学科の推薦入試では、立派な言葉や知識量だけが評価されるわけではありません。
大切なのは、自分の興味や疑問をどのように学びにつなげているかです。
歴史が好きだからこそ生まれた問い。
社会や人間への関心。
大学でさらに考えたいテーマ。
そうした内容を自分の経験と結びつけながら整理してみてください。
NG例を避けることが目的ではありません。
自分らしい志望理由を見つけることが本当の目的です。
ぜひ、自分自身の興味や疑問を改めて振り返ってみてください。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


