上智大学外国語学部イスパニア語学科でスペインの歴史や文化を学ぶ大学生のイメージ

上智大学 外国語学部 イスパニア語学科|「スペイン」はどうやって一つの国になった?学科長・内村俊太教授のスペイン史研究

目次

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部イスパニア語学科の内村俊太教授についてご紹介します。

皆さんは、「スペイン」と聞いて、どのような国を思い浮かべますか。

サッカーやフラメンコ、情熱的な文化、美しい街並みなどを思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかし、スペインの歴史を調べてみると、現在のような一つの国が最初から存在していたわけではないことがわかります。

かつてイベリア半島には、異なる言語や宗教、文化を持つ人々が暮らし、複数の王国が存在していました。

では、そうした多様な人々や王国は、どのようにして「スペイン」というまとまりを形成していったのでしょうか。

また、その歴史は、現在のスペインに存在する地域ごとの文化やアイデンティティと、どのようにつながっているのでしょうか。

こうした問いを研究しているのが、上智大学外国語学部イスパニア語学科の内村俊太教授です。

内村教授は、16〜17世紀のスペイン史を専門とし、多様な社会や文化、宗教、言語を持つ人々が、どのように「スペイン」という政治的なまとまりを形成していったのかを研究しています。

今回は、内村教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、スペインの歴史を学ぶ魅力をご紹介します。

上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。


内村俊太教授のプロフィール|16〜17世紀のスペイン史を研究

内村俊太教授は、上智大学外国語学部イスパニア語学科に所属する教授です。

提供された教員紹介情報では、イスパニア語学科の学科長としても紹介されています。

主な専門分野はスペイン史で、特に16〜17世紀の歴史を研究しています。

この時代は、スペインがヨーロッパだけでなく、アメリカ大陸やアジアなどにも影響力を広げていった時代です。

また、イベリア半島の複数の王国が、王朝の結びつきや政治的な制度を通して、複合的な国家のまとまりを形成していった時代でもあります。

内村教授の研究で注目したいのは、スペインを最初から一つの統一された国家として捉えるのではなく、多様な社会や文化、宗教、言語を持つ人々が、どのように共存し、対立し、政治的なまとまりを形成していったのかを考える点です。

