
上智大学 外国語学部 フランス語学科|高齢化は経済をどう変える?モンフォール ブリウー准教授の日欧経済比較と金融研究
- 1. モンフォール ブリウー准教授のプロフィール|ヨーロッパ経済と金融論の専門家
- 2. 研究内容① 日本の「失われた10年」から何を学べる?
- 3. 研究内容② アベノミクスとは?金融政策と財政政策を考える
- 4. 研究内容③ なぜヨーロッパの研究者が日本経済に注目するのか
- 5. 研究内容④ 高齢化は経済をどう変える?
- 6. 高齢化と年金制度|将来の暮らしをどう支える?
- 7. 高齢化と消費|高齢者が増えると市場はどう変わる?
- 8. 高齢化と金融|人々の貯蓄や投資はどう変わる?
- 9. 高齢化への政策対応|日本とヨーロッパを比較する意義
- 10. 国際的な研究活動|高齢化の経済学を世界と考える
- 11. 担当授業|フランス語の基礎から世界経済まで
- 12. ゼミの特色① 自分で経済の研究テーマを選ぶ
- 13. ゼミの特色② 問題を定義し、先行研究を批判的に検討する
- 14. ゼミの特色③ データを使って経済問題を分析する
- 15. ゼミの特色④ 歴史的な視点と国際比較の視点を組み合わせる
- 16. ゼミの特色⑤ フランス語と英語で経済を学ぶ
- 17. フランスの観光産業を経済学で考える
- 18. フランスの高級品産業を経済学で考える
- 19. 高校生のうちからできる日欧経済比較の学び
- 20. 推薦入試を目指す高校生へ|経済への関心を志望理由につなげよう
- 21. まとめ|フランス語を使って日本とヨーロッパの経済を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部フランス語学科のモンフォール ブリウー准教授についてご紹介します。
皆さんは、日本の少子高齢化が経済にどのような影響を与えるのか、考えたことがありますか。
働く人の数が減ると、企業の活動はどうなるのでしょうか。高齢者が増えることで、年金や医療、消費のあり方はどのように変わるのでしょうか。
こうした問題は、日本だけの課題ではありません。フランスをはじめとするヨーロッパの国々でも、高齢化と経済の関係は重要な研究テーマになっています。
では、日本とヨーロッパでは、高齢化が経済に与える影響にどのような共通点や違いがあるのでしょうか。
また、日本が長年経験してきた経済の停滞や金融政策から、ヨーロッパの国々は何を学べるのでしょうか。
上智大学外国語学部フランス語学科のモンフォール ブリウー准教授は、ヨーロッパ経済と金融論を専門とし、日本とヨーロッパの経済を比較する研究に取り組んでいます。
近年は、高齢化が経済に与える影響と、それに対応するための政策に関心を寄せています。
今回は、モンフォール准教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、フランス語を学びながら経済学を研究する魅力をご紹介します。
上智大学の推薦入試を目指す高校生の皆さんは、志望理由書や面接対策の参考にしてください。
モンフォール ブリウー准教授のプロフィール|ヨーロッパ経済と金融論の専門家
モンフォール ブリウー准教授は、上智大学外国語学部フランス語学科に所属する准教授です。
主な専門分野は、ヨーロッパ経済と金融論です。
提供された教員紹介情報によると、日本とヨーロッパの経済を比較する研究を行っています。
これまでに、日本の1990年代の経済停滞からアベノミクスまでの経済政策を取り上げた著書を出版しています。
また、近年は高齢化が日本とヨーロッパの経済に与える影響と、それに対応する政策について研究上の関心を寄せています。
「外国語学部なのに経済学を研究するの?」と意外に感じる高校生もいるかもしれません。
しかし、外国語学部で学ぶことは、言語を習得することだけではありません。
フランス語を使って、フランスやヨーロッパの政治、社会、経済、文化などを理解することも重要な学びです。
例えば、フランス語の新聞や政府の資料を読むことができれば、日本語や英語だけでは得られない情報に触れる機会が広がります。
また、経済政策について研究する際にも、現地の言語を理解することは、制度の背景や社会的な議論を知る手がかりになります。
モンフォール准教授の研究分野は、語学と経済学を結びつけて学びたい学生にとって、興味深いものと言えるでしょう。
研究内容① 日本の「失われた10年」から何を学べる?
