上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試で伝えたい多様性の考え方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。

今回のテーマは、
「上智大学 総合人間科学部 看護学科の推薦入試における多様性の書き方」です。


「多様性」という言葉を使うだけでは伝わりません

推薦入試の提出書類や面接で、「多様性を大切にしたいと思います」という表現を書く高校生は少なくありません。

もちろん、多様性を尊重する姿勢はとても大切です。

しかし、「多様性を大切にしたい」という言葉だけでは、読み手には自分の考えが十分に伝わりません。

大学が知りたいのは、その言葉を使えるかどうかではなく、「あなたは多様性をどのように考えているのか」ということです。

自分の経験や考えを交えながら、自分らしい言葉で伝えることが大切になります。


看護では一人ひとりが違うことを前提に考える

看護では、同じ病気だからといって全員に同じ対応をするわけではありません。

年齢や生活環境、家族構成、文化、価値観、仕事、考え方など、人によって状況は大きく異なります。

例えば、同じ治療を受ける患者さんでも、「早く退院したい」と考える人もいれば、「不安だからもう少し病院にいたい」と考える人もいます。

どちらが正しいということではありません。

看護では、それぞれの思いや背景を理解し、その人に合った支援を考えていきます。

このような姿勢が、多様性を尊重することにつながっています。


高校生活の中にも多様性を学ぶ場面はある

多様性というと、海外や国際的な話題を思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、多様性は高校生活の中にもたくさんあります。

例えば、部活動で意見が分かれた経験や、文化祭で役割ごとに考え方が違った経験はありませんか。

友人によって勉強方法や将来の夢が違うことも、多様性の一つです。

最初は自分とは違う考え方に戸惑ったとしても、「なぜそのように考えるのだろう」と相手を理解しようとした経験は、とても大切な学びになります。

推薦入試では、このような身近な経験を通して何を学んだのかを伝えることができます。


「相手を理解しようとした経験」を書いてみよう

多様性について書くときは、「違いがある」という説明だけで終わらせないことが大切です。

例えば、文化祭の準備で意見が対立した経験があったとします。

そのとき、「相手にも理由があることに気付き、自分の考えだけでは解決できないと感じた」という学びがあれば、それは多様性を理解する経験になります。

また、アルバイトでさまざまな年代のお客様と接した経験や、ボランティア活動で異なる立場の人と関わった経験なども、自分らしいエピソードになります。

出来事そのものではなく、その経験から何を考えたかを書くことが重要です。


上智大学でさらに学びたいことにつなげよう

推薦入試では、高校までの経験だけで終わらせないことも大切です。

「だから大学で学びたい」という流れを意識してみましょう。

例えば、「さまざまな背景を持つ患者さんを理解できる力を身につけたい」「異なる価値観を尊重しながら支援できる看護を学びたい」といった形で、自分の将来像と結び付けることができます。

大学での学びにつながる内容になることで、志望理由にも一貫性が生まれます。


推薦入試では多面的な視点が評価される

上智大学総合人間科学部看護学科では、多様性を理解するために、多面的な視点を持つことが大切にされています。

例えば、患者さん本人だけでなく、家族、医療スタッフ、地域社会など、さまざまな立場から物事を考える姿勢が求められます。

推薦入試でも、「自分はこう思います」と言うだけではなく、「別の立場から見ると違う考え方もある」と考えられる人が評価されます。

知識量ではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢が重視されているのです。

推薦入試は、完璧な答えを持つ人ではなく、考え続けられる人を選ぶ試験です。


日頃からできる多様性の学び方

多様性について学ぶために、特別な活動をする必要はありません。

普段の学校生活の中で、「自分とは違う考え方がある」と気付く場面を大切にしてみましょう。

ニュースを見てさまざまな意見に触れたり、本を読んで異なる文化や価値観を知ったりすることも、多様性を理解するきっかけになります。

そして、「自分ならどう考えるだろう」と振り返る習慣を持つことで、自分自身の考えも深まっていきます。


まとめ

上智大学総合人間科学部看護学科の推薦入試で多様性について伝えるときは、「多様性を大切にしたい」という言葉だけではなく、自分自身の経験や考えを交えて書くことが大切です。

看護では、一人ひとり異なる背景や価値観を理解し、その人に合った支援を考える姿勢が求められます。

推薦入試でも、知識量だけではなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢が評価されています。

ぜひ、これまでの学校生活や日常生活を振り返り、「自分は違いとどのように向き合ってきたのか」を考えてみてください。その経験が、あなたらしい志望理由につながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。