こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、「上智大学経済学部経済学科|志望理由のNG例と推薦型選抜で伝わる直し方」です。
志望理由は「書き方」で伝わり方が変わる
上智大学経済学部経済学科の推薦型選抜では、出願書類や面接で問われる志望理由がとても重要になります。
しかし、一生懸命書いたつもりでも、読み手から見ると少し伝わりにくい内容になっていることがあります。
その原因の多くは、内容が完全に間違っているからではありません。
自分の考えや経験が十分に書かれていないために、志望理由として弱く見えてしまうのです。
ここでは、経済学科の志望理由でよくあるNG例を整理していきます。
NG例①「経済に興味があります」だけで終わる
最も多いのが、「経済に興味があります」という書き方です。
もちろん、経済に興味があること自体は大切です。
しかし、この表現だけでは、なぜ経済に興味を持ったのかが伝わりません。
推薦型選抜では、関心を持ったきっかけや、そこから何を考えたのかが重視されます。
たとえば、「ニュースで物価上昇の話題を見て、なぜ物の値段が上がるのか疑問を持ちました」と書くと、関心の背景が見えやすくなります。
大切なのは、興味の理由まで具体的に書くことです。
NG例②「社会問題に興味があります」が抽象的
「社会問題に興味があります」という表現もよく見られます。
この言葉自体は悪くありません。
ただし、社会問題といっても、格差、環境問題、人口減少、税制、雇用、物価上昇など、さまざまなテーマがあります。
そのため、どの問題に関心があるのかが分からないと、志望理由としては少し弱くなります。
たとえば、「少子高齢化が進む中で、社会保障や税制度がどのように変わるべきかに関心を持ちました」と書くと、関心の方向が具体的になります。
抽象的な言葉を使うときは、必ず具体例を添えることが大切です。
NG例③ 上智大学を選んだ理由が弱い
推薦型選抜では、なぜその大学なのかも大切なポイントです。
たとえば、「上智大学は有名な大学であり、優れた教育を受けられるため志望しました」という文章は、一見きれいに見えます。
しかし、この内容は他の大学にも当てはまってしまいます。
志望理由では、上智大学経済学部経済学科で学びたい理由を、自分の関心と結びつけることが必要です。
上智大学の国際的な環境、多様な価値観に触れられる学び、社会との関わりを重視する姿勢などと、自分が考えたい経済のテーマをつなげて書くと説得力が増します。
NG例④ 難しい言葉を並べすぎる
志望理由を書こうとすると、難しい言葉を使った方が評価されると思う人もいます。
たとえば、「グローバル経済の複雑な構造を多角的に分析し、社会問題の解決に貢献したい」といった文章です。
一見すると立派に見えますが、自分の経験や具体的な関心が見えにくい場合があります。
推薦型選抜で大切なのは、専門家のような文章を書くことではありません。
自分が何に疑問を持ち、どのように考えているのかを、自分の言葉で説明することです。
難しい言葉よりも、具体的な経験と考えの流れを大切にしましょう。
NG例⑤ 自分の話が少ない
志望理由で意外と多いのが、経済学そのものの説明ばかりになってしまうケースです。
たとえば、「経済学は社会の仕組みを理解する重要な学問です。市場や価格の仕組みを分析することで社会問題を理解できます」という文章です。
内容としては間違っていません。
しかし、志望理由としては「あなたがなぜ学びたいのか」が見えにくくなります。
大学が知りたいのは、一般的な経済学の説明ではなく、あなた自身の関心や思考です。
自分がどのニュースに関心を持ったのか、どんな疑問を持ったのか、何を学びたいと思ったのかを入れることが大切です。
良い志望理由に必要な視点
良い志望理由に必要なのは、立派な言葉ではなく、考えの流れです。
たとえば、次のような流れを意識すると整理しやすくなります。
- 関心を持ったきっかけ
- そこから生まれた疑問
- 経済学科で学びたいテーマ
- なぜ上智大学で学びたいのか
この流れがあると、読み手は「この人は自分の経験から経済学への関心を深めている」と理解しやすくなります。
推薦型選抜では、専門知識の量だけでなく、問いを持つ姿勢、思考の深さ、多面的な視点、他者理解、対話姿勢などが見られます。
最後に:自分の疑問を丁寧に言葉にしよう
上智大学経済学部経済学科の志望理由では、「経済に興味があります」だけで終わらせず、自分の疑問や考えを丁寧に整理することが大切です。
推薦入試は、完璧な人を選ぶ試験ではありません。考え続けられる人を見ています。
まずは、自分が気になった社会問題やニュースを振り返ってみてください。
なぜそれが気になったのか。そこから何を考えたのか。経済学科で何を深めたいのか。
その小さな問いを言葉にすることが、あなたらしい志望理由につながっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