モンフォール准教授は、これまでに、日本の1990年代のいわゆる「失われた10年」からアベノミクスまでの経済政策を取り上げた著書を出版しています。
「失われた10年」とは、一般的に、1990年代の日本で続いた経済の停滞を指す表現です。
日本では、1980年代後半に株価や土地の価格が大きく上昇しました。
しかし、1990年代初めにバブル経済が崩壊すると、資産価格が下落し、金融機関や企業の経営に大きな影響が生じました。
その後、日本経済は長期にわたる低成長やデフレなどの問題に直面しました。
デフレとは、物価が継続的に下落する現象です。
物価が下がることは、一見すると消費者にとってよいことのように思えるかもしれません。
しかし、物価や賃金が長期間にわたって上がりにくい状況では、企業の売上や利益、設備投資などに影響が生じる場合があります。
また、将来の経済成長に対する期待が弱まると、企業や家計が支出を控えることもあります。
こうした問題に対して、日本政府や日本銀行は、さまざまな経済政策を実施してきました。
では、それらの政策にはどのような効果があり、どのような課題が残ったのでしょうか。
日本の経験を研究することは、経済が長期間停滞したときに、政府や中央銀行がどのように対応すべきかを考えることにつながります。
研究内容② アベノミクスとは?金融政策と財政政策を考える
モンフォール准教授が著書で取り上げた日本の経済政策には、アベノミクスも含まれています。
アベノミクスとは、2012年末に発足した第2次安倍政権のもとで進められた経済政策の総称です。
一般的に、アベノミクスは「三本の矢」と呼ばれる政策の組み合わせによって説明されます。
- 大胆な金融政策
- 機動的な財政政策
- 民間投資を喚起する成長戦略
金融政策とは、中央銀行が金利や資金供給などを通して、経済活動や物価に働きかける政策です。
例えば、金利が低下すると、企業や家計がお金を借りやすくなり、設備投資や住宅購入などを後押しする場合があります。
一方、財政政策とは、政府が税金や公共支出などを通して経済に働きかける政策です。
例えば、景気が悪化したときに公共投資を増やすことで、需要を支えようとする場合があります。
また、成長戦略では、企業の生産性向上や新しい産業の育成などを通して、経済成長を促すことが目指されます。
ただし、経済政策の効果を評価することは簡単ではありません。
例えば、ある時期に株価が上昇したとしても、それが特定の政策だけによるものなのか、世界経済の動向なども影響しているのかを考える必要があります。
また、経済全体の成長と、個々の家計の生活実感が一致するとは限りません。
経済政策を研究する際には、複数の指標や資料を使いながら、政策の効果と課題を分析することが重要です。
研究内容③ なぜヨーロッパの研究者が日本経済に注目するのか
日本の経済政策は、日本国内だけでなく、海外の研究者からも注目されてきました。
その理由の一つは、日本が長期的な経済停滞やデフレ、低金利などの問題を経験してきたことです。
ヨーロッパでも、世界金融危機や欧州債務危機などを通して、景気の停滞や金融政策の課題が議論されてきました。
また、人口の高齢化や労働力不足など、日本と共通する問題を抱える国もあります。
そのため、日本の経済政策を研究することは、ヨーロッパの経済政策を考える際にも参考になります。
例えば、低成長が続く社会では、どのような金融政策が効果的なのでしょうか。
また、高齢化によって働く人が減少する場合、経済成長を維持するためには何が必要なのでしょうか。
さらに、年金や医療などの社会保障制度を維持するためには、どのような政策が求められるのでしょうか。
こうした問いは、日本とヨーロッパの両方に関わるものです。
ただし、日本とヨーロッパでは、経済構造や制度、歴史的な背景が異なります。
そのため、日本で実施された政策が、ヨーロッパでも同じ効果を持つとは限りません。
比較研究では、共通点だけでなく、制度や社会の違いを踏まえて考えることが重要です。
研究内容④ 高齢化は経済をどう変える?
