上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科の志望理由NG例とは?推薦入試で避けたい書き方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科の志望理由NG例」です。
推薦入試の提出書類を作成し始めると、「どんな内容を書けば評価されるのだろう」と考える人は多いでしょう。
一方で、「これは書かないほうがよい」という内容を知らないまま準備を進めてしまうケースも少なくありません。
もちろん、最初から完璧な文章を書く必要はありません。しかし、大学が知りたいことと違う内容を書いてしまうと、自分の魅力が十分に伝わらなくなってしまいます。
今回は、上智大学総合人間科学部社会福祉学科を目指す高校生が気を付けたい志望理由のNG例と、より伝わる考え方について解説します。
NG例①「人の役に立ちたい」だけで終わっている
社会福祉学科を目指す人が最も書きやすいのが、「人の役に立ちたいからです」という理由です。
もちろん、その気持ちはとても大切です。
しかし、この一文だけでは、なぜそのように思ったのかが伝わりません。
例えば、家族との経験がきっかけだったのか、学校生活で感じたことなのか、ニュースを見て考えるようになったのかによって、背景は大きく異なります。
大学が知りたいのは、「人の役に立ちたい」という結果ではなく、その思いが生まれるまでの過程です。
自分自身の経験や考えを具体的に伝えることを意識しましょう。
NG例② 福祉の仕事だけをイメージしている
「社会福祉学科で学んで福祉施設で働きたいです。」
このような内容を書く人も多くいます。
もちろん、その進路を目指すことは素晴らしいことです。
ただし、それだけでは「なぜ社会福祉学科なのか」という理由としては少し弱くなります。
社会福祉学科では、制度や地域づくり、人との関わり、行政、教育など幅広い視点から社会について学びます。
そのため、「どのようなことを大学で学びたいのか」まで考えられていると、大学への理解も伝わります。
NG例③ 大学について調べた内容だけを書いてしまう
「上智大学は実習が充実しています。先生方の研究内容も魅力です。」
このような内容を書くこと自体は問題ありません。
しかし、大学案内をまとめたような文章だけでは、自分自身の考えが見えてきません。
大学の特徴を書くのであれば、「だから自分は何を学びたいのか」までつなげることが大切です。
例えば、「地域福祉について関心があり、実習を通して実際の支援を学びたいと考えました」のように、自分とのつながりを意識すると説得力が増します。
NG例④ 経験を書くだけで終わってしまう
提出書類では、自分の経験を書く機会が多くあります。
しかし、「ボランティアをしました」「文化祭を頑張りました」で終わってしまうと、単なる出来事の紹介になってしまいます。
大学が見ているのは、その経験から何を考え、何を学び、どのような疑問を持ったのかです。
例えば、高齢者施設でボランティアをした経験があるなら、「一人ひとり必要としている支援が違うことに気付いた」「地域とのつながりの大切さを感じた」など、自分の考えまで整理して伝えることが大切です。
経験そのものではなく、その後の思考が評価につながります。
NG例⑤ 正解を書こうとしすぎる
推薦入試では、「大学が喜びそうな答え」を考えてしまう人もいます。
しかし、そのような文章は意外と伝わります。
社会福祉には、一つの正解だけがあるわけではありません。
だからこそ、自分なりに考えたことや迷ったことを書くほうが、自分らしさが伝わります。
例えば、「最初は福祉施設で働くことしか考えていませんでしたが、地域全体で支える仕組みに興味を持つようになりました」というように、考えが変化した過程を書くことも大切です。
推薦入試では、完成された答えよりも、考え続ける姿勢が評価されます。
推薦入試で評価されるのは知識よりも考え方
社会福祉学科では、多くの社会課題について学びます。
そのため、提出書類や面接で問われる志望理由でも、「どれだけ知識があるか」だけでは評価されません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者を理解しようとする姿勢、そして対話を大切にする姿勢が伝わることが重要です。
例えば、学校生活でクラスの話し合いを通して感じたことや、部活動で仲間との意見の違いを経験したことなども、人や社会を考えるきっかけになります。
身近な経験を丁寧に振り返ることが、自分らしい提出書類につながっていきます。
高校と大学では求められる力が変わる
高校では、知識を正しく身に付けることが大切です。
一方で大学では、その知識を使って自分で問いを立て、考え続けることが求められます。
社会福祉学科では、さまざまな立場の人と関わりながら学びを深めていきます。
そのため、自分と異なる考え方にも耳を傾けられる柔軟さや、新しい視点を受け入れる姿勢がとても重要になります。
推薦入試でも、そのような学びに向かう姿勢が見られています。
まとめ
上智大学総合人間科学部社会福祉学科の推薦入試では、「人の役に立ちたい」という思いだけでは十分ではありません。
その思いがどのような経験から生まれたのか、大学で何を学びたいのか、そしてどのように考えを深めてきたのかが大切になります。
提出書類では、正解を書こうとするよりも、自分自身の経験や考えを丁寧に振り返り、自分らしい言葉で表現することを意識してみてください。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではなく、大学で考え続け、学び続けられる人を見ています。
この記事を参考に、自分の経験をもう一度振り返りながら、「なぜ社会福祉を学びたいのか」を整理してみましょう。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