例えば、現在のスペインには、カタルーニャ語やバスク語、ガリシア語など、スペイン語以外の言語も存在します。

また、地域ごとに異なる文化や歴史的な背景があります。

こうした多様性を理解するためには、現代の社会問題だけでなく、歴史をさかのぼって考えることが重要です。

内村教授の研究は、過去の出来事を知るだけでなく、現在のスペイン社会を理解するための手がかりにもなります。


研究内容① スペインは最初から一つの国だったわけではない

現在のスペインは、ヨーロッパ南西部のイベリア半島に位置する国家です。

しかし、歴史をさかのぼると、イベリア半島にはさまざまな政治勢力や文化が存在していました。

例えば、古代にはローマ帝国の支配を受け、その後は西ゴート王国が成立しました。

さらに、8世紀にはイスラーム勢力がイベリア半島に進出し、広い地域を支配するようになりました。

その一方で、半島北部などにはキリスト教勢力の王国が存在し、長い時間をかけて領土を拡大していきました。

こうした歴史の中で、イベリア半島には、カスティーリャやアラゴン、ナバラ、ポルトガルなど、複数の王国や政治的なまとまりが存在しました。

また、それぞれの地域には異なる言語や文化、法律、政治制度がありました。

そのため、現在のスペインという国家の姿を、そのまま中世のイベリア半島に当てはめることはできません。

では、こうした複数の王国や地域は、どのように結びついていったのでしょうか。

その過程を理解するうえで重要なのが、レコンキスタや王朝の結びつき、16〜17世紀の政治制度などです。


研究内容② レコンキスタとは?数世紀にわたるイベリア半島の歴史

スペイン史を学ぶ際に、重要なキーワードの一つが「レコンキスタ」です。

レコンキスタとは、一般に、8世紀以降のイベリア半島で、キリスト教勢力がイスラーム勢力の支配地域を征服していった長期的な過程を指します。

日本語では「再征服」と訳されることがあります。

711年以降、イスラーム勢力はイベリア半島の広い地域に進出しました。

その後、半島の北部などに存在したキリスト教勢力は、長い時間をかけて勢力を拡大していきました。

そして1492年、グラナダ王国がカスティーリャとアラゴンの君主に降伏したことで、イベリア半島におけるイスラーム政権の支配は終わりを迎えました。

ただし、レコンキスタを、キリスト教徒とイスラーム教徒が常に一方的に対立していた歴史として理解するのは適切ではありません。

実際には、政治的な同盟や対立は宗教の違いだけで決まったわけではなく、キリスト教勢力同士、イスラーム勢力同士の争いもありました。

また、地域や時代によっては、異なる宗教や文化を持つ人々が交流することもありました。

そのため、レコンキスタの歴史を理解する際には、宗教だけでなく、政治や経済、社会の変化など、さまざまな視点から考えることが重要です。

こうした複雑な歴史を学ぶことで、現在のスペインに残る多様な文化の背景を理解することができます。


研究内容③ キリスト教・イスラーム教・ユダヤ教が交わった社会

中世のイベリア半島を考えるうえで、重要なのが宗教の多様性です。

イベリア半島には、キリスト教徒、イスラーム教徒、ユダヤ教徒など、異なる宗教を信仰する人々が暮らしていました。

こうした人々は、時代や地域によって、さまざまな関係を築いていました。

例えば、異なる宗教を持つ人々が、同じ都市で生活し、商業や学問などを通して交流することがありました。

一方、宗教的な対立や差別、迫害が生じることもありました。

そのため、当時のイベリア半島を、異なる宗教が完全に平和に共存していた社会として捉えることも、常に対立していた社会として捉えることも、単純化しすぎることになります。