モンフォール准教授が近年関心を寄せているテーマが、高齢化と経済の関係です。
日本は、世界でも高齢化が進んだ国の一つです。
また、フランスをはじめとするヨーロッパの国々でも、高齢化は重要な政策課題となっています。
高齢化が進むと、経済にはどのような変化が生まれるのでしょうか。
まず考えられるのが、働く人の数の変化です。
一般的に、生産年齢人口が減少すると、企業が必要な人材を確保することが難しくなる場合があります。
例えば、医療や介護、建設、運輸などの分野では、人手不足が大きな課題になることがあります。
一方、高齢者が増えることで、医療や介護などのサービスに対する需要が高まる可能性があります。
また、旅行や健康関連の商品、生活支援サービスなど、高齢者の生活に関わる市場が変化することも考えられます。
さらに、年金や医療などの社会保障制度にも影響が生じます。
高齢者の割合が増えると、社会保障に必要な支出が増加する場合があります。
そのため、制度をどのように維持するのかが重要な政策課題になります。
ただし、高齢化が必ず経済成長を妨げると決まっているわけではありません。
高齢者の就業や技術革新、生産性の向上などによって、経済への影響は変わる可能性があります。
高齢化と経済の関係を考える際には、人口の変化だけでなく、働き方や技術、政策なども合わせて分析することが重要です。

高齢化と年金制度|将来の暮らしをどう支える?
高齢化が経済に与える影響を考える際に、重要なテーマの一つが年金制度です。
年金制度は、高齢期の生活を支えるための社会保障制度です。
日本では、公的年金制度が高齢期の所得保障において重要な役割を担っています。
一方、フランスにも公的年金制度があり、そのあり方について社会的な議論が続いてきました。
では、高齢化が進むと、年金制度にはどのような影響が生じるのでしょうか。
例えば、年金を受け取る人が増え、保険料を負担する働き手の割合が減少すると、制度の財政に影響が生じる場合があります。
そのため、年金の支給開始年齢や保険料、給付水準などについて議論が行われることがあります。
また、高齢者が働き続けることを支援する政策も重要です。
例えば、健康状態や希望に応じて働き続けられる環境を整えることで、社会参加や所得の確保につながる場合があります。
ただし、すべての高齢者が同じように働けるわけではありません。
健康状態や職業経験、生活環境などによって、働き方の選択肢は異なります。
そのため、年金制度や高齢者の就業について考える際には、経済的な効率だけでなく、人々の生活の安定や公平性にも目を向ける必要があります。
高齢化と消費|高齢者が増えると市場はどう変わる?
高齢化は、企業の活動や消費のあり方にも影響を与える可能性があります。
例えば、高齢者の割合が増えることで、医療や介護、健康関連の商品やサービスに対する需要が高まることが考えられます。
また、旅行や趣味、住まいなどの分野でも、消費の傾向が変化する場合があります。
一方、若い世代の人口が減少すると、子ども向けの商品やサービスなど、一部の市場に影響が生じる可能性があります。
では、企業はこうした人口構造の変化にどのように対応すればよいのでしょうか。
例えば、高齢者が利用しやすい商品やサービスを開発することが考えられます。
また、デジタル技術を活用して、買い物や医療、生活支援などのサービスを提供する方法もあります。
さらに、人口が減少する地域では、交通や商業施設などの維持が課題になる場合があります。
こうした問題は、企業の経営だけでなく、地域社会のあり方にも関わります。
高齢化と経済の研究では、人口の変化が消費や産業、地域社会にどのような影響を与えるのかを考えることができます。
高齢化と金融|人々の貯蓄や投資はどう変わる?
