上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科|学問と社会はどうつながる?社会福祉を学ぶ意味をわかりやすく解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「学問と社会のつながり」です。
「大学で学ぶことは、実際の社会でどのように役立つのだろう。」
高校生から、このような質問をいただくことがあります。
特に社会福祉学科を志望している人の中には、「福祉を学ぶと福祉の仕事に就く人だけが役立つのでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、社会福祉学は特定の職業だけのための学問ではありません。
人が安心して暮らせる社会とは何かを考え、そのために必要な仕組みや人との関わり方を学ぶ学問です。その考え方は、医療、教育、行政、企業、地域づくりなど、さまざまな分野で生かされています。
今回は、社会福祉学科で学ぶことが社会とどのようにつながっているのか、高校生にもわかりやすく紹介します。
社会福祉学は「人と社会」を考える学問
社会福祉学という名前を聞くと、「困っている人を助ける勉強」というイメージを持つ人が多いでしょう。
もちろん、それも大切な役割の一つです。
しかし、大学で学ぶ社会福祉は、それだけではありません。
例えば、高齢化が進む地域ではどのような支援が必要なのか、子育てしやすい社会をつくるためには何が必要なのか、障がいのある人が安心して暮らせる環境とはどのようなものなのかなど、社会全体の仕組みについて考えていきます。
つまり、人だけを見るのではなく、人を取り巻く社会全体を考える学問なのです。
社会問題は私たちの身近にある
社会福祉で学ぶテーマは、決して遠い世界の話ではありません。
例えば、学校生活でも「誰かが相談しづらそうにしている」「グループに入りづらそうな人がいる」と感じたことはありませんか。
あるいは、ニュースで高齢者の孤立や子どもの貧困、ヤングケアラーについて見たことがある人もいるでしょう。
こうした出来事は、すべて社会福祉につながるテーマです。
大学では、「なぜこの問題が起きるのか」「どうすれば改善できるのか」を、さまざまな立場から考えていきます。
身近な出来事だからこそ、自分自身の経験とも結び付けながら学ぶことができます。
大学では答えを覚えるのではなく考える
高校では、教科書に書かれている知識を理解し、正しく覚えることが中心になります。
一方で大学では、「正解が一つではない問題」を考える時間が増えていきます。
例えば、「高齢者支援を充実させればすべて解決する」という単純な話ではありません。
地域の状況や家族構成、行政の制度、経済的な事情など、多くの要素が関係しています。
そのため、一つの立場だけではなく、多面的な視点から考えることが求められます。
社会福祉学科では、このような思考力を少しずつ身に付けていきます。
社会福祉の学びは将来の進路にもつながる
社会福祉学科を卒業した人の進路は幅広くあります。
福祉施設や病院だけではなく、行政機関、教育機関、一般企業、NPO法人など、活躍の場はさまざまです。
それは、社会福祉学で学ぶ「相手の立場を理解する力」「社会全体を見る力」「課題を整理して考える力」が、多くの仕事で求められているからです。
例えば、企業でも、多様な働き方を支える制度づくりや、誰もが働きやすい職場環境づくりが重要になっています。
社会福祉学は、社会全体に関わる学問だからこそ、多くの場面で生かすことができるのです。
推薦入試でも「社会とのつながり」が大切
推薦入試では、「社会福祉に興味があります」と伝えるだけでは十分ではありません。
「なぜ興味を持ったのか」「社会のどのような課題に関心があるのか」「大学で何を学びたいのか」を自分の言葉で説明できることが大切です。
提出書類や面接で問われる志望理由では、学校生活やニュース、自分の経験などを社会の課題と結び付けて考えられると、より説得力のある内容になります。
推薦入試で評価されるのは、知識量ではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者への理解、そして対話を通して学ぼうとする姿勢が大切にされています。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、大学で考え続けられる人を見ている試験なのです。
日常生活が学問につながっていく
社会福祉を学ぶために、特別な経験だけが必要なわけではありません。
部活動で後輩と接した経験、文化祭でみんなが参加しやすい方法を考えた経験、アルバイトでさまざまな年代の人と関わった経験なども、大切な学びになります。
「なぜうまくいったのだろう」「どうすればもっと良くできただろう」と振り返ることで、日常生活が学問へとつながっていきます。
大学では、そのような身近な経験を社会全体の課題へと広げながら学びを深めていきます。
社会福祉学科で学ぶ意味とは
社会福祉学科で学ぶことは、単に知識を身に付けることではありません。
人それぞれ異なる立場や背景を理解し、より良い社会を考える力を育てることです。
そのためには、一つの答えを求めるのではなく、「なぜだろう」と考え続ける姿勢が欠かせません。
この姿勢は大学生活だけでなく、社会に出てからも多くの場面で役立つ力になります。
まとめ
上智大学総合人間科学部社会福祉学科で学ぶ社会福祉学は、人と社会のつながりを考える学問です。
身近な出来事や社会問題をきっかけに、多面的な視点で考え、より良い社会のあり方を探究していきます。
推薦入試でも、社会への関心や、自分なりに考え続ける姿勢が大切にされています。
高校生活で感じた疑問や経験も、大学での学びにつながる大切な財産です。
ぜひ、毎日の生活の中で「なぜだろう」と感じたことを大切にしながら、自分なりの視点を少しずつ深めていってください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