例えば、イスラーム支配下の地域では、キリスト教徒やユダヤ教徒が一定の条件のもとで宗教生活を続けることができた時期がありました。

しかし、その地位や権利は、支配者や時代によって異なりました。

また、キリスト教勢力が支配する地域でも、イスラーム教徒やユダヤ教徒が暮らしていましたが、その立場は政治的・宗教的な変化によって大きく左右されました。

こうした歴史を学ぶことは、宗教や文化の違いを持つ人々が、どのように同じ社会で暮らしてきたのかを考えることにつながります。

そして、異なる文化を持つ人々の関係を理解することは、現代の多文化社会について考えるうえでも重要です。


研究内容④ カスティーリャとアラゴンの結びつきが意味するもの

スペインの国家形成を考える際に、重要な出来事の一つが、カスティーリャとアラゴンの王朝的な結びつきです。

1469年、カスティーリャのイサベルと、アラゴンのフェルナンドが結婚しました。

その後、イサベルはカスティーリャ女王となり、フェルナンドはアラゴン王となりました。

この二人は、後に「カトリック両王」と呼ばれるようになります。

しかし、ここで注意したいのは、二人の結婚によって、カスティーリャとアラゴンが直ちに一つの統一国家になったわけではないという点です。

両王国は、君主を通して結びつきながらも、それぞれの法律や制度、政治的な仕組みを維持していました。

つまり、同じ君主のもとに複数の王国が存在するという、複合的な政治体制が形成されていたのです。

こうした仕組みは、現在の中央集権的な国家のイメージとは異なります。

例えば、ある地域では独自の法律や制度が維持され、別の地域では異なる仕組みが存在していました。

そのため、当時のスペインを理解するためには、国家のまとまりと地域の多様性が、どのように共存していたのかを考える必要があります。

内村教授の研究は、こうした複雑な歴史を理解するうえで重要な視点を与えてくれます。

スペインの歴史や王国の形成について資料を読みながら学ぶ大学生のイメージ

1492年はスペイン史の大きな転換点

スペインの歴史を学ぶ際に、1492年は重要な年として知られています。

この年には、複数の大きな出来事が起こりました。

まず、グラナダ王国が降伏し、イベリア半島におけるイスラーム政権の支配が終わりました。

また、クリストファー・コロンブスが大西洋を横断し、カリブ海の島々に到達しました。

さらに、カスティーリャとアラゴンの君主によって、ユダヤ教徒に対する追放令が出されました。

こうした出来事は、その後のスペイン社会に大きな影響を与えました。

例えば、グラナダの征服は、イベリア半島の政治的な勢力関係を大きく変化させました。

また、コロンブスの航海は、スペイン王権によるアメリカ大陸への進出につながりました。

一方、ユダヤ教徒の追放令は、宗教的な統一を目指す政策と、社会の多様性との関係を考えるうえで重要な出来事です。

このように、1492年は、政治や宗教、海外進出など、さまざまな面でスペインの歴史が大きく変化した年でした。

ただし、1492年に現在のスペイン国家が完成したわけではありません。

その後も、複数の王国や地域が独自の制度を持ちながら、政治的なまとまりを形成していく過程が続きました。


16〜17世紀のスペイン|世界的な帝国としての発展

内村教授が専門とする16〜17世紀は、スペインが世界的な影響力を持つようになった時代です。

この時代、スペイン王権は、ヨーロッパだけでなく、アメリカ大陸やアジアなどにも広い支配領域を持つようになりました。

例えば、アメリカ大陸では、スペインによる征服や植民地支配が進みました。

また、フィリピンなど、アジアの地域にもスペインの支配が及びました。

こうした海外進出は、スペインの政治や経済、文化に大きな影響を与えました。

例えば、アメリカ大陸から流入した銀は、ヨーロッパや世界の経済に影響を及ぼしました。

また、海外の支配領域を維持するためには、行政や軍事、財政など、さまざまな仕組みが必要でした。

一方、海外進出は、征服された地域の人々にとって、暴力や搾取、社会構造の変化など、深刻な影響をもたらしました。

そのため、スペイン帝国の歴史を学ぶ際には、政治的な勢力の拡大だけでなく、植民地支配を受けた人々の経験にも目を向けることが重要です。

また、スペイン王権の支配領域が広がるほど、多様な地域や人々をどのように統治するのかという問題も大きくなりました。

こうした問題は、内村教授が研究する国家形成や多様性の問題とも深く関わっています。


スペイン帝国は本当に一つの国家だったのか?

