上智大学外国語学部ドイツ語学科で言語学やドイツ語の表現について学ぶイメージ

上智大学 外国語学部 ドイツ語学科|「なんか不自然」には理由がある!高橋亮介教授と探る「ドイツ語らしさ」

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。今回のテーマは、上智大学外国語学部ドイツ語学科の高橋亮介教授についてご紹介します。

皆さんは、英語を勉強しているときに、「文法は合っているはずなのに、なぜこの表現は不自然なのだろう」と疑問に思ったことはありませんか。

例えば、日本語では自然に使える表現を英語に直訳すると、意味は伝わっても、普段あまり使われない言い方になることがあります。

また、辞書では似た意味として紹介されている単語でも、実際の会話や文章では使い分けが必要になることがあります。

こうした疑問は、単なる語学学習の悩みではありません。実は、ことばの仕組みを解き明かす言語学の研究テーマにもなるのです。

上智大学外国語学部ドイツ語学科の高橋亮介教授は、理論言語学の中でも語彙意味論を専門とし、ドイツ語の意味や表現の特徴について研究しています。

今回は、高橋教授の研究内容や担当授業、ゼミの特色を通して、普段何気なく使っていることばを学問として研究する面白さをご紹介します。


高橋亮介教授のプロフィール

高橋亮介教授は、上智大学外国語学部ドイツ語学科に所属する教授です。

主な専門分野は、理論言語学(語彙意味論)とドイツ語学です。

理論言語学とは、人間のことばがどのような仕組みで成り立っているのかを、理論的に説明しようとする研究分野です。

例えば、私たちは日常生活の中で、単語を組み合わせて文章を作り、相手に自分の考えを伝えています。

しかし、なぜ単語を特定の順番に並べる必要があるのでしょうか。

また、なぜある表現は自然に感じられるのに、別の表現は不自然に感じられるのでしょうか。

こうした疑問について、言語の規則性や意味の仕組みを調べながら考えるのが理論言語学です。

高橋教授が専門とする語彙意味論は、その中でも単語の意味に注目する分野です。

ドイツ語の具体的な表現を研究することで、人間のことば全体に共通する仕組みについて考えることにもつながります。


研究テーマ① 語彙意味論とは?単語の意味を研究する学問

語彙意味論とは、単語がどのような意味を持ち、その意味が文の構造や使い方とどのように関係しているのかを研究する分野です。

例えば、日本語には「見る」「眺める」「見つめる」「観察する」といった、似た意味を持つ動詞があります。

どれも目を使って何かを捉えることに関係していますが、使われる場面や表現される意味は少しずつ異なります。

「景色を眺める」と「景色を観察する」では、同じ景色を見ていても、行為の目的や印象が違って感じられるでしょう。

また、「友人を見つめる」と「友人を観察する」でも、受け手が想像する状況は異なります。

こうした違いは、単語の意味が単純な一対一の対応では説明できないことを示しています。

ドイツ語でも、似た意味を持つ単語が、場面や文脈によって使い分けられています。

語彙意味論では、こうした単語の意味の違いを詳しく調べ、どのような規則性があるのかを考えます。

単語の意味を深く研究することは、外国語の表現を正確に理解することにもつながります。


研究テーマ② 「なんか不自然」には理由がある

高橋教授の教員紹介メッセージでは、外国語を学んだり使ったりする中で生まれる素朴な疑問を大切にしてほしいという考えが示されています。

その一つが、「なぜこの表現は不自然なのか」という問いです。

例えば、外国語を学んでいると、文法的な規則を守っているつもりでも、自然な表現にならないことがあります。

その理由として、単語の意味の違いや、特定の単語同士が結びつきやすいという特徴が考えられます。

例えば、日本語では「強い雨」と言いますが、英語では一般的に「heavy rain」という表現が使われます。

英語の「strong」と「heavy」は、どちらも日本語では「強い」と訳される場合がありますが、雨を表すときには通常「heavy」が選ばれます。

このように、単語の意味が似ていても、組み合わせ方には違いがあります。

また、ある表現が不自然に感じられる理由は、文法だけでなく、単語の意味や使われる場面などにも関係します。

言語学では、こうした違いを単に暗記するのではなく、なぜそのような規則性が生まれるのかを考えます。

「なんとなく不自然」という感覚を、具体的な言語の特徴として説明しようとするところに、言語研究の面白さがあります。

大学でドイツ語の文法や単語の意味を研究する学生のイメージ

研究テーマ③ ドイツ語と英語は似ているのに違う?

