こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部英文学科|推薦型選抜で思考力をどう見せるか」です。


思考力は特別な能力ではない

上智大学の推薦型選抜では、多くの学部・学科で共通して思考力が重視されます。

しかし高校生にとっては、「思考力とは何だろう」「どうすれば出願書類や面接で伝わるのだろう」と感じることもあるかもしれません。

思考力とは、特別に難しいことを言う力ではありません。

物事に対して疑問を持ち、自分なりに考えようとする姿勢のことです。

上智大学文学部英文学科では、文学作品や言葉、文化を通して人間や社会を考えていきます。そのため、推薦型選抜でも「どのように考える人なのか」が大切に見られます。


思考は「疑問」から始まる

思考力を見せるために、まず大切なのは疑問を持つことです。

英文学科の学びでは、たとえば次のような問いが出発点になります。

  • この物語はなぜこの結末なのだろう
  • この言葉にはどのような意味が込められているのだろう
  • 文化によって表現が違うのはなぜだろう
  • 翻訳すると印象が変わるのはなぜだろう

こうした疑問は、文学や文化を学ぶうえでとても大切です。

推薦型選抜でも、完璧な答えを持っていることより、どのような問いを持ち、そこから何を考えたのかが見られます。


「考えた過程」を伝える

思考力というと、立派な結論を出さなければいけないと思う人もいます。

しかし推薦型選抜では、結論だけでなく、考えた過程がとても重要です。

たとえば、英語の小説を読んだ経験がある場合、ただ「面白かった」と書くだけでは思考は伝わりにくくなります。

そこから、「なぜ主人公はそのように行動したのか疑問を持った」「作品の背景にある時代や文化を調べた」「文化によって価値観が異なることに関心を持った」とつなげることで、思考の流れが見えてきます。

経験、疑問、考察という流れを意識すると、出願書類や面接で問われる志望理由にも説得力が生まれます。


高校生活の経験から思考を見せる

思考力は、特別な活動だけで示すものではありません。

高校生活の中にも、思考力を伝える材料はたくさんあります。

  • 読書
  • 映画やドラマ
  • 英語の授業
  • 探究活動
  • 友人との会話

たとえば、英語の授業で読んだ文章から、言葉のニュアンスに興味を持った経験があるかもしれません。

海外映画を見て、家族観や価値観の違いに気づいた人もいるでしょう。

大切なのは、経験そのものではなく、その経験から何を感じ、どんな疑問を持ち、何を考えたのかです。


他者の視点を考える姿勢

英文学科では、自分とは違う時代、国、文化、立場の人々の言葉や物語に触れます。

そのため、他者の視点を理解しようとする姿勢がとても大切です。

たとえば、ある作品の登場人物の行動が自分には理解しにくいと感じたとします。

そのときに、「理解できない」で終わらせるのではなく、「その時代や文化の中では、なぜその行動が自然だったのだろう」と考えることができます。

このように、自分の価値観だけで判断せず、相手の背景を想像する姿勢は、推薦型選抜でも大切にされる視点です。


完璧な答えよりも考え続ける姿勢

推薦型選抜では、必ずしも完璧な答えが求められるわけではありません。

特に文学や文化の問いには、一つの正解がないことも多くあります。

同じ作品を読んでも、人によって解釈が異なることがあります。

だからこそ、自分の考えを持ちながらも、他者の意見に耳を傾ける対話姿勢が大切です。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。


最後に:自分の「なぜ」を大切にしよう

思考力は、最初から深いものである必要はありません。

本を読んだり、映画を見たり、英語の表現に触れたりする中で生まれた小さな疑問から、少しずつ深まっていきます。

上智大学文学部英文学科を目指すなら、「なぜこの表現なのだろう」「なぜこの文化ではこう考えるのだろう」と感じた経験を大切にしてみてください。

そして、その疑問について自分なりに考え、言葉にしてみましょう。

その積み重ねが、出願書類や面接で問われる志望理由に深みを与え、あなたらしい思考力を伝える力になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。