
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科 岸川毅教授とは?比較政治学・民主化論から世界の政治を考える
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当(上智大学推薦入試サポート)です。
今回のテーマは、
「岸川毅教授の研究と、総合グローバル学科で学べる比較政治学・民主化論について」です。
上智大学 総合グローバル学部 総合グローバル学科には、世界各地の政治や社会をさまざまな角度から考える先生がいます。その一人が、比較政治学と民主化論を専門とする岸川毅教授です。上智大学総合グローバル学部の最新の教員紹介では、国際政治論領域の教授として掲載されています。
岸川毅教授の専門は比較政治学と民主化論

岸川教授の専門は、比較政治学と民主化論です。比較政治学とは、複数の国や地域の政治制度や政治現象を比べることで、共通する特徴や違い、その背景にある仕組みを考える学問です。例えば、同じように選挙が行われていても、政権交代が安定して行われる国もあれば、政治的な混乱が生じる国もあります。その違いはどこから生まれるのでしょうか。
上智大学の教員インタビューでは、岸川教授が上智大学外国語学部を卒業した後、メキシコでフィールドワークを行い、メキシコ大学院大学の客員研究員を経験したことが紹介されています。現在はラテンアメリカをはじめ、各国の政治体制について教育・研究を行っています。
一つの国だけを見るのではなく、異なる国の制度や歴史、社会状況を比較することで、「なぜこの国ではこうなったのか」をより深く考えられるところが、比較政治学の面白さです。
民主主義は選挙があれば成立する?
民主化論について考えるとき、「選挙がある国は民主主義の国」と単純に捉えてしまうことがあります。しかし、政治の仕組みはそれほど単純ではありません。選挙がどのように行われているのか、政府と議会の関係はどうなっているのか、市民が政治に参加できる環境があるのかなど、さまざまな点を見る必要があります。
また、ある国では民主的な制度が長く維持される一方で、別の国ではクーデターや革命、政治的混乱が発生することがあります。岸川教授は、比較的安定した民主国家から革命やクーデターが起こる国まで、幅広い政治体制を扱っています。公式インタビューでは、革命やクーデターも突然何の前触れもなく起きるだけではなく、一定のパターンを考えることができるという趣旨の説明もされています。
ニュースの出来事を単発の事件として見るだけでなく、その国の歴史、政治制度、社会状況を合わせて考えてみることで、国際政治の見え方は変わってきます。
比較するからこそ見えてくる政治の違い