モンフォール准教授の専門分野である金融論は、高齢化の問題とも深く関わっています。
金融とは、お金を必要とする人や企業に資金を届ける仕組みや、その資金の流れに関わる活動を指します。
例えば、銀行の預金や融資、株式や債券への投資などが金融に関わります。
では、高齢化が進むと、人々の貯蓄や投資の行動はどのように変わるのでしょうか。
一般的に、人々は人生の段階によって、収入や支出、貯蓄の目的が変化します。
例えば、働いている時期には、将来の生活に備えて貯蓄を増やす人がいるかもしれません。
一方、退職後には、年金や貯蓄を使いながら生活する人もいます。
こうした行動の変化は、金融市場や経済全体に影響する可能性があります。
また、高齢化が進む社会では、資産形成や老後の生活資金、金融サービスの利用なども重要な課題になります。
ただし、貯蓄や投資の行動は、年齢だけで決まるものではありません。
所得や資産、家族構成、社会保障制度などによっても異なります。
そのため、高齢化と金融の関係を考える際には、人口構造だけでなく、経済制度や人々の生活状況も合わせて分析する必要があります。
高齢化への政策対応|日本とヨーロッパを比較する意義
日本とヨーロッパでは、高齢化に対応するために、さまざまな政策が検討・実施されています。
例えば、高齢者の就業を支援する政策や、医療・介護サービスの整備、年金制度の改革などがあります。
また、働く人の数が減少することに対応するため、技術革新や生産性の向上を促す政策も重要です。
さらに、移民政策や労働市場の制度なども、人口構造の変化と関わるテーマです。
では、どのような政策が効果的なのでしょうか。
その答えは、国の経済状況や社会制度によって異なります。
例えば、高齢者の就業を促す政策を考える場合、健康状態や職業経験、労働市場の状況などを踏まえる必要があります。
また、医療や介護サービスを整備する際には、財政負担や人材確保などの問題も考えなければなりません。
比較研究では、政策の内容だけでなく、その政策がどのような背景で導入され、どのような効果をもたらしたのかを分析します。
日本とヨーロッパを比較することで、それぞれの政策の特徴や課題を理解し、今後の社会のあり方について考えることができます。
国際的な研究活動|高齢化の経済学を世界と考える
提供された教員紹介情報によると、モンフォール准教授は、高齢化が経済に与える影響を扱う学術誌『Journal of the Economics of Ageing』の特集号で、編集者を務めることも紹介されています。
学術誌とは、研究者が研究成果を発表するための専門的な刊行物です。
例えば、経済学の研究では、統計データを分析した結果や、経済政策の効果について検討した論文などが掲載されます。
また、特集号では、特定の研究テーマに関する論文を集めて掲載することがあります。
高齢化の経済学は、日本だけでなく、ヨーロッパをはじめとする多くの国々に関わる研究分野です。
そのため、異なる国や地域の研究者が、それぞれのデータや研究成果を共有することには大きな意義があります。
例えば、日本の高齢化の経験を研究した成果が、ヨーロッパの政策を考える際の参考になる場合があります。
また、ヨーロッパの制度や政策を分析することで、日本の課題を考えるための新しい視点を得ることもできます。
このように、経済学の研究では、国際的な比較や研究交流が重要な役割を果たしています。
担当授業|フランス語の基礎から世界経済まで
モンフォール准教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。
- 基礎フランス語II
- 総合演習IV
- 既習者フランス語
- 演習(経済学)
- 経済学概論〜フランスとヨーロッパ
- Key Global Economies
基礎フランス語IIは、フランス語の基本的な知識や技能を身につけるための科目です。
また、既習者フランス語は、入学前からフランス語を学んできた学生などを対象とする科目です。
フランス語の学習では、文法や語彙、発音などの基礎を身につけながら、文章を読み、考えを伝える力を高めていくことが重要です。
さらに、経済学概論〜フランスとヨーロッパでは、フランスやヨーロッパを題材に、経済学の基本的な考え方を学ぶことが期待されます。
例えば、経済成長や雇用、物価、金融政策などの問題を、具体的な国や地域の事例を通して理解することができます。
また、Key Global Economiesでは、世界の主要な経済について学ぶことが想定されます。
国際経済を理解するためには、一つの国だけでなく、複数の国や地域の経済を比較することが重要です。