16〜17世紀のスペインを考える際には、「スペイン帝国」という言葉の意味についても考える必要があります。

現在の私たちは、一つの国には一つの政府や法律があるというイメージを持ちやすいかもしれません。

しかし、当時のスペイン王権の支配領域には、異なる法律や制度を持つ複数の王国や地域が存在していました。

例えば、カスティーリャとアラゴンでは、政治制度や法律などに違いがありました。

また、海外の支配領域にも、それぞれ異なる統治の仕組みが設けられていました。

こうした政治体制は、複数の領域が一人の君主のもとに結びつく「複合君主政」という概念で説明されることがあります。

複合君主政とは、複数の王国や領域が、共通の君主によって統治されながらも、それぞれの制度や特権などを維持する政治体制です。

このような仕組みでは、君主の権力と地域の権利や制度との関係が重要になります。

例えば、王権が新しい政策を進めようとしても、地域の制度や慣習との調整が必要になる場合がありました。

そのため、国家のまとまりを強めることと、地域の多様性を維持することの間には、緊張関係が生じることもありました。

こうした歴史を理解することで、現在のスペインに存在する地域ごとのアイデンティティや政治的な問題についても、より深く考えることができます。


スペイン語はどのように広がった?言語と国家形成の関係

スペイン史を学ぶ際には、言語の歴史にも注目したいところです。

現在、スペイン語は世界の多くの国や地域で使われています。

しかし、スペイン語が最初からイベリア半島全体で使われていたわけではありません。

スペイン語は、歴史的にはカスティーリャ語として発展してきました。

カスティーリャ王国の政治的な勢力が拡大する中で、カスティーリャ語の使用範囲も広がっていきました。

また、行政や文学、教育などの分野で使われることを通して、その地位が高まっていきました。

一方、イベリア半島には、カタルーニャ語やガリシア語、バスク語など、ほかの言語も存在していました。

こうした言語は、それぞれの地域の歴史や文化と深く結びついています。

そのため、スペイン語の歴史を理解する際には、ほかの地域言語との関係についても考える必要があります。

また、スペインの海外進出によって、スペイン語はアメリカ大陸などにも広がりました。

しかし、その過程では、先住民の言語や文化との接触、植民地支配による社会的な変化などが生じました。

このように、言語の広がりは、政治や経済、社会の歴史と深く関わっています。

スペイン語を学びながら、その言語がどのように広がってきたのかを考えることは、イスパニア語学科ならではの学びの一つです。


現代スペインの多様性|カタルーニャやバスクの地域アイデンティティ

現在のスペインには、地域ごとに異なる文化や言語、歴史的な背景があります。

例えば、カタルーニャ州では、カタルーニャ語が使われています。

また、バスク地方では、バスク語が使われています。

さらに、ガリシア州では、ガリシア語が使われています。

こうした地域言語は、地域の文化やアイデンティティと深く結びついています。

また、スペインでは、地域の自治や独立をめぐる議論が行われることもあります。

例えば、カタルーニャの独立をめぐる動きは、国際的なニュースでも取り上げられてきました。

こうした問題を理解する際には、現在の政治的な状況だけでなく、歴史的な背景を知ることが重要です。

例えば、地域ごとに異なる法律や制度が存在していた歴史や、中央政府と地域の関係がどのように変化してきたのかを考える必要があります。

ただし、現在の地域独立をめぐる動きが、16〜17世紀の歴史だけで説明できるわけではありません。

近代以降の政治や経済、社会の変化も重要な要因となっています。

そのため、現代の問題を歴史的な視点から考える際には、長い時間の中で何が変化し、何が受け継がれてきたのかを丁寧に分析することが大切です。


スペインの建築や街並みに残る歴史の重なり

スペインの歴史を理解するうえでは、建築や街並みに注目することもおすすめです。

例えば、スペイン南部のアンダルシア地方には、イスラーム支配期の文化的な影響を受けた建築物が残っています。

グラナダのアルハンブラ宮殿や、コルドバのメスキータとして知られる建築物などは、その代表的な例です。

こうした建築物には、異なる時代や文化の影響が重なっています。

例えば、コルドバのメスキータは、イスラーム支配期にモスクとして発展し、その後、キリスト教の大聖堂として使用されるようになりました。

