上智大学理工学部情報理工学科の推薦入試で評価される力とは?高校生向けに解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学理工学部情報理工学科の推薦入試で評価される力とは?」です。
上智大学理工学部情報理工学科を目指す高校生の中には、「推薦入試ではどのような力が見られるのだろう」と不安に感じている人もいると思います。
プログラミング経験が必要なのか、数学が得意でないと難しいのか、AIやデータサイエンスについて詳しくないといけないのか、気になることは多いですよね。
もちろん、数学や情報への関心、基礎的な学力は大切です。
しかし、推薦入試で評価されるのは知識量だけではありません。
情報技術に対してどのような問いを持ち、社会や人との関わりの中でどう考えているかが大切になります。
推薦入試は完璧な人を選ぶ試験ではない
まず知っておきたいのは、推薦入試は「最初から何でもできる人」だけを選ぶ試験ではないということです。
高校生の段階で、AIやプログラミング、情報セキュリティについてすべて理解している必要はありません。
大切なのは、今の自分が何に興味を持ち、どのように学びを深めようとしているかです。
たとえば、学校の情報の授業でプログラムが動いたときに面白さを感じた経験。
SNSのおすすめ表示を見て、「なぜ自分に合った投稿が出てくるのだろう」と疑問を持った経験。
ニュースでAIの活用や個人情報の問題を知り、技術の便利さと課題の両方に関心を持った経験。
こうした身近な気づきも、十分に学びの出発点になります。
評価される力1 問いを持つ姿勢
情報理工学科で大切なのは、技術をただ使うだけでなく、その仕組みや意味を考えることです。
推薦入試でも、自分なりの問いを持っているかが見られます。
たとえば、「AIはどのように判断しているのか」「データを使うことで社会は便利になる一方、どのような問題が起こるのか」「誰にとって使いやすいシステムとは何か」といった問いが考えられます。
問いは最初から専門的である必要はありません。
日常の中で感じた小さな疑問を、情報理工学科の学びにつながる形で深めていくことが大切です。
スマートフォンやアプリ、ゲーム、SNS、学校のICT環境など、身近なものから考え始めてもよいのです。
評価される力2 論理的に考える力
情報理工学科では、論理的に考える力がとても大切です。
プログラムを書くときも、データを分析するときも、AIの仕組みを理解するときも、筋道を立てて考える必要があります。
論理的に考える力とは、難しい計算ができることだけではありません。
原因と結果を整理すること、条件を分けて考えること、うまくいかなかった理由を一つずつ確認することも含まれます。
たとえば、プログラムでエラーが出たときに、「どこで間違えたのか」「どの条件で動かないのか」を確認する姿勢は、まさに論理的な思考です。
数学の問題で、答えだけでなく解き方の流れを説明できることも大切です。
評価される力3 社会と技術をつなげて考える力
情報技術は、社会と深くつながっています。
AI、データ分析、ネットワーク、情報セキュリティ、アプリ開発などは、私たちの生活の中で実際に使われています。
そのため、情報理工学科を目指すなら、「技術を学びたい」だけでなく、「その技術を社会でどう活かしたいか」を考えることが大切です。
たとえば、災害時に必要な情報を正確に届ける仕組みを考えたい。
高齢者にも使いやすいアプリを作りたい。
AIを医療や教育に役立てたい。
個人情報を守りながら便利なサービスを実現したい。
こうした視点があると、情報理工学科で学ぶ理由がより具体的になります。
評価される力4 多面的に見る力
情報技術には、便利な面だけでなく課題もあります。
AIによって仕事が効率化される一方で、判断の公平性や責任の所在が問題になることがあります。
SNSは多くの人とつながれる便利な道具ですが、誤情報や炎上、個人情報の流出といった課題もあります。
データ活用も、社会を便利にする一方で、プライバシーへの配慮が必要です。
推薦入試では、物事を一つの面だけで見ない姿勢が大切です。
「技術は便利だから良い」と単純に考えるのではなく、誰にとって便利なのか、どのようなリスクがあるのか、どうすればよりよく使えるのかを考えることが重要です。
評価される力5 他者理解と対話姿勢
情報理工学科の学びでは、一人で考える力だけでなく、他者と協力する力も大切です。
実際のシステム開発や研究では、複数人で意見を出し合いながら進めることが多くあります。
使いやすいシステムを作るためには、利用する人の立場を考える必要があります。
たとえば、スマートフォンに慣れている高校生にとって使いやすいアプリが、高齢者にとっても使いやすいとは限りません。
情報技術を社会で活かすためには、相手の状況や困りごとを理解しようとする姿勢が必要です。
学校のグループ活動や部活動で、意見の違う人と協力した経験も、他者理解や対話姿勢として活かすことができます。
高校生活の経験も評価につながる
推薦入試で評価される力は、特別な活動だけで身につくものではありません。
情報の授業、数学の学習、探究活動、部活動、学校行事、日常のニュースへの関心など、高校生活の中にも材料はたくさんあります。
たとえば、探究活動でAIやSNS、教育格差、災害情報、医療データなどを扱った経験は、情報理工学科の学びにつながります。
文化祭でWebサイトや動画編集を担当した経験も、情報発信やユーザー目線を考えるきっかけになります。
大切なのは、経験の大きさではありません。
その経験から何を考え、大学でどのように深めたいと思ったかです。
出願書類や面接で意識したいこと
出願書類や面接で問われる志望理由では、「情報技術に興味があります」だけで終わらせないことが大切です。
なぜ興味を持ったのか。
どのような経験がきっかけだったのか。
どのような問いを持っているのか。
上智大学理工学部情報理工学科で何を学びたいのか。
将来、その学びをどのように社会や人のために活かしたいのか。
この流れで整理すると、自分の考えが伝わりやすくなります。
立派な言葉を並べる必要はありません。
自分が本当に考えてきたことを、自分の言葉で伝えることが大切です。
まとめ
上智大学理工学部情報理工学科の推薦入試で評価されるのは、情報や数学の知識量だけではありません。
問いを持つ姿勢、論理的に考える力、社会と技術をつなげる視点、多面的に見る力、他者理解や対話姿勢が大切です。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。
情報技術について自分なりに疑問を持ち、考え続けられる人を見ています。
まずは、日常の中で使っているアプリやAI、SNS、データ活用について、「なぜだろう」「もっとよくするにはどうすればよいだろう」と考えてみてください。
情報理工学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたいと思えたなら、それが大切な第一歩です。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。