ドイツ語と英語は、どちらもインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属する言語です。

そのため、単語や文法の一部に共通する特徴があります。

例えば、英語の「house」とドイツ語の「Haus」は、形も意味も似ています。

また、英語の「water」とドイツ語の「Wasser」も、共通する語源を持つ単語です。

こうした単語を見ると、英語を学んできた高校生にとって、ドイツ語が少し身近に感じられるかもしれません。

しかし、ドイツ語と英語には大きな違いもあります。

例えば、ドイツ語の名詞には文法上の性があり、男性名詞、女性名詞、中性名詞に分けられます。

また、名詞が文の中でどのような役割を持つのかによって、冠詞などの形が変化します。

さらに、動詞の位置にも特徴があります。

ドイツ語の平叙文では、定形動詞が原則として文の二番目の位置に置かれます。一方、従属節では定形動詞が節の最後に置かれることがあります。

このように、英語とドイツ語は近い関係にありながら、異なる文法の仕組みを持っています。

二つの言語を比較することで、それぞれの言語の特徴がより明確になります。


研究テーマ④ なぜ語順が違うのか?ドイツ語の文の仕組み

高橋教授が受験生へのメッセージで挙げている疑問の一つに、語順の問題があります。

語順とは、文の中で単語が並ぶ順番のことです。

例えば、日本語では「私は本を読む」という語順が一般的です。

一方、英語では「I read a book.」というように、主語、動詞、目的語の順番で表現します。

ドイツ語でも、基本的な文では英語に似た語順が使われることがあります。

例えば、「Ich lese ein Buch.」は、「私は本を読みます」という意味です。

しかし、ドイツ語では、文の構造によって動詞の位置が変わります。

例えば、「Heute lese ich ein Buch.」は、「今日は私は本を読みます」という意味です。

この文では、「Heute(今日)」が文の最初に置かれていますが、定形動詞の「lese」は二番目の位置にあります。

一方、従属接続詞を使った文では、定形動詞が節の最後に置かれることがあります。

例えば、「Ich weiß, dass er Deutsch lernt.」は、「私は彼がドイツ語を学んでいることを知っています」という意味です。

この文では、「dass」で始まる従属節の中で、定形動詞の「lernt」が最後に置かれています。

こうした語順の違いを研究することで、ドイツ語の文がどのような規則によって組み立てられているのかを考えることができます。


研究テーマ⑤ 似た意味の単語はどう使い分けられるのか

外国語を学んでいると、辞書で調べた単語が複数あり、どれを使えばよいのか迷うことがあります。

例えば、日本語の「知る」や「知っている」に関係する表現を英語で考えると、「know」や「learn」など、状況によって異なる単語が使われます。

ドイツ語にも、意味が似ていても使い方が異なる単語があります。

例えば、「wissen」と「kennen」は、どちらも日本語では「知っている」と訳されることがあります。

しかし、一般的に「wissen」は事実や情報を知っている場合に使われ、「kennen」は人や場所、物事を知っている、面識や経験があるといった場合に使われます。

例えば、「Ich weiß, dass er kommt.」は、「私は彼が来ることを知っています」という意味です。

一方、「Ich kenne ihn.」は、「私は彼を知っています」という意味です。

どちらも日本語では「知っている」と表現できますが、ドイツ語では単語を使い分けます。

こうした違いを調べることで、単語の意味がどのように整理されているのかを考えることができます。

また、日本語とドイツ語を比較することで、日本語の表現についても新しい発見が生まれるかもしれません。


研究テーマ⑥ 日本語とドイツ語を比較すると何が見えてくる?

