上智大学 理工学部 物質生命理工学科の志望理由NG例とは?推薦入試で避けたいポイントを解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 理工学部 物質生命理工学科の志望理由NG例」です。


「間違った答え」よりも「伝わらない内容」に注意

推薦入試の準備を進める中で、「こんなことを書いたら減点されるのでは」と心配になる人も多いでしょう。

しかし、大学が見ているのは「一つの正解」を書けているかではありません。

大切なのは、自分の経験や考えが読み手に伝わる内容になっているかどうかです。

逆に言えば、どれだけ立派な言葉を並べても、自分らしさが見えない内容では魅力は伝わりにくくなります。

今回は、物質生命理工学科を目指す高校生によく見られる志望理由のNG例を紹介しながら、どのような点を意識するとよいのかを考えていきます。


NG例①「化学が好きだからです」だけで終わる

最も多いのが、「化学が好きです」「生物が好きです」という一文だけで終わってしまうケースです。

もちろん、好きな教科があることは素晴らしいことです。

しかし、大学が知りたいのは「好き」という結果ではなく、その理由です。

例えば、授業で学んだ内容がきっかけだったのか、本を読んで興味を持ったのか、ニュースで医療技術を知ったのか。

そこまで伝えられると、自分らしい志望理由になります。

「好き」という気持ちの背景まで丁寧に整理してみましょう。


NG例② 大学ならどこでも当てはまる内容

「設備が充実しているから」「研究ができるから」「理系だから」という理由だけでは、上智大学である必要性が伝わりません。

これらは多くの大学にも当てはまる内容だからです。

大切なのは、「なぜ上智大学理工学部物質生命理工学科なのか」を自分の言葉で説明することです。

例えば、物質と生命を幅広く学べる教育内容に魅力を感じたことや、自分が興味を持つ研究分野とのつながりなど、具体的な理由を探してみましょう。

大学について調べる時間は、良い志望理由を作るための大切な準備でもあります。


NG例③ 将来の夢だけを書いてしまう

「将来は研究者になりたいです。」

「医療に貢献したいです。」

このような目標を書くことは悪いことではありません。

しかし、それだけでは「なぜそう思うようになったのか」が分かりません。

例えば、小さい頃の経験、学校で学んだこと、社会問題への関心など、自分の考えが育った過程を伝えることで、説得力が大きく変わります。

将来の目標だけでなく、そこへ向かう理由も一緒に整理してみましょう。


NG例④ インターネットの例文をそのまま使う

最近では、インターネットで志望理由の例文を簡単に見つけることができます。

参考にすること自体は問題ありません。

しかし、そのまま似たような内容を書いてしまうと、自分らしさは伝わりません。

大学には毎年たくさんの提出書類が届きます。

似た表現や似た内容は意外と分かるものです。

高校生活で経験したことや、自分自身が感じたことは一人ひとり違います。

だからこそ、自分だけの経験を大切にしてください。


NG例⑤ 完璧に見せようとしすぎる

「失敗を書いたら印象が悪くなるのでは」と考える人もいます。

その結果、良いことばかりを書こうとしてしまうことがあります。

しかし、推薦入試では完璧な人が求められているわけではありません。

例えば、部活動で思うような結果が出なかった経験や、実験がうまくいかなかった経験でも、その後どのように考え、行動したのかが伝われば十分に価値があります。

大学が見ているのは、失敗があったかどうかではなく、その経験から何を学んだかです。


推薦入試で評価されるのは「考える過程」

上智大学の推薦入試では、知識量だけではなく、考え方や学ぶ姿勢も重視されています。

例えば、一つの出来事に対して「なぜそうなったのだろう」と問いを持てる人は、大学でも研究を深められる可能性があります。

また、自分の意見だけではなく、さまざまな立場を理解しようとする姿勢や、相手と対話しながら考えを深めようとする姿勢も大切です。

提出書類や面接で問われる志望理由では、「私はこう考えました」という結論だけではなく、「なぜその考えに至ったのか」という過程まで伝えることを意識しましょう。

推薦入試は、完成された人ではなく、大学でも考え続けられる人を見ています。


自分らしい志望理由を作るためのヒント

志望理由が思いつかないときは、「大学で何を学びたいか」だけではなく、「高校生活で何に興味を持ったか」を振り返ることから始めてみてください。

授業、部活動、探究活動、読んだ本、ニュース、日常生活。

どんな小さな出来事でも、自分の興味につながっている可能性があります。

その経験と大学で学びたいことを結び付けることで、あなただけの内容が少しずつ見えてきます。


まとめ

上智大学理工学部物質生命理工学科の推薦入試では、立派な言葉を書くことよりも、自分自身の考えや経験を丁寧に伝えることが大切です。

「好きだから」「将来の夢だから」といった一言だけで終わらせず、その背景にある経験や考えを整理することで、より説得力のある内容になります。

また、大学が評価しているのは知識量だけではありません。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者を理解しようとする姿勢、そして考え続ける力が、大学で学ぶための大切な資質として見られています。

焦って立派な内容を書こうとする必要はありません。

まずは自分自身の経験を振り返り、「なぜそう思ったのだろう」と考えるところから始めてみてください。

その積み重ねが、自分らしい志望理由につながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。