上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 高島亮教授とは?開発経済学・国際貿易論・幸福の経済学から世界を考える

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、

「高島亮教授の研究と、総合グローバル学科で学べる開発経済学・幸福の経済学について」です。

上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科で、貧困や経済発展、人々の幸福について経済学の視点から研究しているのが高島亮教授です。現在は総合グローバル学部総合グローバル学科の教授で、専門は開発経済学、国際貿易論、幸福の経済学です。市場経済や貿易の仕組みと貧困・発展との関係に加え、人々の幸福度を左右する要因についても研究しています。


高島亮教授は何を研究している?

高島教授の研究で大きなテーマとなっているのが、貧困と発展です。開発経済学では、なぜ国や地域によって所得や生活水準に大きな差が生まれるのか、どのような政策が人々の生活改善につながるのかを経済学の理論やデータを使って考えます。

ただし、「経済が成長すればすべて解決する」という単純な考え方ではありません。経済成長が進んでも、その恩恵を受けられる人と受けられない人がいる場合があります。また、所得が増えたとしても、それだけで生活への満足度が高まるとは限りません。

高島教授は、こうした問題を通して、人間の生活や社会を経済学からどのように理解できるのかを研究しています。


幸福を経済学で研究するとは?

高島教授の専門分野の中でも、高校生にとって特に興味深いのが「幸福の経済学」ではないでしょうか。

経済学というと、お金や企業、景気について学ぶ学問というイメージがあるかもしれません。しかし経済学では、人がどのような選択をするのか、その結果として社会にどのような現象が起こるのかも研究します。

幸福の経済学では、所得などの経済的な条件と、人々が感じる幸福や生活への満足との関係をデータから分析します。高島教授は、幸福度を決める要因や、それを政策の指標としてどのように考えられるのかにも関心を持っています。

「収入が増えれば必ず幸せになるのか」「経済的な豊かさ以外に、幸福へ影響するものは何なのか」といった身近な疑問も、大学では研究テーマになり得るのです。


経済成長だけで社会の豊かさを測れる?

国の経済についてニュースを見ると、GDPや経済成長率といった数字がよく登場します。もちろん、こうした数字は社会の状態を知るための重要な情報です。しかし、それだけで人々がどのように暮らしているのかをすべて説明することはできません。

例えば、国全体の経済が成長していても、所得格差が広がっていたり、一部の地域では貧困が続いていたりすることがあります。反対に、所得だけでは表せない地域のつながりや生活への満足が存在することもあります。

高島教授の研究分野から考えると、「経済成長したか」という問いだけでなく、「誰の生活がどう変わったのか」「人々はその変化をどう感じているのか」まで考えることが重要になります。


国際貿易と貧困にはどんな関係がある?

高島教授は、国際貿易論も専門としています。現在の私たちの生活は、世界各地との貿易によって成り立っています。服、スマートフォン、食品など、身の回りの商品を見ても、原材料の生産から加工、販売まで複数の国が関わっていることは珍しくありません。

貿易によって商品を安く購入できたり、新しい産業や仕事が生まれたりすることがあります。一方で、国際的な競争の中で特定の産業や働く人々が大きな影響を受ける場合もあります。

高島教授は、市場経済や貿易の構造と貧困・発展との関係、さらに国際貿易と移住労働との関係などについて研究しています。グローバル化を単純に良い、悪いと判断するのではなく、誰にどのような影響が生じるのかを見ることが大切です。


私たちの日常生活も世界の経済とつながっている

高島教授は、現代のグローバル化した経済では、自分たちの経済活動が遠く離れた人々にも影響を与える可能性があることに目を向けています。

例えば、私たちが安く購入している服はどこで作られているのでしょうか。生産地ではどのような人が働き、どのような賃金を受け取っているのでしょうか。一方で、生産地に仕事が生まれることが地域の生活を支えている場合もあります。

だからこそ、「安い商品を買うのは悪い」と簡単に結論づけるのではなく、生産者、企業、消費者、政府など複数の立場から考えてみる必要があります。普段の買い物からでも、国際貿易や開発について問いを持つことができます。


データとフィールドワークから貧困を見る

高島教授の研究では、経済学の理論やデータだけではなく、現実の社会で何が起きているのかを見ることも大切にされています。総合グローバル学部の体験授業でも、「データとフィールドワークで見る貧困と発展」というテーマが扱われています。

統計を使えば、所得や雇用など社会全体の傾向を見ることができます。一方、実際の地域に目を向ければ、数字だけでは分からない人々の生活や考え方が見えてくることがあります。

「数字」と「現場」の両方から考えることで、貧困や発展をより具体的に理解できるようになります。


高校生なら「幸せとは何か」から問いをつくれる

高島教授の研究は、高校生の日常からも問いをつくりやすい分野です。

例えば、「収入が高い国ほど人々は幸せなのだろうか」「便利な社会になれば幸福度も高くなるのだろうか」「経済成長と環境問題は両立できるのだろうか」「安い商品を選ぶことは海外で働く人にどのような影響を与えるのだろうか」といった問いが考えられます。

探究活動でSDGs、貧困、格差、フェアトレードなどについて調べたことがある人なら、そこからさらに「実際にどのようなデータがあるのか」「異なる立場から見るとどうなのか」まで深めてみるとよいでしょう。


総合グローバル学科の市民社会・国際協力論とどうつながる?

高島教授は、総合グローバル学部の市民社会・国際協力論領域を担当しています。開発や貧困について考えるときには、国家だけでなく、企業、国際機関、市民社会、そして地域で暮らす人々など、多くの主体を見る必要があります。

総合グローバル学科では、世界規模の経済の仕組みと、具体的な地域に暮らす人々の生活を結びつけながら考えることができます。高島教授の研究は、経済学という方法を使ってそのつながりを読み解く学びの一例といえるでしょう。


推薦入試では身近な疑問を一段深めてみよう

推薦入試を考えている高校生も、高島教授の研究テーマに自分を合わせる必要はありません。教授の研究を知ることは、自分が普段感じている疑問を、大学でどのような学問として深められるのかを知るきっかけになります。

例えば「格差をなくしたい」と考えているなら、なぜ格差が生まれるのか、どのような指標で格差を測るのか、経済成長との関係はどうなっているのかまで調べてみてください。「みんなが幸せな社会にしたい」と考えるなら、そもそも幸福をどう捉えるのかという問いから始めることもできます。

最初から答えを決めるのではなく、データや異なる立場の意見を確認しながら、自分の考えを深めていくことが大切です。


高島亮教授の研究から豊かさの意味を考えてみよう

高島亮教授の研究を知ると、経済学は単にお金の動きを学ぶものではなく、貧困、発展、貿易、そして人間の幸福まで考えることができる学問だと分かります。

ニュースで経済成長や貧困について知ったとき、「数字が増えたか、減ったか」だけで終わらず、その変化によって人々の暮らしがどう変わったのかまで考えてみてください。そして、自分にとって「豊かな社会とは何か」を問い直してみることも、大学で取り組みたいテーマを見つける第一歩になるかもしれません。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。

※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。