上智大学外国語学部英語学科の探究テーマの見つけ方とは?推薦入試に向けた考え方を解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「上智大学外国語学部英語学科の探究テーマの見つけ方とは?」です。
上智大学外国語学部英語学科を目指す高校生の中には、「探究テーマをどう決めればよいかわからない」と悩む人も多いと思います。
英語が好き、海外に興味がある、国際的なことを学びたい。
そうした気持ちはあるけれど、それをどのようなテーマにすればよいのか迷うこともありますよね。
探究テーマは、最初から立派である必要はありません。
大切なのは、自分の興味から出発し、問いを持ち、少しずつ考えを深めていくことです。
探究テーマは身近な疑問から見つける
探究テーマというと、難しい社会問題や大きな国際課題を選ばなければならないと思う人もいるかもしれません。
しかし、最初のきっかけは身近な疑問で十分です。
たとえば、なぜ英語の歌詞は日本語訳にすると印象が変わるのか。
なぜ海外ドラマの家族の描かれ方は日本のドラマと違うのか。
なぜ同じ英語でも国によって発音や表現が違うのか。
こうした日常の中の小さな疑問が、英語学科につながる探究テーマになります。
推薦入試で大切なのは、テーマの大きさではありません。
自分が本当に気になったことを、どれだけ丁寧に考えられるかです。
英語そのものへの関心から考える
英語学科を目指すなら、英語という言語そのものに注目するのもよい方法です。
英語には、地域や文化によってさまざまな違いがあります。
アメリカ英語とイギリス英語の違い、シンガポールやインドで使われる英語、若者言葉やSNS上の英語表現など、考えられるテーマはたくさんあります。
たとえば、「なぜSNSでは短い英語表現や略語が広がりやすいのか」という問いは、言語と社会の関係を考える入口になります。
また、「英語の発音の違いは、話す人のアイデンティティとどのように関係しているのか」というテーマも考えられます。
英語をただ覚える対象としてではなく、人間や社会と結びついたものとして見ることが大切です。
異文化理解からテーマを見つける
英語学科では、異なる文化や価値観を理解する学びも重要です。
そのため、文化の違いに関心がある人は、そこから探究テーマを考えることができます。
たとえば、食文化、学校生活、家族観、働き方、ジェンダー観、宗教、スポーツ文化など、身近なテーマから始めることができます。
「なぜ国によって学校での発言の仕方が違うのか」「なぜ海外ではボランティア活動が進学や就職と結びつきやすいのか」なども、よい問いになります。
文化の違いを比べるときは、「日本と海外はどちらが優れているか」という見方にならないよう注意しましょう。
大切なのは、違いの背景を理解しようとする姿勢です。
文学や映画、音楽から広げる
英語学科の学びは、文学や映画、音楽とも深くつながっています。
小説や映画、歌詞には、その時代の社会や価値観、人々の悩みが表れています。
たとえば、映画に描かれる移民の姿から、多文化社会の課題を考えることができます。
洋楽の歌詞から、若者の不安や社会へのメッセージを読み取ることもできます。
英語圏の文学作品を通して、差別、家族、戦争、自由、孤独といったテーマを考えることもできます。
好きな作品をただ「好き」で終わらせず、「なぜこの表現にひかれたのか」「この作品はどのような社会背景と関係しているのか」と考えると、探究テーマに発展します。
国際社会の課題から考える
国際問題に関心がある人は、ニュースから探究テーマを見つけることもできます。
環境問題、移民、貧困、教育格差、ジェンダー、紛争、AI、メディア報道など、英語を通して学べるテーマは幅広くあります。
たとえば、「英語圏メディアと日本のメディアでは、同じ国際ニュースの伝え方に違いがあるのか」という問いは、英語力と社会への関心を結びつけるテーマになります。
また、「多文化社会において、言語の違いは教育にどのような影響を与えるのか」というテーマも、英語学科での学びにつながります。
ニュースを読むときは、ただ内容を知るだけでなく、誰がどの立場から発信しているのかにも注目すると、考えが深まりやすくなります。
探究テーマを推薦入試につなげる考え方
探究テーマは、推薦入試の出願書類や面接で問われる志望理由とつながっていきます。
そのため、テーマを選ぶときは「自分の関心」「高校生活で取り組めること」「大学で学びたいこと」の三つを意識しましょう。
- 自分は何に興味があるのか
- 高校生活の中でどのように調べたり考えたりできるのか
- 上智大学外国語学部英語学科でどのように深めたいのか
この三つがつながると、探究テーマは自分らしいものになります。
たとえば、海外ドラマが好きな人なら、文化表現やジェンダー観の違いを調べることができます。
英語ニュースが好きな人なら、報道の視点や言葉の選び方に注目できます。
大切なのは、興味を大学での学びにつながる問いに育てていくことです。
完璧なテーマより考え続けられるテーマを選ぶ
探究テーマを決めるとき、「これで評価されるだろうか」と考えすぎてしまう人もいます。
しかし、見栄えのよいテーマを無理に選ぶ必要はありません。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。
自分なりの問いを持ち、考え続けられる人を見ています。
だからこそ、テーマは自分が本当に考えたいものを選ぶことが大切です。
途中で問いが変わっても構いません。
調べる中で新しい視点に気づき、考えが深まっていくこと自体が探究です。
まとめ
上智大学外国語学部英語学科を目指すうえで、探究テーマは特別な経験からしか生まれないものではありません。
英語の授業、海外ドラマ、洋楽、ニュース、学校生活、部活動など、身近なところに学びの入口はあります。
大切なのは、英語を単なる科目として見るのではなく、人間や社会、文化を理解するための手がかりとして考えることです。
推薦入試で評価されるのは、知識量やテーマの大きさだけではありません。
問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢です。
まずは、自分が日常の中で「なぜだろう」と感じることを書き出してみてください。
そこから、英語学科で深めたいテーマが少しずつ見えてくるはずです。
自分でも考えてみよう、英語学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたい。
そう思えたら、それが探究の第一歩です。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