高橋教授のゼミでは、ドイツ語を日本語やほかの言語と比較しながら、ドイツ語の表現上の特徴を考えます。

日本語とドイツ語は、言語の系統という点では近い関係にありません。

しかし、異なる言語を比較することで、意外な共通点や対応関係が見つかることがあります。

例えば、日本語では、文の中で主語が省略されることがあります。

「昨日、映画を見た」という文では、誰が映画を見たのかを明示しなくても、会話の流れから理解できる場合があります。

一方、ドイツ語では、通常の平叙文で主語を明示することが一般的です。

また、日本語では、助詞を使って単語の役割を示すことがあります。

ドイツ語では、冠詞や代名詞などの格変化が、文の中での役割を示す重要な手がかりになります。

このように、日本語とドイツ語では、文の意味を伝えるための仕組みに違いがあります。

しかし、どちらの言語も、人間が自分の考えや経験を相手に伝えるために使っています。

異なる仕組みを持つ言語が、どのように似た意味を表現しているのかを考えることは、言語学の重要な研究テーマです。


研究テーマ⑦ 世界の言語の中で「ドイツ語らしさ」を考える

高橋教授のゼミでは、ドイツ語を日本語と比較するだけでなく、世界のさまざまな言語の中に位置づけて考えることも重視されています。

例えば、ドイツ語の名詞には文法上の性がありますが、世界のすべての言語に同じ仕組みがあるわけではありません。

また、ドイツ語では冠詞が使われますが、日本語には英語やドイツ語のような冠詞の体系はありません。

一方、語順や単語の意味の使い分けなどには、異なる言語の間でも共通する特徴が見つかることがあります。

こうした比較を行うことで、ドイツ語に特有の特徴と、ほかの言語にもみられる特徴を区別することができます。

例えば、ある表現がドイツ語では自然でも、日本語では別の言い方をする場合があります。

その違いを調べることで、ドイツ語の表現の特徴がより明確になります。

また、複数の言語に共通する特徴が見つかった場合には、人間のことば全体に共通する仕組みについて考える手がかりになります。

このように、ドイツ語を研究することは、ドイツ語だけを理解することではありません。

世界の言語の多様性や、人間のことばの仕組みについて考えることにもつながります。

日本語や英語とドイツ語の文法や表現を比較して学ぶ高校生のイメージ

担当授業|基礎ドイツ語から言語学史まで

高橋教授の教員紹介資料では、次のような科目が担当授業として紹介されています。

  • 基礎ドイツ語
  • ドイツ語圏研究
  • ドイツ文法
  • ドイツ語科教育法
  • 専門読解準備コース(言語)
  • 演習(語の意味と語法)
  • 言語学史
  • 言語と人間(輪講)