このような建築物を見ると、一つの場所が、歴史の中で異なる宗教や文化と関わってきたことがわかります。

また、スペインの都市には、中世の街並みや城壁、教会、宮殿など、さまざまな時代の建築物が残っています。

こうした建築物は、単なる観光名所ではありません。

その地域の政治や宗教、文化、社会の変化を理解するための手がかりにもなります。

例えば、建築物がいつ建てられ、誰によって使われ、どのように変化してきたのかを調べることで、その地域の歴史を具体的に理解することができます。

スペイン語を学びながら、現地の歴史資料や文化遺産について調べることは、言語と歴史を結びつける学びにつながります。

スペインの歴史的建築物や文化遺産について資料を調べる大学生のイメージ

日本とスペインの歴史的な交流|フランシスコ・ザビエルの来日

16〜17世紀のスペイン史は、日本の歴史とも関わっています。

例えば、1549年に日本へ来日したフランシスコ・ザビエルは、日本のキリスト教史を考えるうえで重要な人物です。

ザビエルは、現在のスペインに位置するナバラ地方の出身で、イエズス会の宣教師として活動しました。

当時の日本は戦国時代であり、ヨーロッパの商人や宣教師との交流が始まっていました。

こうした交流は、宗教だけでなく、貿易や文化、知識の伝達など、さまざまな分野に影響を与えました。

例えば、ヨーロッパから伝わった品物や技術、文化などが、日本社会に新しい変化をもたらしました。

また、日本からも、ヨーロッパに向けて使節が派遣されるようになりました。

ただし、当時の日本とヨーロッパの交流を考える際には、現在の国家の枠組みをそのまま当てはめないことが重要です。

当時のスペイン王権の支配領域や、ポルトガルとの関係などは、現在とは異なっていました。

こうした歴史を学ぶことで、日本とスペイン語圏の関係を、より広い世界史の中で理解することができます。


支倉常長の慶長遣欧使節|日本とスペインを結んだ歴史

日本とスペインの歴史的な交流を考える際に、もう一つ重要なのが、支倉常長の慶長遣欧使節です。

1613年、仙台藩主の伊達政宗の命を受けた支倉常長らは、ヨーロッパへ向けて出発しました。

使節団は太平洋を渡り、現在のメキシコを経由して、スペインやローマを訪れました。

この使節団は、当時の日本とスペイン王権の支配領域、そしてヨーロッパとの関係を考えるうえで重要な存在です。

例えば、使節団の移動経路を見ると、当時の世界が、海上交通や貿易、宗教活動などを通して結びついていたことがわかります。

また、支倉常長がスペインやローマを訪れたことは、日本とヨーロッパの交流史を考えるうえでも興味深い出来事です。

こうした歴史を学ぶ際には、使節団がどのような目的で派遣されたのか、当時の国際関係がどのような状況にあったのかを考えることが重要です。

また、使節団が訪れた地域の政治や宗教、経済の状況についても理解する必要があります。

このように、日本とスペインの交流史を学ぶことは、世界史と日本史を結びつけて考えることにつながります。


担当授業|基礎イスパニア語からスペイン史の専門研究へ

内村教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎イスパニア語
  • 総合イスパニア語
  • 西概史
  • 西史特講
  • 演習(西史)

基礎イスパニア語は、スペイン語の基本的な知識や技能を身につけるための科目です。

スペイン語には、日本語や英語とは異なる発音や文法の特徴があります。

例えば、名詞に男性・女性の区別があり、動詞の形も主語や時制などによって変化します。

こうした基本的な文法や語彙を身につけることで、スペイン語の文章を読み、考えを伝える力を高めていくことができます。

また、総合イスパニア語では、スペイン語を使うためのさまざまな技能を伸ばすことが期待されます。

さらに、西概史では、スペインの歴史の大きな流れを学ぶことができます。

科目名の「西」は、ここではスペインを指します。

また、西史特講では、スペイン史の専門的なテーマについて、より深く学ぶことが期待されます。

そして、演習(西史)では、スペイン史を中心とした専門的な研究に取り組みます。

このように、スペイン語の基礎学習から、スペインの歴史、専門的な歴史研究へと学びを広げることができます。

なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① スペイン史を中心にヨーロッパ史・ラテンアメリカ史も学ぶ

