こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経済学科|探究テーマの見つけ方と推薦型選抜で評価される視点」です。


探究テーマは難しく考えすぎなくていい

上智大学経済学部経済学科を推薦型選抜で考えていると、「探究テーマが見つからない」「何をテーマにすればいいのかわからない」と悩む人も多いと思います。

しかし、最初から立派なテーマを作る必要はありません。

大切なのは、自分が日常の中で気になっていることを整理することです。

経済学のテーマは、特別な場所にあるわけではありません。ニュースや学校生活、買い物、アルバイト、地域の変化など、身近なところにたくさんあります。


経済学のテーマは「社会の疑問」から生まれる

経済学は、社会の仕組みを考える学問です。

そのため、探究テーマも社会への疑問から生まれることが多くあります。

  • なぜ物価は上がるのか
  • なぜ賃金は上がりにくいのか
  • なぜ格差が広がるのか
  • なぜ地方の人口が減っているのか
  • なぜ円安や円高が起きるのか
  • なぜ環境問題は解決が難しいのか

こうした疑問は、すべて経済学につながるテーマです。

大切なのは、すぐに正解を出すことではありません。「なぜだろう」と考え始めることが、探究の第一歩になります。


ニュースをきっかけに考える

探究テーマを見つけるときに役立つのがニュースです。

たとえば、物価上昇、人口減少、エネルギー問題、最低賃金、国際貿易、税金、社会保障などは、経済学科の学びと深く関係しています。

ニュースを見たときに、「大変そうだな」で終わらせるのではなく、「なぜそうなるのだろう」「誰にどのような影響があるのだろう」と考えてみましょう。

たとえば、物価上昇のニュースを見た場合、家計への影響だけでなく、企業の仕入れ、賃金、政府の政策、国際情勢などにも関心を広げることができます。


身近な経験からテーマを見つける

探究テーマは、自分の経験から生まれることもあります。

たとえば、アルバイト先で商品の値段が変わった経験がある人は、「なぜ同じ商品でも価格が変わるのだろう」と考えることができます。

部活動で部費の使い方を考えた経験がある人は、「限られたお金や時間をどう配分するべきか」という問いにつなげることもできます。

地域で商店街の人通りが減っていると感じた人は、「なぜ地域経済は衰退するのか」「地域を活性化するには何が必要なのか」というテーマに広げられます。

このように、身近な経験と社会の問題を結びつけることで、自分らしい探究テーマが見えてきます。


テーマは最初から細かくなくてよい

探究テーマを考えるとき、「最初から細かく決めなければいけない」と思う人もいます。

もちろん、研究を進めるうえではテーマを絞ることも大切です。

しかし高校生の段階では、まず関心の方向が見えていれば十分です。

たとえば、「格差問題に関心がある」「地方経済に興味がある」「国際経済について学びたい」という段階から始めても構いません。

そこから、なぜそのテーマが気になるのか、どの部分を深く考えたいのかを少しずつ整理していけばよいのです。


推薦型選抜で大切に見られること

上智大学の推薦型選抜では、探究テーマの珍しさだけが評価されるわけではありません。

大切なのは、なぜそのテーマに関心を持ったのか、どのように考えているのかという思考の流れです。

推薦型選抜で評価されるのは、専門知識の量だけではありません。

問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが見られます。

だからこそ、無理に難しいテーマを選ぶよりも、自分の疑問から出発したテーマの方が、出願書類や面接で問われる志望理由にもつながりやすくなります。


テーマを見つけるための考え方

テーマがなかなか見つからないときは、次のように考えてみてください。

  • 最近気になったニュースは何か
  • 生活の中で疑問に思ったことは何か
  • 社会のどんな問題が気になるか
  • なぜそれが気になるのか

この問いを考えることで、自分の関心が少しずつ見えてきます。

たとえば、「物価が高いと感じる」という身近な気づきから、インフレ、賃金、消費、政策などのテーマに広げることができます。


最後に:小さな疑問を大切にしよう

上智大学経済学部経済学科の探究テーマは、特別な経験からしか生まれないものではありません。

ニュース、買い物、学校生活、アルバイト、地域の変化など、日常の中にある疑問が出発点になります。

推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。

まずは、自分が「なぜだろう」と思った社会の出来事を一つ選んでみてください。

その小さな問いを深めていくことが、上智大学経済学部経済学科を志望する理由につながっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

川又ヒトミ(KOSSUN教育ラボ プロ講師)

川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師

【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。 プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。 著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。