上智大学外国語学部英語学科の推薦入試で思考力をどう見せるか?伝え方のポイントを解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学外国語学部英語学科の推薦入試で思考力をどう見せるか?」です。

推薦入試では、英語力や活動実績だけでなく、思考力も大切に見られます。

ただ、「思考力」と言われても、何をどう見せればよいのか分かりにくいですよね。

難しい言葉を使えばよいわけでも、立派な結論を言えばよいわけでもありません。

大切なのは、自分がどのような問いを持ち、どのように考えを深めてきたのかを、自分の言葉で伝えることです。

今回は、上智大学外国語学部英語学科を目指す高校生に向けて、出願書類や面接で問われる志望理由の中で思考力をどう見せるかを解説します。


思考力とは難しいことを言う力ではない

思考力というと、難しい専門用語を使ったり、大人っぽい意見を言ったりすることだと思う人もいるかもしれません。

しかし、推薦入試で大切なのは、難しく見せることではありません。

自分の経験や興味について、「なぜそう思ったのか」「別の見方はないか」「そこから何を学びたいのか」と考えられているかです。

たとえば、「英語が好きです」で終わるのではなく、「なぜ英語にひかれたのか」「英語を通してどのような文化や社会を理解したいのか」まで考えることが、思考力につながります。

つまり思考力とは、自分の興味を一歩深く見つめる力です。


問いを持つことで思考力が伝わる

思考力を見せる第一歩は、自分なりの問いを持つことです。

上智大学外国語学部英語学科では、英語を単なる語学としてではなく、人間や社会、文化を理解する手がかりとして学びます。

そのため、「何を疑問に思っているのか」がとても大切です。

たとえば、次のような問いが考えられます。

  • なぜ同じ英語でも国や地域によって表現が違うのか
  • なぜ海外映画の日本語字幕では印象が変わることがあるのか
  • 英語が世界共通語として使われることで、どのような利点と課題があるのか
  • 異なる文化背景を持つ人同士が理解し合うには何が必要なのか

問いは最初から完璧である必要はありません。

日常の中で感じた違和感や疑問を、学びにつながる形で整理することが大切です。


一つの答えで終わらせない

思考力を伝えるうえで大切なのは、すぐに一つの答えに決めつけないことです。

英語や異文化、国際社会に関するテーマには、簡単に答えを出せないものが多くあります。

たとえば、「英語が世界中で使われることは良いことか」という問いを考えてみましょう。

英語が使えることで、国を越えて情報を共有しやすくなるという良い面があります。

一方で、英語が強い影響力を持つことで、他の言語や文化が軽視される可能性もあります。

このように、物事には複数の面があります。

推薦入試では、正解を早く出すことよりも、さまざまな視点から考えられる姿勢が大切です。


比較すると考えが深まる

思考力を見せる方法の一つが、比較することです。

日本と英語圏、英語圏の国同士、世代による言葉の違い、メディアによる表現の違いなど、比べることで新しい視点が生まれます。

たとえば、同じ国際ニュースについて、日本語の記事と英語の記事を比べてみると、注目されている点や言葉の選び方が違うことがあります。

また、同じ映画の英語のセリフと日本語字幕を比べると、文化的な背景を考えないと伝わりにくい表現があることに気づくかもしれません。

比較することで、「違う」で終わらず、「なぜ違うのか」を考えられるようになります。

この姿勢は、出願書類や面接でも思考の深さとして伝わりやすくなります。


自分の経験から考えを始める

思考力を見せようとすると、つい大きな社会問題から書かなければならないと思ってしまう人もいます。

しかし、自分の経験から考え始めることも大切です。

英語の授業で読んだ文章、部活動で見た海外選手のインタビュー、海外ドラマや洋楽、学校行事での国際交流など、身近な経験から問いは生まれます。

たとえば、洋楽の歌詞を日本語訳で読んだときに、原文とは少し印象が違うと感じた経験があるかもしれません。

そこから、言葉の意味だけでなく、文化や感情の伝わり方に関心を広げることができます。

自分の経験を出発点にすると、考えに具体性が出ます。


調べたことと自分の考えを分ける

探究活動や志望理由を整理するときは、調べた事実と自分の考えを分けることも大切です。

たとえば、「英語は多くの国で使われています」というのは調べた事実です。

そこから、「英語が広く使われることで、国際的な情報共有は進む一方、英語を使えない人が情報から取り残される可能性もあると考えました」と続けると、自分の思考が伝わります。

推薦入試で評価されるのは、情報をたくさん知っていることだけではありません。

その情報をもとに、自分がどう考えたかです。

出願書類や面接では、調べた内容を説明したあとに、必ず自分の気づきや考えを加えるようにしましょう。


面接では考える過程を話す

面接で思考力を見せるには、結論だけを話すのではなく、考える過程を伝えることが大切です。

たとえば、「異文化理解が大切だと思います」と言うだけでは、少し抽象的です。

「英語の授業で移民に関する文章を読み、言葉が通じるだけでは生活の不安は解決しないことを知りました。そこから、異文化理解には言語だけでなく、制度や歴史への理解も必要だと考えるようになりました」と話すと、思考の流れが見えます。

面接官が知りたいのは、きれいな答えではなく、あなたがどのように考えてきたかです。

多少言葉に詰まっても、自分の考えを丁寧に伝えようとする姿勢が大切です。


思考力は日常の中で育てられる

思考力は、特別な活動をしなければ身につかないものではありません。

日常の中で「なぜだろう」と考える習慣を持つことで、少しずつ育てることができます。

ニュースを見たとき、英語の文章を読んだとき、友人と意見が違ったとき、海外文化に触れたとき。

その場で終わらせず、「別の見方はあるか」「なぜそう考える人がいるのか」と考えてみましょう。

こうした積み重ねが、推薦入試で求められる問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢につながります。


まとめ

上智大学外国語学部英語学科の推薦入試で思考力を見せるためには、難しい言葉を使う必要はありません。

大切なのは、自分なりの問いを持ち、すぐに答えを決めつけず、複数の視点から考えることです。

英語学科の学びでは、英語を通して人間、社会、文化、コミュニケーションを深く理解していきます。

そのため、出願書類や面接で問われる志望理由でも、「英語が好き」の先にある自分の関心を整理することが大切です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

自分なりに問いを持ち、考え続けられる人を見ています。

まずは、日常の中で気になったことを一つ選び、「なぜそう思ったのか」「別の見方はないか」と考えてみてください。

自分でも考えてみよう、英語学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたい。

そう思えたなら、それが思考力を育てる第一歩です。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。