内村教授のゼミでは、スペイン史を中心に、ヨーロッパ史やラテンアメリカ史に関するテーマについて、学生一人ひとりが研究できるよう指導が行われます。

提供されたゼミ紹介情報によると、歴史学の研究手法や最新の研究テーマを学びながら、専門的な研究に取り組むことが目指されています。

スペイン史を研究する際には、スペイン国内の出来事だけでなく、ヨーロッパやラテンアメリカとの関係についても理解する必要があります。

例えば、16〜17世紀のスペインを研究する場合、ヨーロッパの国際関係や、アメリカ大陸への進出などが重要な背景になります。

また、スペイン語がラテンアメリカに広がった歴史を研究する場合、植民地支配や現地の社会、文化の変化についても考える必要があります。

そのため、スペイン史を中心に学びながら、研究対象をヨーロッパやラテンアメリカへと広げられることは、歴史を多角的に理解するうえで重要です。

こうした学びを通して、スペインを一つの国としてだけでなく、世界の歴史の中に位置づけて考えることができます。


ゼミの特色② 歴史学の研究手法を身につける

内村教授のゼミでは、歴史学の研究手法を学ぶことが目指されています。

歴史学では、過去の出来事について、さまざまな資料をもとに考えます。

例えば、当時の手紙や法律、行政文書、記録、年代記などが、歴史研究の資料になることがあります。

こうした資料は、歴史を研究するための重要な手がかりです。

しかし、資料に書かれている内容を、そのまま事実として受け入れることはできません。

例えば、ある人物が書いた手紙には、その人自身の考えや立場が反映されている可能性があります。

また、政府が作成した記録には、当時の政治的な目的や制度の影響が含まれている場合があります。

そのため、歴史学では、資料がいつ、誰によって、どのような目的で作成されたのかを考えることが重要です。

また、複数の資料を比較し、共通点や違いを確認することも必要です。

さらに、これまでの研究者がどのような解釈を行ってきたのかを調べることも大切です。

こうした方法を学ぶことで、歴史を単に暗記するのではなく、資料に基づいて考える力を身につけることができます。


ゼミの特色③ 現代の問題を歴史的な視点から分析する

内村教授のゼミでは、過去の出来事だけでなく、現代のさまざまな問題を歴史的な視点から分析する方法を身につけることも目指されています。

例えば、スペインの地域独立をめぐる問題があります。

カタルーニャの独立をめぐる動きは、現代の政治的な問題ですが、その背景には長い歴史があります。

また、スペインの移民問題について考える際にも、過去の植民地支配や国際関係、経済の変化などが関わっています。

さらに、スペインとラテンアメリカの関係について考える場合、植民地支配や独立の歴史を理解することが重要です。

こうした問題を研究する際には、現在のニュースだけでなく、歴史的な背景を調べる必要があります。

例えば、ある地域の政治的な対立について考える場合、その地域が過去にどのような制度を持っていたのか、中央政府との関係がどのように変化してきたのかを調べることが考えられます。

ただし、現代の問題を歴史だけで説明することはできません。

現在の政治や経済、社会の状況も重要です。

そのため、歴史的な背景と現代の状況を結びつけながら考えることが大切です。

こうした学びを通して、歴史を現在の社会を理解するための手がかりとして活用する力を身につけることができます。


ゼミの特色④ 自分の研究テーマを選び、深めていく

内村教授のゼミでは、学生一人ひとりが、スペイン史やヨーロッパ史、ラテンアメリカ史に関するテーマについて研究できるよう指導が行われます。

研究テーマを選ぶ際には、まず自分がどのような問題に関心を持っているのかを整理することが重要です。

例えば、レコンキスタに関心がある場合、特定の時代や地域における宗教や政治の関係について調べることが考えられます。

また、スペインの国家形成に関心がある場合、カスティーリャとアラゴンの関係や、複合君主政の仕組みについて研究することができます。

さらに、スペインと日本の交流に関心がある場合、16〜17世紀の宣教師や使節団の活動について調べることも考えられます。

ただし、研究テーマは広すぎると、十分に調べることが難しくなります。

例えば、「スペインの歴史について研究したい」というテーマだけでは、対象となる時代や問題が多すぎるかもしれません。

そこで、特定の時代や地域、出来事、人物などに対象を絞ることが重要です。

また、研究を進める際には、関連する資料や先行研究を調べる必要があります。

こうした過程を通して、自分の関心を具体的な研究課題へと発展させていきます。


スペイン語を学ぶことが歴史研究につながる理由

スペイン史を研究する際には、スペイン語を理解することが重要です。

例えば、スペインの歴史について調べる場合、スペイン語で書かれた書籍や論文、史料などが役立つことがあります。

また、スペインの研究機関や博物館、図書館などが公開している資料にも、スペイン語が使われています。

そのため、スペイン語を学ぶことで、翻訳された資料だけでなく、原文に触れるための力を身につけることができます。

さらに、スペイン語を理解することは、現代のスペイン社会について調べる際にも役立ちます。

例えば、スペインのニュースや政府の資料、文化に関する情報などを読むことができます。

また、スペイン語圏の人々が、歴史や社会問題についてどのように議論しているのかを知ることもできます。

ただし、16〜17世紀の史料を読む場合には、現代のスペイン語とは異なる表現や文法が使われていることがあります。

そのため、歴史研究では、言語の知識だけでなく、史料を読み解くための専門的な方法も必要です。

スペイン語を学びながら歴史を研究することは、言語と専門分野を結びつける学びにつながります。

スペイン史の資料を読みながら上智大学イスパニア語学科への進学を考える高校生のイメージ

高校生のうちからできるスペイン史の学び

内村教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず世界史の授業で学んだ内容を振り返ってみましょう。