そして、演習(経済学)では、学生自身が経済に関するテーマを設定し、研究を進めます。
このように、モンフォール准教授の担当科目には、フランス語の基礎学習から、フランスやヨーロッパの経済、世界経済、専門的な経済研究まで含まれています。
なお、担当科目や具体的な授業内容、開講状況は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。
ゼミの特色① 自分で経済の研究テーマを選ぶ
モンフォール准教授のゼミでは、学生が自分で選んだ経済のテーマについて研究を進めます。
提供されたゼミ紹介情報によると、ゼミの前半では、担当教員の研究内容を中心に説明が行われます。
その後、学生は自分の関心に応じて研究テーマを選び、探究を進めます。
研究テーマの例として、次のような分野が紹介されています。
- 環境経済学
- 観光産業
- 高級品産業
例えば、環境経済学では、環境問題と経済活動の関係について研究することができます。
また、観光産業では、観光が地域経済や雇用に与える影響などを考えることができます。
さらに、高級品産業では、ブランドの価値や消費者の行動、国際市場などについて研究することが考えられます。
フランスは、観光やファッション、高級ブランドなどで世界的に知られています。
こうした産業を経済学の視点から研究することで、文化や社会と経済の関係について理解を深めることができます。
自分の興味を経済学の研究テーマへと発展させられる点が、このゼミの魅力の一つです。
ゼミの特色② 問題を定義し、先行研究を批判的に検討する
モンフォール准教授のゼミでは、学生が研究テーマを選ぶだけでなく、問題を定義し、先行研究を批判的に検討することが重視されています。
研究では、まず何を明らかにしたいのかを具体的にする必要があります。
例えば、「フランスの観光産業について研究したい」という関心だけでは、研究の範囲が広すぎるかもしれません。
そこで、「観光客の増加は地域経済にどのような影響を与えるのか」といった具体的な問いを設定することが考えられます。
また、研究を進める際には、これまでにどのような研究が行われてきたのかを調べる必要があります。
こうした過去の研究を、先行研究と呼びます。
先行研究を読むことで、自分が考えている問題について、すでに何が明らかになっているのかを知ることができます。
一方、先行研究をそのまま受け入れるだけでは十分ではありません。
例えば、研究に使われたデータが適切なのか、分析方法に問題がないのか、ほかの解釈が可能ではないかといった点を考える必要があります。
こうした姿勢が、批判的に検討するということです。
批判的に考えることは、相手の研究を否定することではありません。
根拠や方法を丁寧に確認しながら、よりよい理解を目指すことが重要です。
ゼミの特色③ データを使って経済問題を分析する
モンフォール准教授のゼミでは、データを分析し、その結果を口頭と文章で発表できるようになることが目指されています。
経済学では、統計データを使って社会の変化を調べることがあります。
例えば、高齢化と経済成長の関係について研究する場合、人口構成や就業率、経済成長率などのデータを使うことが考えられます。
また、観光産業について研究する場合、観光客数や観光消費額、雇用などのデータを調べることができます。
さらに、高級品産業について研究する場合、輸出額や市場規模、消費者の動向などを分析することも考えられます。
ただし、データを集めるだけでは研究にはなりません。
例えば、ある国で高齢化率が上昇し、同じ時期に経済成長率が低下したとしても、それだけで高齢化が経済成長率の低下を引き起こしたとは言えません。
経済成長には、技術革新や投資、国際経済の動向など、さまざまな要因が関わっています。
そのため、データを分析する際には、ほかの要因の影響も考える必要があります。
また、統計の定義や調査方法が異なる場合、国際比較には注意が必要です。
こうした点を踏まえながら、データを使って経済問題を分析する力を身につけることが、ゼミの重要な学びになります。

ゼミの特色④ 歴史的な視点と国際比較の視点を組み合わせる
モンフォール准教授のゼミでは、経済問題の近年の変化をたどる歴史的な視点と、日本と各国を比較する視点の両方を取り入れることが望ましいとされています。
例えば、フランスの観光産業について研究する場合、現在の観光客数だけを調べるのではなく、過去からどのように変化してきたのかを考えることができます。
また、日本の観光産業と比較することで、それぞれの特徴や課題を理解することができます。
