
上智大学 経済学部 経済学科|村上勇気特別研究員に学ぶ「国際マクロ経済学」と世界経済のつながり
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「村上勇気特別研究員の研究から考える、国際マクロ経済学と世界経済のつながり」です。
海外で起きた出来事によって日本の物価が変わったり、ある国の金利政策が世界の金融市場に影響したりすることがあります。普段の生活では意識しにくいものの、現在の経済は国境を越えて複雑につながっています。
上智大学の最新公式情報を確認すると、村上勇気氏は2026年4月から上智大学大学院経済学研究科の特別研究員(PD)として在籍しており、研究キーワードは「国際マクロ経済学」です。経済学部の教員紹介ページにも特別研究員として掲載されています。記事案では「経済学部経済学科には」とありましたが、所属については公式情報に合わせて本記事では「経済学研究科特別研究員」として紹介します。 :contentReference[oaicite:0]{index=0}
国際マクロ経済学とはどんな学問?
マクロ経済学は、景気、物価、雇用、経済成長など、国全体の経済を大きな視点から考える分野です。国際マクロ経済学では、そこからさらに視野を広げ、複数の国の経済がどのようにつながっているのかを分析します。
例えば、日本の景気だけを見ていても、日本経済のすべてを説明することはできません。日本企業は海外へ商品を輸出していますし、私たちも海外で生産された食品、衣類、スマートフォンなどを日常的に利用しています。
そのため、海外の景気、金利、資源価格、為替などが変化すると、日本の企業や家計にも影響が及ぶ可能性があります。「遠い国の経済ニュースだから自分には関係ない」とは言い切れないのです。
為替が動くと私たちの生活はどう変わる?
国際経済を身近に感じやすいテーマの一つが為替です。為替とは、日本円と米ドルなど、異なる国の通貨を交換するときの比率のことです。
例えば、海外から商品を輸入している企業にとって、為替の変化は仕入れ価格に関係します。輸入にかかる費用が増えれば、その影響が商品の販売価格に表れる可能性もあります。
一方、海外へ商品を販売する企業から見ると、同じ為替の変化でも違った影響を受けることがあります。
つまり、「為替が動いたから良い」「悪い」と一つの答えを出すのではなく、消費者、輸入企業、輸出企業など、立場によって影響が異なることを考える必要があります。こうした多面的な視点は、国際経済を学ぶうえで大切です。
新興国の景気はなぜ大きく変化することがあるのか
村上特別研究員は、新興国の景気変動や、経常収支、政府支出などに関わる研究にも取り組んでいます。公式研究者情報には、新興国の景気変動、経常収支の反転、小規模開放経済における政府支出などを扱った研究成果が掲載されています。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
新興国とは、経済が成長する過程にあり、今後の発展が期待される国々を指すときに使われる言葉です。ただし、経済成長の可能性が大きい一方、海外からの資金、資源価格、世界景気などの変化から強い影響を受ける場合があります。
例えば、特定の資源の輸出に経済を大きく頼っている国では、その資源価格が下落すると国全体の収入が減る可能性があります。ここから、「一つの国の景気を理解するために、国内だけを見ればよいのか」という問いが生まれます。
世界経済と環境問題もつながっている
村上特別研究員の研究成果には、経済成長、CO2排出、グリーン・トランジションを扱った研究もあります。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
グリーン・トランジションとは、化石燃料などに大きく依存した経済から、環境への負担を抑えた経済へ移行していくことを意味します。
ここには難しい問題があります。経済成長によって人々の所得や生活水準が向上する一方、生産活動が増えればエネルギー消費やCO2排出が増える場合もあります。
では、経済成長と環境保護は両立できるのでしょうか。先進国と新興国では負担のあり方を同じにするべきでしょうか。経済だけでなく、環境や国ごとの事情まで考えることで、一つの問題にも複数の見方があることが分かります。
高校までの経済学習と大学での学びの違い
高校の公共や政治・経済では、為替、貿易、景気、金融政策などの基本的な仕組みを学びます。大学では、その知識を土台にして、「なぜその現象が起こったのか」「別の条件ならどうなるのか」を理論やデータから考えていきます。
例えば「海外の金利が上がった」というニュースを覚えるだけではなく、その変化が資金の移動、為替、企業、家計、新興国などにどのような影響を与える可能性があるのかを考えます。
現実の世界経済には多くの要因が同時に存在します。だからこそ、一つの原因だけで説明せず、複数の可能性を比較しながら考える姿勢が求められます。
推薦入試に向けて海外ニュースを「自分の問い」に変える
上智大学経済学部経済学科の推薦入試を考えている人も、最初から高度な国際マクロ経済学を理解している必要はありません。まずは普段目にするニュースから、「なぜ?」を見つけてみてください。
例えば、「なぜ海外の金利が日本の経済に関係するのだろう」「なぜ同じ世界的な出来事でも国によって経済への影響が違うのだろう」「資源価格が上がると、どの国が得をして、どの国が困るのだろう」といった問いがあります。
大切なのは、ニュースの内容をそのまま覚えることではありません。日本側から見た場合、相手国側から見た場合、企業や消費者から見た場合など、立場を変えながら考えてみましょう。
出願書類や面接で問われる志望理由を整理するときにも、「世界経済に興味があります」で終わらせず、どの出来事から疑問を持ったのか、調べる中でどのように考えが変化したのか、大学で何をさらに明らかにしたいのかまで深めてみてください。
世界のニュースと自分の生活をつなげて考えてみよう
国際マクロ経済学の面白さは、遠く離れた国の出来事が、自分たちの日常生活とつながっていることを理論的に考えられる点にあります。
スーパーで輸入商品の価格が変わったとき、企業が海外への投資を発表したとき、世界的な資源価格がニュースになったとき、「なぜ日本にも影響するのだろう」と考えてみてください。
さらに、「日本にとって良い変化は、別の国にとっても良いのか」「新興国から見るとどうなのか」と視点を広げれば、世界経済の見え方も変わってきます。
自分なりの問いを持ち、異なる国や立場の事情にも目を向けながら考えを深めることが、国際経済を学ぶ第一歩です。世界のニュースを自分の生活と結びつけるところから、国際マクロ経済学への興味を広げてみてはいかがでしょうか。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト、上智大学経済学部公式サイト、上智学院教員教育研究情報データベース等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。教員・研究員の所属、職位、研究分野、カリキュラム、入試制度などは今後変更・更新される場合があります。受験を検討している方は、本記事の情報だけで判断せず、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