例えば、レコンキスタや大航海時代、スペイン帝国などは、スペイン史を理解するための重要なテーマです。

また、スペインの歴史的な建築物や文化遺産について調べることもおすすめです。

さらに、現代のスペインに関するニュースを読み、歴史とのつながりを考えることもできます。

例えば、次のような問いを考えてみましょう。

  • なぜイベリア半島には複数の王国が存在していたのか
  • レコンキスタは、スペインの政治や社会にどのような影響を与えたのか
  • カスティーリャとアラゴンは、どのように結びついていったのか
  • 16〜17世紀のスペインは、どのような政治体制を持っていたのか
  • スペインの海外進出は、ヨーロッパやアメリカ大陸にどのような影響を与えたのか
  • スペインの地域言語や文化は、どのような歴史的な背景を持っているのか
  • 日本とスペインの交流は、いつ、どのように始まったのか

こうした問いについて調べる際には、学校の教科書だけでなく、歴史に関する書籍や研究機関などが公開している資料を活用してみましょう。

また、スペインの歴史的な建築物や文化遺産について、写真や映像などを通して学ぶこともできます。

ただし、歴史について調べる際には、資料の内容をそのまま受け入れるのではなく、複数の資料を比較することが重要です。

また、現在の価値観だけで過去の出来事を判断するのではなく、当時の社会や政治、文化の状況を理解することも大切です。

こうした学びを通して、歴史を多角的に考える力を身につけることができます。


推薦入試を目指す高校生へ|スペイン史への関心を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部イスパニア語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜスペイン語を学びたいのか、そしてスペイン語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。

例えば、世界史の授業でレコンキスタや大航海時代について学び、スペインの歴史に関心を持った経験があるかもしれません。

また、スペインの建築や街並みを見て、異なる文化の影響が重なっていることに興味を持った人もいるでしょう。

さらに、カタルーニャの独立をめぐるニュースなどを通して、スペインの地域ごとのアイデンティティに関心を持った人もいるかもしれません。

こうした経験や関心を志望理由につなげる際には、単に「スペインの歴史が好き」という気持ちだけでなく、大学で何を学びたいのかを具体的に考えることが重要です。

例えば、「スペイン語を学び、16〜17世紀のスペインの国家形成について研究し、多様な地域や文化がどのように一つの政治的なまとまりを形成していったのかを理解したい」という目標が考えられます。

また、「スペインの地域言語や文化の歴史を学び、現代の地域アイデンティティとの関係について考えたい」という関心も考えられます。

さらに、「日本とスペインの交流史を研究し、16〜17世紀の世界がどのようにつながっていたのかを理解したい」という目標も考えられます。

そのうえで、なぜ外国語学部イスパニア語学科で学びたいのかを説明できるようにしましょう。

例えば、「スペイン語を身につけ、スペインの歴史資料や研究成果を原文で理解しながら、歴史と現代社会の関係を研究したい」という目標が考えられます。

また、内村教授の研究分野に関心がある場合でも、イスパニア語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。

スペイン語の学習と歴史研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。

出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。


まとめ|スペインの歴史を通して現代の多様性を理解する

内村俊太教授は、16〜17世紀のスペイン史を専門とし、多様な社会や文化、宗教、言語を持つ人々が、どのように「スペイン」という政治的なまとまりを形成していったのかを研究する研究者です。

提供された教員紹介情報では、上智大学外国語学部イスパニア語学科の学科長としても紹介されています。

研究では、レコンキスタの歴史や、複数の王国の結びつき、16〜17世紀の国家形成などを通して、現在のスペインに残る多様性の背景を考えることができます。

担当科目には、基礎イスパニア語、総合イスパニア語、西概史、西史特講、演習(西史)などが含まれています。

ゼミでは、スペイン史を中心に、ヨーロッパ史やラテンアメリカ史に関するテーマについて研究し、歴史学の研究手法や、現代の問題を歴史的な視点から分析する方法を学ぶことが目指されています。

歴史は、過去の出来事を覚えるだけの学問ではありません。

現在の社会や文化、政治的な問題が、どのような歴史的な背景の中で生まれてきたのかを理解するための学問でもあります。

スペインの歴史を学ぶことは、現在のスペイン社会の多様性や、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、日本との関係を理解することにもつながります。

スペイン史に関心がある方、国家形成や多文化社会について研究したい方、歴史を通して現代の問題を考えたい方は、内村教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部イスパニア語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

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※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。