こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学文学部哲学科|提出書類の最終チェックで確認したいポイントとは」です。
提出書類を書き終えたあとに大切なこと
上智大学文学部哲学科の推薦型選抜を受験する人の中には、 提出書類を書き終えたあと、
「これで本当に大丈夫だろうか」
「もっと良い書き方があるのではないか」
と不安になる人も多いと思います。
特に哲学科の場合、 単に文章が上手かどうかよりも、 どのように考えているかが重視されます。
そのため、最後の見直しでは、 文章表現だけでなく「思考の流れ」が伝わっているかを確認することが大切です。
今回は、哲学科志望者が提出前に確認しておきたいポイントを整理していきます。
まず確認したいのは「問い」があるかどうか
哲学科の提出書類で最も重要なのは、 文章の中心に問いがあることです。
例えば、
- なぜ人は多数派の意見に流されやすいのか
- 公平とは本当に同じ扱いを意味するのか
- 人はなぜ他人の評価を気にするのか
といった疑問です。
こうした問いが文章の中にあると、 読み手は「この人は何を考えたいのか」を理解しやすくなります。
逆に、
「哲学に興味があります」
「人間について考えたいです」
だけで終わってしまうと、 少し抽象的な印象になりやすいです。
最終チェックでは、
「自分は何を疑問に思っているのか」
がはっきり書かれているか確認してみましょう。
問いが生まれたきっかけは書けているか
哲学科の推薦型選抜では、 問いそのものだけでなく、
なぜその問いを持ったのか
も重要です。
例えば、
- SNSで意見が対立している場面を見た
- 学校生活で価値観の違いを感じた
- ニュースを見て違和感を持った
など、日常の経験がきっかけになることも多いです。
読み手は、 「この人はどんな経験から考え始めたのだろう」 という部分を見ています。
そのため、 出来事の説明だけではなく、
「自分が何を感じたのか」
まで書けているか確認してみてください。
説明だけの文章になっていないか
提出書類で意外と多いのが、 社会問題の説明だけになってしまうケースです。
例えば、
「現代社会ではSNSによる情報拡散が問題になっています」
という文章だけでは、 ニュースの要約に近くなってしまいます。
もちろん背景説明は必要ですが、 哲学科で大切なのは、
その問題について自分がどう考えたか
です。
例えば、
「人はなぜ自分と同じ意見だけを信じやすいのだろう」
といった形で、 自分の疑問につなげられると、 思考の流れが伝わりやすくなります。
大学での学びにつながっているか
提出書類では、 最後に「大学で何を学びたいのか」を書く人が多いと思います。
この部分で大切なのは、
今の問いと大学の学びがつながっているか
です。
例えば、
- 哲学の理論を通して考えたい
- 議論を通して思考を深めたい
- 他者との対話を通して視野を広げたい
など、 大学での学び方と結びつけて書けると自然です。
単に「哲学を学びたい」だけで終わるより、 「なぜ上智大学で学びたいのか」が伝わりやすくなります。
難しい言葉を使いすぎていないか
哲学科を志望すると、 少し難しい言葉を使いたくなる人もいます。
しかし実際には、 専門用語を並べることが評価につながるわけではありません。
むしろ、
自分の言葉で説明できているか
のほうが大切です。
例えば、
「存在論的視点から考察したい」
という表現よりも、
「人間らしさとは何かを考えたい」
のほうが自然に伝わる場合もあります。
最終チェックでは、 「自分が普段使わない言葉」を無理に入れていないか確認してみるとよいでしょう。
推薦型選抜で見られているのは「完成度」だけではない
提出書類を書くと、 どうしても「完璧な文章」を目指したくなります。
しかし上智大学文学部哲学科の推薦型選抜では、 完成度だけでなく、
- 問いを持つ姿勢
- 考え続ける姿勢
- 他者と対話しようとする姿勢
- 異なる視点を理解しようとする姿勢
なども見られています。
つまり、 「答えを知っている人」を選ぶというより、
考え続けられる人
を見ている入試だと言えるでしょう。
最後に|自分の問いを大切にしてほしい
提出書類の最終チェックで大切なのは、 文章をきれいに整えることだけではありません。
むしろ、
「自分は何を疑問に思っているのか」
「なぜその問いを考えたいのか」
が、自分の言葉で書けているかが重要です。
哲学の学びは、 正解を覚える学びではありません。
問いを持ち、 考え続けるところから始まります。
もし提出書類を見直しながら、 「自分の考えがうまく整理できない」と感じたら、 まずは自分が最初に感じた違和感や疑問を思い出してみてください。
その問いこそが、 あなた自身の哲学の出発点になるかもしれません。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。

