上智大学文学部史学科|探究テーマの見つけ方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「探究テーマの見つけ方」です。
上智大学文学部史学科の推薦入試を考えている高校生の中には、「探究テーマが見つからない」「何を調べればよいか分からない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
探究活動というと、何か特別なテーマを見つけなければならないように感じるかもしれません。
しかし実際には、探究の出発点はもっと身近なところにあります。
史学科の学びも同じです。
歴史研究は、壮大なテーマから始まるとは限りません。
むしろ、「なぜだろう」という小さな疑問から始まることが多いのです。
今回は、史学科を目指す人に向けて、探究テーマの見つけ方について考えていきましょう。
探究は疑問から始まる
探究テーマを考えるとき、多くの人は「正解のテーマ」を探そうとしてしまいます。
しかし、本来の探究に正解はありません。
大切なのは、自分自身が疑問を持てるテーマかどうかです。
例えば、
なぜ日本と海外では歴史の教え方が違うのだろう。
なぜ同じ地域でも文化が異なるのだろう。
なぜ昔から続いている祭りがあるのだろう。
こうした疑問はすべて立派な探究の入り口になります。
史学科の学びでも、まずは問いを立てることが重要です。
そのため、「何を調べるべきか」よりも、「何が気になるか」を考えてみましょう。
好きなことから広げてみる
探究テーマは、自分の好きなことから考えるのもおすすめです。
例えば歴史が好きなら、好きな時代や人物からスタートできます。
戦国時代が好きなら、なぜ戦国武将が人々を引きつけるのかを考えてみる。
幕末が好きなら、その時代に人々がどのような選択をしたのかを調べてみる。
歴史以外でも構いません。
スポーツが好きならスポーツの歴史。
音楽が好きなら音楽文化の変化。
アニメが好きなら日本文化との関わり。
このように、自分の興味から歴史につなげることもできます。
探究は無理に興味のないテーマを選ぶよりも、自分が知りたいことを深める方が続きやすいのです。
身近な地域に目を向ける
史学科志望の人におすすめなのが、地域の歴史に目を向けることです。
自分が住んでいる地域には、必ず歴史があります。
例えば、
なぜこの地名になったのか。
昔はどのような産業があったのか。
なぜこの神社やお寺が残っているのか。
こうしたテーマは、意外と身近でありながら奥が深いものです。
地域資料館や図書館を活用すれば、高校生でも十分に調べることができます。
また、自分との関わりがあるため、探究への熱意も伝わりやすくなります。
ニュースからテーマを探す
現在の社会問題も探究テーマのヒントになります。
例えば国際問題や移民問題、文化財保護、地域活性化などです。
こうしたテーマを見たときに、「なぜこの問題が起きているのだろう」と考えてみてください。
多くの場合、その背景には歴史があります。
現在の問題は、過去から続く流れの中で生まれています。
そのため、ニュースをきっかけに歴史的背景を調べていくことも立派な探究になります。
史学科の学びは過去だけではなく、現在の社会を理解することにもつながっているのです。
答えを出すことよりも考えることが大切
探究活動を進める中で、「正しい答えを見つけなければ」と考える人もいます。
しかし、大学での学びは必ずしも答えが一つではありません。
歴史研究も同じです。
同じ出来事でも研究者によって解釈が異なることがあります。
だからこそ大切なのは、自分なりに考えることです。
なぜそう考えたのか。
どのような資料を参考にしたのか。
異なる意見にはどのようなものがあるのか。
こうした思考の過程こそが探究の価値になります。
推薦入試でも、知識量より思考の深さが重視される理由はここにあります。
推薦入試で評価される探究とは
上智大学文学部史学科の推薦入試で評価されるのは、テーマの珍しさだけではありません。
むしろ、そのテーマにどのような関心を持ったのかが重要です。
例えば、有名な歴史上の人物を調べたとしても、そこからどのような問いを持ったのかが見られます。
逆に身近なテーマでも、自分なりに深く考えていれば魅力的な探究になります。
大学が見ているのは、考え続ける力です。
そのため、探究活動でも「調べて終わり」ではなく、「そこから何を考えたか」を意識することが大切です。
史学科の学びとのつながり
史学科では、過去の出来事や資料をもとに問いを立て、自分なりに考察していきます。
探究活動もまさに同じです。
問いを持つ。
調べる。
考える。
そして新たな疑問を持つ。
この繰り返しが大学での学びになります。
だからこそ、高校での探究活動は史学科への準備にもなるのです。
特別な研究をする必要はありません。
まずは自分の興味を深めることから始めてみましょう。
最後に
探究テーマは、遠くにあるものではありません。
好きなこと。
日常の疑問。
地域の歴史。
ニュースで気になった出来事。
そのすべてが探究の入り口になります。
大切なのは、何を調べるかよりも、なぜそれが気になるのかです。
上智大学文学部史学科の推薦入試でも、知識量ではなく問いを持つ姿勢や思考の深さが重視されます。
ぜひ、自分の身の回りにある「なぜだろう」を探してみてください。
その小さな疑問が、大学での大きな学びにつながるかもしれません。
史学科についてもっと知りたい、自分の興味を深めてみたいと思ったら、その気持ちを大切にしてください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