例えば、「なぜある国では政権交代が平和的に行われるのに、別の国では政治的対立が激しくなるのだろう」という問いを考えてみましょう。経済格差、政党の仕組み、軍の政治的な役割、民族や宗教、過去の政治体制など、さまざまな背景が関係している可能性があります。
比較政治学では、一つの理由だけですべてを説明するのではなく、複数の国や事例を比べながら考えていきます。これは高校生の探究活動にも応用できます。「A国ではこうだから、世界中そうだろう」と決めつけるのではなく、B国やC国ではどうなのかを調べることで、自分の最初の考えを修正することもできます。
国際ニュースを読むときにも、「民主主義対独裁」「正しい国対間違った国」といった単純な構図だけで考えず、その国で現在の政治状況が生まれた背景を知ろうとする姿勢が大切です。
岸川教授の比較政治学ゼミでは何を学ぶ?
現在、総合グローバル学部では岸川教授が担当する「比較政治学ゼミ」が紹介されています。そこでは、民主化、選挙、福祉、移民、多民族共生、ポピュリズム、独裁など、多様なテーマから各国の政治の仕組みや政治と人々との関係を考えています。
また、公式のゼミ紹介によると、英語で書かれた政治学の文献を読み、報告や議論を行う学習も取り入れられています。世界各国の政治について研究するためには、日本語の情報だけでは十分ではない場合があります。そのため、英語を「目的」として学ぶだけでなく、政治について調べるための手段として活用する場面も出てきます。
岸川教授自身も、ゼミでは学生が「自分で情報収集して、自分で学びを見つける」ことを大切にしていると、学生によるインタビューで説明しています。
高校生なら国際ニュースから問いをつくってみよう
岸川教授の研究に興味を持った高校生なら、日頃のニュースを少し違った角度から見てみるのがおすすめです。例えば、「なぜ若い世代の投票率は国によって違うのだろう」「なぜ同じ大統領制でも国によって政治の安定度が違うのだろう」「選挙が行われているのに民主主義が後退するといわれる国があるのはなぜだろう」といった問いが考えられます。
世界史や地理、公共、政治・経済で学んだ内容から疑問を広げてもよいでしょう。SNSで海外の選挙に関する投稿を見たことがきっかけでも構いません。ただし、SNSの情報だけでその国の政治を判断するのではなく、新聞、国際機関の資料、研究者による解説など、異なる情報源を確認してみることが重要です。
総合グローバル学科で学ぶ政治学とのつながり
上智大学 総合グローバル学部では、国際関係論と地域研究を組み合わせながら世界を立体的に捉える学びが用意されています。岸川教授は国際政治論領域を担当しており、比較政治学を通じて、それぞれの国の政治を具体的に見ると同時に、複数の国に共通する政治現象について考えていきます。
また、現在の公式情報では「グローバル化と政治学」や「比較政治学」などを担当していることが紹介されています。政治を暗記科目として捉えるのではなく、「なぜこうなるのか」を比較しながら考える学びだと捉えると、総合グローバル学科で学ぶイメージも具体的になるでしょう。
推薦入試では教授の研究に自分を合わせない

推薦入試を考えている場合、教授の研究内容を知ることは、自分が大学で何を学びたいのかを具体的にするきっかけになります。ただし、「岸川教授が比較政治学を専門としているから、比較政治学について書けばよい」という考え方ではありません。
大切なのは、自分がこれまで何に疑問を持ってきたのかを振り返り、その問いを大学でどのように深めたいのかを考えることです。例えば、海外の選挙報道に興味を持ったのであれば、「選挙そのものに興味がある」のか、「民主主義の仕組みに興味がある」のか、「特定地域の政治に興味がある」のかによって、さらに調べる方向は変わります。
教授紹介は、正解を探すためではなく、「大学ではどこまで深く研究できるのだろう」と自分の関心を広げるために活用してみてください。
岸川毅教授の研究から世界の政治を考えてみよう
岸川毅教授の比較政治学・民主化論を知ると、普段ニュースで目にする選挙、革命、クーデター、民主主義、独裁といった出来事を、単独の事件ではなく、比較しながら考える視点が見えてきます。
岸川教授は大学で政治学を学ぶことについて、さまざまな政治のパターンを理解し、理論と体験を結びつけてほしいという考えを学生へのインタビューで語っています。
「なぜこの国ではこのような政治が行われているのだろう」と疑問を持ったら、別の国ではどうなのか、その違いはなぜ生まれたのかまで調べてみてください。そこから、自分が本当に学びたい政治や地域のテーマが見つかるかもしれません。
もし一人で整理するのが難しいと感じたら、KOSSUN教育ラボの無料個別相談も活用してみてください。
※本記事は、記事作成時点で上智大学公式サイト等に掲載されている情報を確認したうえで作成しています。入試制度、出願資格、試験内容、日程、カリキュラム、教員の所属・研究分野などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず上智大学公式サイトおよび対象年度の最新の入学試験要項をご自身で確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
KOSSUN教育ラボ プロ講師
【略歴】
お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など変化する教育現場にて指揮を執る。
プロ講師に転向後は、上智大学をはじめ、難関大学に毎年多数の合格者を輩出。最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、保護者、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取る人気講師として知られる。
著書に『総合型選抜・推薦型選抜で「凡人」が難関大に合格る本』(ビジネス実用社)。