基礎ドイツ語やドイツ文法では、ドイツ語を学ぶための基本的な知識や技能を身につけます。

ドイツ語の文法には、日本語や英語とは異なる特徴があるため、語順や格変化などの仕組みを理解することが重要です。

また、専門読解準備コース(言語)では、言語に関する専門的な文章を読むための基礎を学びます。

さらに、演習(語の意味と語法)では、ドイツ語の表現を詳しく分析し、言語の特徴について考えます。

言語学史では、人間がことばをどのように研究してきたのか、その歴史的な歩みについて学ぶことができます。

また、ドイツ語科教育法は、ドイツ語を教えるための方法や考え方に関わる科目です。

将来、ドイツ語教育に関わりたいと考えている学生にとっても、関心を持てる分野でしょう。

このように、高橋教授の担当科目には、ドイツ語の基礎から、言語学の専門的な研究、言語教育に関する学びまで含まれています。

なお、担当科目や開講状況、具体的な授業内容は年度によって変更される場合があります。最新のシラバスを確認してください。


ゼミの特色① 「語の意味と語法」を研究する

高橋教授のゼミでは、「語の意味と語法」をテーマに、ドイツ語の表現について研究します。

語法とは、単語や表現が実際の文章や会話の中でどのように使われるのかということです。

例えば、ある動詞がどのような名詞と組み合わされるのか、どのような文の形で使われるのかを調べることができます。

また、似た意味を持つ単語が、どのような場面で使い分けられるのかを考えることもできます。

こうした研究では、単語の意味を辞書で確認するだけでなく、実際の用例を調べることが重要です。

例えば、新聞記事や文学作品、会話などに登場する表現を集め、どのような文脈で使われているのかを比較することが考えられます。

また、日本語や英語など、ほかの言語の表現と比較することで、ドイツ語の特徴が見えてくる場合があります。

高橋教授のゼミでは、こうした具体的な言語表現を手がかりに、「ドイツ語らしさ」とは何かを探究します。


ゼミの特色② 漫画の日本語版とドイツ語版を比較する

高橋教授のゼミで紹介されているユニークな学びの一つが、同じ漫画の日本語版とドイツ語版を比較することです。

日本の漫画は、海外でも広く読まれています。

その中には、ドイツ語に翻訳されて出版されている作品もあります。

漫画を翻訳する際には、登場人物のセリフや説明文などを、別の言語で表現する必要があります。

しかし、日本語の表現をそのままドイツ語に置き換えればよいとは限りません。

例えば、日本語では、登場人物の性格や人間関係が、一人称や語尾、敬語などによって表現されることがあります。

一方、ドイツ語では、同じ特徴を別の表現方法で伝える必要がある場合があります。

また、日本語では短い一言で伝えられる意味が、ドイツ語では少し長い表現になることもあります。

漫画では、吹き出しの大きさや絵との関係もあるため、翻訳にはさまざまな工夫が必要です。

こうした違いを比較することで、日本語とドイツ語の表現の特徴を具体的に考えることができます。

漫画という身近な作品を通して、言語学の研究に触れられることは、このゼミの魅力の一つです。


ゼミの特色③ ネイティブスピーカーへの聞き取り調査

高橋教授のゼミでは、ネイティブスピーカーへの聞き取り調査も研究方法の一つとして紹介されています。

例えば、あるドイツ語の表現について、辞書や文法書では正しいとされていても、実際にどのような場面で使われるのかがわからないことがあります。

そのような場合、ドイツ語を母語とする人に、表現の自然さや使われる場面について尋ねることができます。

例えば、似た意味を持つ二つの表現について、どちらが自然に感じられるのかを確認することが考えられます。

また、同じ表現でも、場面や話し相手によって印象が変わるのかを調べることもできます。

ただし、一人のネイティブスピーカーの意見が、その言語を使うすべての人の感覚を代表するとは限りません。

地域や世代、個人の経験などによって、言語の使い方には違いがあります。

そのため、聞き取り調査を行う際には、複数の人の回答を比較したり、実際の用例と照らし合わせたりすることが重要です。

このように、実際に言語を使う人々の感覚を調べることは、ことばの自然さを研究するための有効な方法の一つです。


ゼミの特色④ ドイツ語作文を通して表現の仕組みを考える

高橋教授のゼミでは、ドイツ語での作文も学びの方法の一つとして紹介されています。

外国語で文章を書くときには、自分が伝えたい内容に合った単語や文法を選ぶ必要があります。

例えば、日本語で考えた文章をドイツ語に直そうとすると、単語の意味や語順の違いに気づくことがあります。

また、日本語では自然な表現でも、ドイツ語では別の言い方をする必要がある場合があります。

こうした違いに気づいたとき、なぜそのような表現になるのかを考えることが、言語研究につながります。

例えば、ある動詞を使って文章を作ろうとしたとき、どのような名詞や前置詞と組み合わせるのが自然なのかを調べることができます。

また、同じ意味を伝えるために、複数の表現方法がある場合には、それぞれの違いを比較することもできます。

作文は、外国語を使う力を身につけるための練習であると同時に、言語の仕組みについて考えるきっかけにもなります。

高橋教授のゼミでは、こうした実践的な活動を通して、ドイツ語の特徴を探究していきます。

大学のゼミでドイツ語の表現や翻訳について意見を交換する学生のイメージ

ドイツ語を学ぶことで日本語や英語の見方も変わる

ドイツ語を学ぶことは、ドイツ語そのものを理解するだけでなく、日本語や英語について考え直すきっかけにもなります。

例えば、英語を学んでいるときには、主語や動詞の位置を意識することがあります。

ドイツ語を学ぶと、英語と似た特徴がある一方で、異なる語順の規則があることに気づきます。

また、日本語では助詞を使って表現している関係が、ドイツ語では格変化などによって示される場合があります。

こうした違いを比較することで、普段何気なく使っている日本語の仕組みについても考えることができます。

さらに、似た意味を持つ単語の使い分けを学ぶことで、日本語や英語の表現についても新しい疑問が生まれるかもしれません。

例えば、日本語では一つの単語で表現できる意味が、別の言語では複数の単語に分かれていることがあります。

逆に、日本語では使い分けている表現が、別の言語では一つの単語で表される場合もあります。

こうした違いを知ることで、ことばの意味が、言語ごとに異なる仕組みで整理されていることに気づくでしょう。

外国語を学ぶことは、自分が普段使っている言語を新しい視点から見つめ直すことにもつながります。


高校生のうちからできる言語学の学び

高橋教授の研究分野に関心がある高校生の皆さんは、普段の英語学習や日本語の使い方の中から、言語学につながる疑問を見つけることができます。

例えば、英語の授業で似た意味の単語を学んだとき、なぜ使い分けが必要なのかを考えてみましょう。

また、日本語の表現を英語に訳したとき、直訳では不自然になる理由を調べてみることもできます。

さらに、漫画やアニメ、映画などの翻訳版を比較することも、言語の違いについて考えるきっかけになります。

例えば、次のような問いを立てることができます。

  • なぜ英語と日本語では語順が違うのか
  • 似た意味を持つ単語は、どのように使い分けられているのか
  • 文法的には正しい表現が、不自然に感じられるのはなぜか
  • 日本語の漫画のセリフは、ドイツ語ではどのように翻訳されているのか
  • ドイツ語と英語には、どのような共通点や違いがあるのか
  • 世界の言語には、どのような共通する仕組みがあるのか