さらに、高齢化について研究する場合も、現在の人口構造だけでなく、過去からの変化を調べることが重要です。
例えば、日本とフランスでは、高齢化が進む速度や社会保障制度の仕組みが異なります。
こうした違いを踏まえて比較することで、高齢化が経済に与える影響をより深く理解することができます。
歴史的な視点を持つことは、現在の経済問題がどのような過程で生まれたのかを理解することにつながります。
また、国際比較の視点を持つことは、一つの国だけを見ていては気づきにくい特徴や課題を発見することにつながります。
この二つの視点を組み合わせることで、経済問題を多面的に考えることができます。
ゼミの特色⑤ フランス語と英語で経済を学ぶ
提供されたゼミ紹介情報によると、モンフォール准教授のゼミでは、授業がフランス語と英語で行われると紹介されています。
また、フランス語が話せない学生や、スペイン語を話す学生も歓迎されているとされています。
これは、経済学の研究が、特定の言語だけに限られないことを示す特徴と言えるでしょう。
例えば、国際経済に関する研究では、英語で書かれた論文や資料を読む機会があります。
また、フランスやヨーロッパの経済について研究する際には、フランス語の資料が役立つ場合があります。
さらに、スペイン語圏の経済について研究する場合には、スペイン語の資料が参考になることもあります。
このように、複数の言語を使うことで、研究に利用できる情報の範囲が広がります。
ただし、実際の授業で求められる語学力や履修条件については、年度ごとのシラバスなどで確認する必要があります。
外国語を学びながら経済学を研究することは、国際的な視点を身につけるうえでも重要な経験になります。
フランスの観光産業を経済学で考える
モンフォール准教授のゼミで紹介されている研究テーマの一つに、観光産業があります。
フランスは、世界的に知られる観光地を数多く持つ国です。
例えば、パリの美術館や歴史的な建造物、地方の文化や食などは、観光資源として注目されています。
では、観光産業は経済にどのような影響を与えるのでしょうか。
観光客が訪れることで、宿泊施設や飲食店、交通機関などに需要が生まれます。
また、観光関連の仕事が生まれ、地域経済に影響する場合があります。
一方、観光客が特定の地域に集中すると、混雑や環境負荷、地域住民の生活への影響などが問題になることもあります。
そのため、観光産業を研究する際には、経済的な利益だけでなく、社会や環境への影響も考える必要があります。
例えば、観光客数の増加が地域経済にどのような効果をもたらしたのかを調べることができます。
また、日本とフランスの観光政策を比較することで、それぞれの特徴や課題を考えることもできます。
観光という身近なテーマから、経済学の研究へと関心を広げられる点は魅力的です。
フランスの高級品産業を経済学で考える
モンフォール准教授のゼミでは、高級品産業も研究テーマの例として紹介されています。
フランスは、ファッションや化粧品、宝飾品などの高級ブランドで世界的に知られています。
では、なぜ高級ブランドの商品は高い価格でも購入されるのでしょうか。
その背景には、品質やデザイン、ブランドの歴史、希少性、消費者の価値観など、さまざまな要因があります。
例えば、同じような機能を持つ商品でも、ブランドによって価格が大きく異なる場合があります。
また、高級ブランドの商品は、品質だけでなく、社会的なイメージや文化的な価値と結びついていることもあります。
こうした問題は、消費者行動や市場の仕組みを考えるうえで興味深いテーマです。
さらに、高級品産業は国際経済とも深く関わっています。
例えば、為替レートの変化は、海外から商品を購入する人々の負担に影響する場合があります。
また、国際的な需要の変化は、企業の売上や生産活動に影響することがあります。
高級品産業を経済学の視点から研究することで、フランスの文化と国際ビジネスの関係について理解を深めることができます。
高校生のうちからできる日欧経済比較の学び
モンフォール准教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、まず身近な経済ニュースに注目してみましょう。
例えば、少子高齢化や年金、物価、円安、金利などのニュースは、経済学を学ぶきっかけになります。
また、フランスやヨーロッパの経済について調べることで、日本との違いを考えることができます。
例えば、次のような問いを考えてみましょう。
- 日本とフランスでは、高齢化の進み方にどのような違いがあるのか
- 高齢化は、働く人の数や経済成長にどのような影響を与えるのか
- 日本とヨーロッパでは、金融政策にどのような違いがあるのか
