上智大学 理工学部 物質生命理工学科|推薦入試で伝わる思考力の見せ方を高校生向けに解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学 理工学部 物質生命理工学科の推薦入試における思考力の見せ方」です。
思考力とは「正解を知っている力」ではありません
推薦入試では、「思考力が大切です」とよく言われます。
しかし、「思考力とは何ですか」と聞かれると、答えに迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
思考力とは、知識をたくさん持っていることではありません。
一つの出来事に対して「なぜだろう」と疑問を持ち、自分なりに考え、さらに新しい視点を見つけようとする力です。
物質生命理工学科では、答えが決まっていない課題に向き合うことが多くあります。
だからこそ、推薦入試でも「考える過程」が大切にされています。
結論だけでは思考力は伝わらない
例えば、「環境問題に興味があります」という答えだけでは、思考力は十分に伝わりません。
大学が知りたいのは、その結論に至るまでの過程です。
「ニュースで海洋プラスチック問題を知った」「授業で化学素材について学んだ」「新しい材料が解決につながるのではないかと考えた」というように、自分の考えがどのように深まったのかを伝えることが大切です。
考え方の流れが見えることで、「この人は自分で考えられる人だ」という印象につながります。
「なぜ?」を繰り返すことが思考を深める
思考力を育てる一番簡単な方法は、「なぜ?」を繰り返すことです。
例えば、「再生医療に興味があります。」
そこで終わるのではなく、「なぜ興味を持ったのだろう」「なぜ再生医療が必要なのだろう」「社会にはどのような課題があるのだろう」と問いを重ねてみます。
すると、一つのテーマでも考えがどんどん深くなっていきます。
大学での研究も、このように疑問を積み重ねながら進んでいきます。
推薦入試でも、この考える姿勢が自然と伝わることが大切です。
反対の立場も考えてみよう
思考力は、自分の意見だけを強く主張することではありません。
違う立場から考えることも、とても重要です。
例えば、新しい素材を開発することは環境に良いことかもしれません。
しかし、その一方で製造コストや安全性など、新しい課題も生まれるかもしれません。
「良い点」と「課題」の両方を考えられる人は、多面的な視点を持っていると言えます。
大学でも、このようにさまざまな角度から物事を見る姿勢が求められています。
高校生活の経験から考えを伝えよう
思考力は、特別な研究経験がなくても伝えることができます。
例えば、部活動でチームがうまくいかなかった経験。
文化祭で企画を改善した経験。
探究活動で思うような結果が出なかった経験。
こうした出来事に対して、「なぜうまくいかなかったのか」「次はどうすれば良いのか」を考えた経験は、立派な思考力です。
結果よりも、その過程を自分の言葉で説明できることが大切になります。
推薦入試では思考の深さが評価される
上智大学の推薦入試では、「正しい答え」を持っているかどうかは、それほど重要ではありません。
提出書類や面接で問われる志望理由では、「どのような経験からその考えに至ったのか」「どのような視点で物事を見ているのか」が評価されています。
そのため、知識を並べるだけではなく、自分なりの考えを整理して伝えることが必要です。
また、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者を理解しようとする姿勢、そして対話を大切にする姿勢も重要です。
推薦入試は、完璧な答えを持つ人ではなく、大学でも考え続けられる人を見ています。
今日からできる思考力の鍛え方
思考力は、特別な勉強をしなければ身につかないものではありません。
ニュースを見たら、「なぜこの問題が起きたのだろう」と考える。
授業で学んだ内容を、「社会ではどう役立つのだろう」と考える。
友達と意見が違ったら、「どうしてそう考えるのだろう」と話を聞いてみる。
このような小さな積み重ねが、大学でも役立つ思考力につながります。
大切なのは、答えを急ぐことではなく、考えることを楽しむ姿勢です。
まとめ
上智大学理工学部物質生命理工学科の推薦入試では、知識量だけではなく、思考力も大切な評価ポイントになります。
思考力とは、答えを知っていることではなく、「なぜ」と問いを持ち、自分なりに考え、さまざまな視点から物事を見ようとする姿勢です。
高校生活で経験した出来事も、振り返って考えることで立派な学びになります。
推薦入試では、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者との対話を大切にする姿勢が評価されています。
ぜひ今日から、一つの出来事に対して「なぜだろう」と問いかける習慣を始めてみてください。
その積み重ねが、大学での研究にも、自分らしい提出書類や面接で問われる志望理由にもつながっていくはずです。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