こうした疑問を持ったときには、辞書や文法書などを使って調べてみるとよいでしょう。

また、複数の例文を比較することで、単語や表現の使い方に規則性があることに気づくかもしれません。

大切なのは、疑問をそのままにせず、なぜそのような表現になるのかを考えることです。

高橋教授が大切にしている素朴な疑問からの探究は、高校生の皆さんにも実践できる学び方です。


推薦入試を目指す高校生へ|ことばの「なぜ?」を志望理由につなげよう

上智大学外国語学部ドイツ語学科の推薦入試を考えている皆さんは、外国語学習で感じた疑問を、大学で何を学びたいのかという問いと結びつけて考えてみましょう。

例えば、英語の学習で、似た意味の単語の使い分けに疑問を持った経験があるかもしれません。

その場合、どのような単語について疑問を持ったのか、なぜ違いが生まれるのかを調べてみるとよいでしょう。

また、日本語と英語を比較して、表現の仕方の違いに面白さを感じた経験がある人もいるでしょう。

そのような経験から、英語と近い関係にあるドイツ語を学び、言語の仕組みについて考えたいという関心につなげることができます。

さらに、漫画やアニメ、ゲームの翻訳版を見て、表現の違いが気になった経験がある人は、翻訳と言語の関係について考えてみましょう。

例えば、次のようなテーマが考えられます。

  • ドイツ語と英語では、単語の意味や使い方にどのような違いがあるのか
  • 日本語とドイツ語では、同じ意味をどのように異なる表現で伝えているのか
  • 漫画の日本語版とドイツ語版では、登場人物の話し方がどのように表現されているのか
  • 外国語で自然な表現を身につけるためには、どのような学びが必要なのか
  • ドイツ語を研究することで、人間のことばの仕組みについて何がわかるのか

大切なのは、「語学が好き」「ドイツ語に興味がある」という気持ちを出発点にして、大学でどのような問題を探究したいのかを具体的に考えることです。

また、ドイツ語学科を志望する場合には、なぜドイツ語を学ぶ必要があるのかについても整理しておきましょう。

例えば、英語とドイツ語を比較して言語の仕組みを考えたい、日本語とドイツ語の翻訳表現を研究したい、ドイツ語の意味や語法について詳しく学びたいといった目標が考えられます。

さらに、高橋教授の研究分野に関心がある場合でも、ドイツ語学科全体の教育内容を理解しておくことが重要です。

なお、特定の教員の研究分野に関心を持つことが推薦入試で有利になるわけではありません。また、入学後に希望するゼミや科目を必ず履修できるとは限らないため、最新の学科案内やシラバスも確認しておきましょう。


まとめ|素朴な疑問から「ドイツ語らしさ」を探究する

高橋亮介教授は、理論言語学の中でも語彙意味論を専門とし、ドイツ語の意味や表現の特徴について研究する教員です。

研究分野では、単語の意味や使い分け、語順の違い、自然な表現と不自然な表現の違いなど、外国語学習の中で生まれる素朴な疑問について考えます。

また、担当科目には、基礎ドイツ語やドイツ文法、専門読解準備コース、言語学史、語の意味と語法の演習などが含まれています。

ゼミでは、ドイツ語を日本語やほかの言語と比較しながら、ドイツ語の表現上の特徴を研究します。

さらに、漫画の日本語版とドイツ語版の比較や、ネイティブスピーカーへの聞き取り調査、ドイツ語作文など、さまざまな方法を通して「ドイツ語らしさ」を探究します。

外国語を学ぶ中で生まれる「なぜ?」という疑問は、言語学の研究につながる大切な出発点です。

ドイツ語を学ぶことで、日本語や英語についても新しい視点を持つことができるでしょう。

外国語の仕組みに関心がある方、翻訳や言語の意味について考えてみたい方、ことばの「なぜ?」を大切にしたい方は、高橋教授の研究分野をきっかけに、ドイツ語学科で学べる内容について調べてみてはいかがでしょうか。

KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試を目指す高校生に向けて、出願書類の準備や面接対策などのサポートを行っています。受験準備についてお悩みの方は、お気軽に無料個別相談をご利用ください。

※本記事は、提供された記事案をもとに作成しています。教員の所属・職位・研究内容・担当科目・ゼミの活動内容などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご確認ください。


KOSSUN教育ラボでは、上智大学の推薦入試対策に特化した 上智大学合格プロジェクト を完全定員制(先着10名限定)にて設け、専門性の高い個別サポートを行っています。


限られた時間の中でも本気で上智大学合格を掴み取りたい方は、今すぐ 無料個別相談会 にお申し込みください。



※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。