- フランスの観光産業は、地域経済にどのような影響を与えているのか
- フランスの高級ブランドは、なぜ世界中の消費者から支持されているのか
- 日本の経済政策の経験から、ヨーロッパは何を学べるのか
こうした問いについて調べる際には、政治・経済や公共、地理などの授業で学んだ内容を活用してみましょう。
また、政府や中央銀行、国際機関などが公開している統計資料を調べることもおすすめです。
例えば、日本の人口構造や経済成長率について調べ、フランスやヨーロッパのデータと比較することができます。
ただし、国際比較では、統計の定義や調査方法、対象期間などが異なる場合があります。
そのため、数字だけを単純に比較するのではなく、どのような条件で作成されたデータなのかを確認することが重要です。
こうした調査を通して、経済問題を客観的に考える力を身につけることができます。
推薦入試を目指す高校生へ|経済への関心を志望理由につなげよう
上智大学外国語学部フランス語学科の推薦入試を考えている皆さんは、なぜフランス語を学びたいのか、そしてフランス語を使って何を研究したいのかを整理してみましょう。
例えば、少子高齢化や年金制度に関するニュースを見て、将来の日本経済に関心を持った経験があるかもしれません。
また、円安や物価上昇などのニュースをきっかけに、金融政策や国際経済に興味を持った人もいるでしょう。
さらに、フランスの観光産業や高級ブランドについて調べる中で、文化と経済の関係に関心を持った人もいるかもしれません。
こうした経験や関心を志望理由につなげる際には、単に「経済学に興味がある」という気持ちだけでなく、大学で何を学びたいのかを具体的に考えることが重要です。
例えば、「日本とフランスの高齢化を比較し、人口構造の変化が経済成長や社会保障制度に与える影響について研究したい」という目標が考えられます。
また、「フランスの観光産業や高級品産業を経済学の視点から分析し、文化と国際ビジネスの関係について学びたい」という関心も考えられます。
そのうえで、なぜ経済学部ではなく、外国語学部フランス語学科で学びたいのかを説明できるようにしましょう。
例えば、「フランス語を身につけ、フランス語の資料や報道にも触れながら、日本とヨーロッパの経済を比較研究したい」という目標が考えられます。
また、モンフォール准教授の研究分野に関心がある場合でも、フランス語学科全体の教育内容について理解しておくことが重要です。
フランス語の学習と経済学の研究をどのように結びつけたいのか、大学のカリキュラムや授業内容を調べながら考えてみましょう。
なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限りません。
出願資格や選考方法、提出書類、面接の実施内容などについては、必ず対象年度の最新の入学試験要項を確認してください。

まとめ|フランス語を使って日本とヨーロッパの経済を考える
モンフォール ブリウー准教授は、ヨーロッパ経済と金融論を専門とし、日本とヨーロッパの経済を比較する研究に取り組む研究者です。
これまでに、日本の1990年代の経済停滞からアベノミクスまでの経済政策を取り上げた著書を出版しています。
また、近年は高齢化が日本とヨーロッパの経済に与える影響と、それに対応する政策について研究上の関心を寄せています。
担当科目には、基礎フランス語II、既習者フランス語、経済学概論〜フランスとヨーロッパ、Key Global Economies、演習(経済学)などが含まれています。
ゼミでは、学生が自分で選んだ経済のテーマについて、問題を定義し、先行研究を批判的に検討し、データを分析して研究成果を発表することを目指します。
また、環境経済学や観光産業、高級品産業など、幅広いテーマを研究対象として考えることができます。
経済学は、私たちの生活と深く関わる学問です。
物価や金利、雇用、年金、観光、国際ビジネスなど、身近な問題の背景には、経済の仕組みがあります。
そして、日本とヨーロッパを比較することで、一つの国だけを見ていては気づきにくい特徴や課題を発見することができます。
外国語学部で経済学を学ぶことは、言語を通して社会を理解し、国際的な視点から経済問題を考えることにつながります。
ヨーロッパ経済に関心がある方、高齢化と経済の関係について研究したい方、フランス語を使って国際ビジネスや金融について学びたい方は、モンフォール准教授の研究分野をきっかけに、上智大学外国語学部フランス語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


