上智大学外国語学部英語学科の推薦入試で多様性をどう書く?伝わる考え方を解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学外国語学部英語学科の推薦入試で多様性をどう書く?」です。

上智大学外国語学部英語学科を目指す高校生の中には、「多様性について書きたいけれど、どう表現すればよいかわからない」と感じている人も多いと思います。

英語学科では、言語や文化、価値観の違いについて学ぶ機会が多くあります。

そのため、多様性への関心は、英語学科の学びとつながりやすいテーマです。

ただし、「多様性を大切にしたいです」と書くだけでは、少し抽象的に見えてしまうことがあります。

大切なのは、自分の経験や問いと結びつけながら、どのように考えているのかを具体的に伝えることです。


多様性はきれいな言葉だけで終わらせない

多様性という言葉は、とても前向きで大切な言葉です。

しかし、出願書類や面接で問われる志望理由の中で使うときは、注意も必要です。

「多様性を尊重したい」「さまざまな価値観を大切にしたい」という表現だけでは、誰にでも当てはまる内容になりやすいからです。

もちろん、その考え自体は大切です。

ただし、推薦入試では、その言葉を自分がどのように理解しているのかが見られます。

多様性とは、ただ違いを認めることだけではありません。

違いが生まれる背景を知り、相手の立場を想像し、自分の考えも見直していく姿勢です。


自分の経験から出発する

多様性について書くときは、まず自分の経験を振り返ってみましょう。

大きな国際交流や留学経験がなくても大丈夫です。

学校生活の中にも、多様性について考えるきっかけはあります。

たとえば、クラスで意見が分かれた経験、部活動で考え方の違う仲間と協力した経験、英語の授業で海外の文化を知った経験などです。

海外ドラマや洋楽、SNS、ニュースを通して、日本とは異なる価値観に触れたことも材料になります。

重要なのは、「その経験を通して何を考えたのか」です。

経験の大きさではなく、そこから生まれた問いや気づきを大切にしましょう。


多様性を「違い」だけで終わらせない

多様性について書くとき、「日本と海外では文化が違う」といった形で終わってしまうことがあります。

しかし、違いを紹介するだけでは、学問的な深まりにはつながりにくいです。

大切なのは、「なぜその違いが生まれるのか」「その違いは人々の生活や考え方にどのような影響を与えるのか」と考えることです。

たとえば、英語圏の学校では授業中に発言する文化が強いと感じた場合、それを「海外は積極的」とまとめるだけでは少し浅くなります。

教育制度、家庭での対話、評価のされ方、社会で求められる力など、背景まで考えると内容に深みが出ます。

多様性を書くときは、違いを並べるのではなく、違いの背景を考えることが大切です。


自分の価値観の変化を書く

多様性をテーマにするときは、自分の価値観がどのように変わったかを書くと伝わりやすくなります。

たとえば、最初は「英語を話せることが国際交流では一番大切だ」と思っていた人が、学校での交流やニュースを通して、「言葉だけでなく、相手の文化や背景を理解することが必要だ」と考えるようになったとします。

このような変化は、思考の深まりとして伝わります。

また、異なる意見を持つ友人と話した経験から、「自分の考えが当たり前ではない」と気づいたことも、多様性を考える大切なきっかけになります。

推薦入試では、最初から完璧な考えを持っていることよりも、経験を通して考えが深まっていることが大切です。


英語学科の学びとつなげる

多様性について書く場合は、上智大学外国語学部英語学科での学びとどうつながるのかを考える必要があります。

英語学科では、英語力だけでなく、英語圏の文化、文学、言語、社会、コミュニケーションについて幅広く学びます。

多様性への関心は、こうした学びと深く結びつきます。

たとえば、異文化コミュニケーションを通して、異なる背景を持つ人同士が理解し合う方法を学びたい。

英語圏文学を通して、社会の中で声を上げにくい人々の経験や感情を考えたい。

言語の違いを通して、価値観やアイデンティティがどのように表れるのかを学びたい。

このように、自分の関心を学科の学びと結びつけることで、志望理由に説得力が生まれます。


避けたい書き方

多様性について書くときに避けたいのは、きれいな言葉だけを並べることです。

たとえば、「世界には多様な人がいるので、みんなを尊重したいです」という表現だけでは、考えの深さが伝わりにくい場合があります。

また、「日本は遅れていて海外は進んでいる」といった決めつけも避けたい表現です。

多様性を考えるうえでは、どちらが正しいかを単純に決めるのではなく、それぞれの背景を理解しようとする姿勢が大切です。

推薦入試で評価されるのは、知識量だけではありません。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢です。

多様性を書くときこそ、この視点を意識しましょう。


書き方の基本構造

多様性をテーマにする場合は、次のような流れで整理すると書きやすくなります。

  • 多様性について考えるきっかけとなった経験
  • その経験から生まれた疑問や気づき
  • 自分の考えがどのように変化したか
  • 大学でどのように学びを深めたいか
  • 将来どのように社会や人との関わりに活かしたいか

この流れで考えると、「多様性を大切にしたい」という抽象的な表現だけで終わりにくくなります。

自分の経験、問い、学びたいことがつながることで、出願書類や面接で問われる志望理由にも一貫性が出ます。


まとめ

上智大学外国語学部英語学科を目指すうえで、多様性はとても大切なテーマです。

しかし、「多様性を尊重したい」という言葉だけでは、十分に伝わらないことがあります。

大切なのは、自分の経験から出発し、違いの背景を考え、自分の価値観の変化を言葉にすることです。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。

自分なりの問いを持ち、考え続けられる人を見ています。

多様性について考えることは、英語学科での学びにも、これからの社会で人と関わる力にもつながります。

まずは、自分がこれまで「考え方が違う」と感じた経験を振り返ってみてください。

そこから、英語学科で深めたい学びが見えてくるかもしれません。

自分でも考えてみよう、英語学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたい。

そう思えたなら、その気づきが大切な一歩です。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。